医療事務
「医療事務」職務経歴書のポイント
「経験業務内容」と「転職後に任されたい仕事」を詳しく書こう
職種名だけで求人を探す時、「この求人は自分が求めている転職先ではない」と感じることが比較的多くなりがちなのが「医療事務」という職種です。
雇用形態や任される仕事の範囲、求められる知識や経験の幅が広いため、応募する側も採用する側も、「ミスマッチ」が起こらないようにこれまでの経験やスキル、さらには転職後「この仕事がしたい」と考えていることを書類選考の段階で明確にしておくことが大切です。
一般的な病院では医療事務職は医事課という配属名が多くなりますが、組織によっては名称が異なったり、医事課職員だけれども購買や施設管理が主業務というケースもあるでしょう。
しっかりと募集要項をチェックし、求められている経験を詳しく記載できているか確認してください。
「医療事務」職務経歴書 見本/サンプル
職務経歴書
20XX年X月X日現在
山田 太郎
■職務概要
- POINT
- 職務概要は、これまでの経験を簡潔にアピールする重要な項目です。この部分が企業の求めるスキルに合致しているかを確認し、作成して下さい。
総合職事務系として入職後、医事課配属。グループ内の2病院で、窓口受付業務、会計、電話応対、診療/介護補助カルテ管理などで実務経験を積みました。診療情報管理士の資格取得後は、DPC業務チーフとして職務に当たっています。
■職務経歴
<勤務先概要>
医療法人社団 ○○会(勤務期間:20XX年X月X日~現在)
●事業概要:医療機関
●設立:XXXX年 ●病床数 XXX床 ●職員数:XXX名 ●売上高:規定により非公開
●診療科目:内科、外科、整形外科、形成外科、放射線科、麻酔科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、糖尿病内分泌内、消化器内科、循環器内科、肛門外科、救急科、臨床検査科、総合診療科
期間 | 業務内容 |
---|---|
20XX年X月 |
医療法人社団○○会 XXX病院 医事課配属 【担当業務】 受付応対、電話による問い合わせへの応対、外来医事業務、入院医事業務、保険請求業務、医事統計業務、外来・入院の診療録(カルテ)、レントゲンフィルムの管理に係る診療情報管理業務などの基本知識を習得。 パワーチャック・回転シリンダの設計。特に、顧客に合わせたチャック形状を検討する際の素材図のCAD化を担当しました。 【実績】 苦しみや不安などを抱えながら受診される患者に対して、医師の診察前に少しでも落ち着つくことができるよう、丁寧な言葉づかいを意識しました。また、少しでもお待たせする時間を短縮できるように努力しました。
これらの取り組みを行った後は、患者から待ち時間に関するクレームやご要望を一切いただいていません。 |
20XX年X月 |
診療情報管理士 資格取得 前任の診療情報管理士の退職に伴い、職場の要請を請けて準備期間3ヵ月で資格取得に挑戦。職場の応援もあり、一度の受験で合格することができました。 |
- POINT
- 項目の途中で改ページすることがないようにレイアウトを調整してください。
20XX年X月 |
医療法人社団○○会 △△△病院 医事課配属 【担当業務】 上記の基本業務をはじめ、統計業務、退院サマリ情報データベース登録業務、サマリ監査、院内がん登録を担当するチーフとして配属。委託職員2名の管理業務を担当。 【実績】
DPC コーディングチェック、データの精度管理について、○○会グループ病院の診療情報管理士と連携。取り組み始めてから1年で、DPCレセプトとコーディングデータが紐づけできない返戻の率を62%減らすことに貢献しました。 |
20XX年X月 |
医療法人社団○○会 経営企画室配属 【担当業務】 ○○会グループ事業計画の進捗管理、管理会計の作成業務、経営情報および統計情報の作成業務、○○会グループ事務系総合職新規学卒者採用担当補助業務(20xx年x月~20xx年x月)などを担当。 |
■保有資格
- 普通自動車免許(20xx年xx月)
- TOEIC730点(20xx年xx月)
■パソコンスキル
Word・Excel・PowerPoint(委員会資料作成など)
■自己PR
すべての病院職員は、患者の命をお預かりする大切な職務を担っています。医事課は各部門のスペシャリストと常に連携をとり、スムーズな意思疎通を図ることが大切だと考え、入職時より院内院外問わずコミュニケーションを積極的にとってきました。
医療経営を支える診療情報管理士の業務経験をさらに積むことで、医事課のスペシャリストとしてのキャリアを重ねたいと考えています。
以上
- POINT
- 文末は「以上」で結ぶのが基本です。レイアウトを工夫し、ページの末尾に大きな余白ができないように心がけてください。