臨床心理士、カウンセラー、セラピスト
「臨床心理士、カウンセラー、セラピスト」職務経歴書のポイント
転職先によってPRするポイントにメリハリをつけよう
臨床心理士をはじめとするカウンセリング業務の専門職。「臨床心理士」や「臨床発達心理士」の資格を持つ心理のプロフェッショナルとして、必要とされる場面が増えています。2018年9月からスタートした国家資格「公認心理師」を取得していることを応募条件とする求人も今後増加するでしょう。
医療・福祉・教育・企業内カウンセリングルームなど、さまざまな職場がありますが、「転職先で活かすことのできる経験」について詳しく記載することが重要です。職場によっては、心理テストや心理療法のスキルは一切使わないというケースもありえます。いずれの職場でも、関係各所との連携や協働できるコミュニケーション能力が伝わる職務経歴書になるよう意識しましょう。
「臨床心理士、カウンセラー、セラピスト」職務経歴書 見本/サンプル
職務経歴書
20XX年X月X日現在
山田 太郎
■職務概要
××医療センターでは高度先進医療を受ける患者様とそのご家族へのこころのケアと各種ご相談対応を中心に取り組み、××記念病院では現在インテーク面談、発達検査、医師の指示のもと心理療法の中心スタッフとして取り組んでいます。
■職務経歴
公益社団法人○○会 ××医療センター(勤務期間:20xx年x月x日~20xx年x月x日)
●事業概要:医療機関
●設立:19XX年 ●病床数 XXX床 ●職員数:XXX名 ●売上高:規定により非公開
●診療科目:内科、消火器内科、外科、整形外科、放射線科、麻酔科、産婦人科、婦人科、救急科、小児科、小児外科、眼科
医療法人社団 ○○会 ××記念病院(勤務期間:20xx年x月x日~20xx年x月x日)
●事業概要:医療機関
●設立:19XX年 ●病床数 XXX床 ●職員数:XXX名 ●売上高:規定により非公開
●診療科目::内科、外科、整形外科、放射線科、麻酔科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、救急科、臨床検査科、精神科、総合診療科、小児科、小児神経科
期間 | 業務内容 |
---|---|
20XX年X月~ 20XX年X月 |
公益社団法人○○会 ××医療センター 【所属】総合相談センター 【担当業務】
【担当業務について工夫したこと、その結果】 地域でも最大規模の母子医療センターを抱えていたため、小児科を受診されるご家族のご相談内容は多岐にわたりました。 契約期間満了につき退職 |
- POINT
- 項目の途中で改ページすることがないようにレイアウトを調整してください。
期間 | 業務内容 |
---|---|
20XX年X月 ~ 現在 |
医療法人社団 ○○会 ××記念病院 【所属】小児神経科・子どもの発達とこころの相談外来 【担当業務】
【主に取り扱った評価ツール】
【研究会テーマ】 自閉傾向のある児童の自己管理に対する心理的援助について 【担当業務について工夫したこと、その結果】 患者様に実施したカウンセリングや心理検査の結果はレポートにまとめ、担当医に報告する仕組みを工夫しました。レポートのフォーマットに、新たに保護者とのやり取りや聞き取りについての記載事項・チェック項目を追記しました。
|
■保有資格
- 臨床心理士(20XX年取得)
- 国家資格公認心理士(20XX年取得)
- 保育士(20XX年取得)
■パソコンスキル
- Word・Excel・PowerPoint(面談報告書作成など)
■自己PR
- POINT
- 仕事を通じて「経験したこと」「仕事を行う上で意識してきたこと」「仕事のスタイル」を記述します。
- 今後チャレンジしたいこと、強化したい分野など、入社後の目的、目標を明記します。
- アピールポイントは1行程度、エピソードや具体例は3~5行以内だと、端的で読みやすくなります。
少し長くなる場合は、冗長にならないよう1段落3~5行程度にすると、要点がまとまった印象になります。 - 今後の方向性や目標が明確な方は、記載するといいでしょう。
- コミュニケーション能力・調整力・社内を巻き込む力・信頼関係構築力といったスキルは、エピソード、実績とともにアピールしてください。
発達障害診療医師と連携し、患者様である小児とそのご家族が安心して受診できる環境づくりを意識してまいりました。
特に、4ヶ月健診・1歳6ヶ月健診などのタイミングに、頭の大きさや形の異常、発達の遅れを指摘されて小児神経科を受信される方は強い不安を抱えて来院される方が多くなります。そのような場合には、患者様ご本人だけでなくご家族へのメンタルケアと信頼関係の構築が不可欠だと考えています。少しでも患者様に安心していただくため、保育士の資格も取得しました。
これからも、心理職として医師と患者様双方の負担軽減ができるサポートに取り組んでまいります。
以上
- POINT
文末は「以上」で結ぶのが基本です。レイアウトを工夫し、ページの末尾に大きな余白ができないように心がけてください。
■特記事項
- 離職期間等、選考上マイナスになりそうな点、懸念に感じられそうな点があれば「■特記事項」の見出しをたてて、事情説明します。
(転職回数が4回以上の方や、在籍期間1 年以内での転職、半年以上の離職期間 等) - 退職理由を記載する場合は、あくまで簡潔に1~2行程度で記載して下さい。
退職理由は長文になるほどネガティブな内容になりがちです。具体的かつ簡潔に記載しましょう。
(例:採用時との労働条件相違のため、家族の介護のため、等) - 退職理由として「キャリアアップのため」「一身上の都合」は、内容が不明確のため避けた方が良い表現です。
- 離職期間等、選考上マイナスになりそうな点、懸念に感じられそうな点があれば「■特記事項」の見出しをたてて、事情説明します。