通関士
「通関士」職務経歴書のポイント
高い専門知識はもちろん、対応力が重要な仕事のため、強みと成功体験もあれば絡めてアピールする。
通関士は貿易に関する高度な専門的知識と技能を活かせる、貿易のエキスパートです。活躍の場は通関業者と呼ばれる通運会社をはじめ、倉庫業者・商社・メーカー等多岐に渡ります。
日本経済のグローバル化に伴い、エネルギー資源や食料等の輸出入増加も見込まれ、重要性や需要もますます高まる傾向にあります。幅広い語学力や、クライアントと税関を繋ぐための交渉力、コミュニケーションに繋がる経験はアピールポイントとなります。
「通関士」職務経歴書 見本/サンプル
職務経歴書
20XX年X月X日現在
山田 太郎
■職務概要
都内の私立4年制大学を卒業後、大手運送会社に就職しました。国際物流部門において1年の貿易事務職を経て、20XX年の通関士資格取得を機に通関業務部門に異動しました。XX年勤務を経た後、より専門性を高めたいと考え、20XX年に大手フォワーダーへ転職後、現在は海上輸送専門に、主に中国や北米へのオーバーケージカーゴの通関業務を担当しています。
■職務経歴
○○通運株式会社(勤務期間:20XX年X月X日~20XX年X月X日)
●事業概要:物流・通関業務
●設立:20XX年 資本金:XXX万円 売上: XX万円(20XX年度)
●上場区分:未上場 ●従業員:XXX名 ●年商:XXX万円
期間 | 業務内容 |
---|---|
20XX年X月~ 20XX年X月 |
所属:国際物流部門 対象:航空貨物・海上貨物…取り扱い貨物/電化製品・機械部品など約300品目 ■業務内容
■実績
新卒で配属された部門で、貿易事務を担当した事がよりグローバルな仕事をしたいという夢につながり、通関士を目指すきっかけになりました。仕事をしながら難易度の高い通関士資格への挑戦は何度も挫折しそうになりましたが、無事資格を取得できたことは自信に繋がりました。 通関士として航空貨物や海上貨物を取扱う上で、業務における基本スタンスである「お客さまに満足していただける対応を心がける」という視点では共通する部分も多く、資格取得を活かす事ができました。 常にお客さまの目線に立って行動する事はもとより、社内の人間とも積極的にコミュニケーションを取るよう心掛けた結果、お客さまに最適な輸送手段を提案し、トラブルを回避できた案件もありました。 この仕事に限らずチームワークの大切さを念頭において、メールや電話だけでなく、可能な限りFace to Faceの対応を実践しています。 |
〇〇ロジスティクス株式会社(勤務期間:20XX年X月X日~20XX年X月X日)
●事業概要:フォワーダー
●設立:20XX年 資本金:XXX億円 売上:XXXX億XX万円(20XX年度)
●上場区分:未上場 ●従業員:XXX名 ●年商:XXX億円
期間 | 業務内容 |
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20XX年X月~ 現在 |
所属:NVOCC(Non-Vessel Operating Common Carrier/非船舶運航業者) 対象:海上輸送専門…取り扱い貨物/オーバーケージカーゴ・工作機械・重量物・長尺もの ■業務内容
■実績 ・担当プロジェクト数
海上輸送に特化した企業での業務は、扱う貨物も大型なものばかりで、税率決定時には精査を必要とするだけに、いかに正しくスピーディかつ、コストを抑えるかという点に神経を注いできました。 繁忙期に通関依頼された案件の納期が短く、慌ただしい中でも無事に通関が切れて、荷主から感謝の言葉をいただいた時には、自分が必要とされていると心から実感できました。 また元々得意だった英語の他にアジア圏のマーケットにも目を向け、在職中に中国語検定を受験し、準1級を取得できた事は今後のキャリアプランを考える上で大きな自信にもつながっています。 |
■保有資格
- TOEIC(20XX年XX月)
- 日商ビジネス英語検定(20XX年XX月)
- 中国語検定(20XX年XX月)
- 貿易実務検定Ⓡ(20XX年XX月)
- IBAT国際取引業務検定(20XX年XX月)
- 国際航空貨物取扱士(20XX年XX月)
- MOS検定(20XX年XX月)
- 日商簿記検定(20XX年XX月)
- 銀行業務検定/外国為替(20XX年XX月)
■パソコンスキル
- NACCS処理
- タッチタイピング(60文字/分レベル)
- Word (文書・資料などの作成)
- Excel (資料作成)
- PowerPoint(事業計画用資料などの作成)
■自己PR
元々英語が得意で、グローバルな仕事で活躍したいと思っていたことがそもそものきっかけです。新卒で入社した会社では貿易事務を担当していましたが、貿易を通して「より日本経済を支えたい!」という思いが強くなったため、通関士の資格を取得しました。
難易度の高い試験を突破できた事は自信につながりました。さらに広い視点と活躍の場を得るために中国語検定にも挑戦し、こちらも単なる資格取得にとどまらず、生きた言葉として業務に活かせている点が、仕事の成功と共に何より自分の糧となっています。
今後は身に付いた語学、そして貿易事務で培った経験と通関士業務における知識を融合させながら、貿易のエキスパートとしてのスキルを新たに活かせる業務に、積極的に挑戦していきたいです。
以上
- POINT
文末は「以上」で結ぶのが基本です。レイアウトを工夫し、ページの末尾に大きな余白ができないように心がけてください。
■特記事項
- 離職期間等、選考上マイナスになりそうな点、懸念に感じられそうな点があれば「■特記事項」の見出しをたてて、事情説明します。
(転職回数が4回以上の方や、在籍期間1 年以内での転職、半年以上の離職期間 等) - 退職理由を記載する場合は、あくまで簡潔に1~2行程度で記載して下さい。
退職理由は長文になるほどネガティブな内容になりがちです。具体的かつ簡潔に記載しましょう。
(例:採用時との労働条件相違のため、家族の介護のため、等) - 退職理由として「キャリアアップのため」「一身上の都合」は、内容が不明確のため避けた方が良い表現です。
- 離職期間等、選考上マイナスになりそうな点、懸念に感じられそうな点があれば「■特記事項」の見出しをたてて、事情説明します。