学校法人職員
「学校法人職員」職務経歴書のポイント
学校法人職員の広範な業務に対応できる応用力と理念への共感を伝えよう
幼稚園から小・中・高校、各種専門学校に大学など、私学が運営する学校法人はもちろん、独立行政法人化した国立大学まで専任職員を必要とする組織は全国に多数あります。ひとくちに「学校法人職員」と言っても、その職務領域は広範にわたり、入職後のキャリアステップもさまざまです。これまでの経験を大学法人運営にどう生かすかという視点はもちろん、「未経験の業務にも積極的に取り組む姿勢と変化に柔軟に対応してきた経験」「教育理念に共感する姿勢」を職務経歴書に反映させるように意識しましょう。文章表現にも注意して下さい。企画書や報告書など、文書作成の機会が多い学校法人職員。平易過ぎず、理解しやすい文章力は必須となります。
「学校法人職員」職務経歴書 見本/サンプル
職務経歴書
20XX年X月X日現在
山田 太郎
■職務概要
広告代理店に新卒入社後、4年間で延べ300社のクライアントに提案営業、および広告出稿管理を経験。 2社目となる学校法人では、広報業務を担当、広報予算の管理方法改革を任されています。
■職務経歴
<会社概要>
学校法人○○○○○○○○(在籍期間:20XX年X月X日~現在)
●事業概要:学校教育
●設立:19XX年 資本金:学校法人会計のため非公開
●収入:XXXX億XX万円(20XX年度)
●上場区分:未上場 ●専任職員:XXX名
期間 | 業務内容 |
---|---|
20XX年X月~ 現在 |
【配属部署】学務部入試広報課 【現在の担当業務】
これらの入試広報課業務のうち、リーダーとして担当している業務が広告出稿業務となります。 【実績】 広告代理店時代の経験を評価していただき、入職初年度より広告効果の測定・評価方法定義設定の取り組みを開始しました。 入試志願者数という最終的な数字のみを評価対象としていたこれまでの指標から、大学だけでなく中高志願者、大学同窓会加入者数、大学ホームページアクセス数、マスメディアからの取材数など複数の指標をくみあわせることで、学校法人全体のブランディング向上に役立つかと言う視点で広告出稿の成否を検討する視点を広報課のみならず全体に浸透させることができました。 同時に、効果的な広告出稿を検討する指標が増えたために、「対前年同様で」と長年継続してきた費用対効果の悪化した広告出稿に気づくことができ、入職前と比較して年間の広報予算を4%削減しました。 【業務以外の実績】 入試広報業務を通じ、卒業後のキャリアについて学生により価値を提供できるようになりたいと考え、国家資格キャリアコンサルタント資格を取得しました。今後、キャリア教育に積極的に関わりたいと希望しています。 |
- POINT
- 項目の途中で改ページすることがないようにレイアウトを調整してください。
■自己PR
- POINT
- 仕事を通じて「経験したこと」「仕事を行う上で意識してきたこと」「仕事のスタイル」を記述します。
- 今後チャレンジしたいこと、強化したい分野など、入社後の目的、目標を明記します。
- アピールポイントは1行程度、エピソードや具体例は3~5行以内だと、端的で読みやすくなります。
少し長くなる場合は、冗長にならないよう1段落3~5行程度にすると、要点がまとまった印象になります。 - 今後の方向性や目標が明確な方は、記載するといいでしょう。
- コミュニケーション能力・調整力・社内を巻き込む力・信頼関係構築力といったスキルは、エピソード、実績とともにアピールしてください。
(補足)
抽象的な目的を具体的な目標に落とし込むことで、確実に成果を上げることを追求しています。
広告代理店営業時代には、クライアントへ広告反響の計測方法を自ら提案。「出稿完了=納品完了」ではなく、効果計測の訪問をすることでリピートを創出し、入社4年目には対前年進捗218%を達成しました。
現職の学校法人では出稿側となる学務部入試広報課配属。入試広報課だけでなく広報課、同窓会・中高にも協力を依頼し、効果計測仕組み化業務を担っています。
大学法人では広範な業務がありますが、業務のすべてに「学校の理念が現れるもの」だと考えています。貴学理念のひとつ、「多様性」を、さらに拡げることに貢献したいと考えております。
■保有資格
- 20XX年XX月 国家資格キャリアコンサルタント
- 20XX年XX月 普通自動車第一種運転免許
■パソコンスキル
- Word(報告書、提案書、挨拶文などのビジネス文書作成)
- Excel(データ集計・アンケート処理など関数利用)
- PowerPoint(クライアント向け企画書作成)
以上
- POINT
文末は「以上」で結ぶのが基本です。レイアウトを工夫し、ページの末尾に大きな余白ができないように心がけてください。
■特記事項
- 離職期間等、選考上マイナスになりそうな点、懸念に感じられそうな点があれば「■特記事項」の見出しをたてて、事情説明します。
(転職回数が4回以上の方や、在籍期間1 年以内での転職、半年以上の離職期間 等) - 退職理由を記載する場合は、あくまで簡潔に1~2行程度で記載して下さい。
退職理由は長文になるほどネガティブな内容になりがちです。具体的かつ簡潔に記載しましょう。
(例:採用時との労働条件相違のため、家族の介護のため、等) - 退職理由として「キャリアアップのため」「一身上の都合」は、内容が不明確のため避けた方が良い表現です。
- 離職期間等、選考上マイナスになりそうな点、懸念に感じられそうな点があれば「■特記事項」の見出しをたてて、事情説明します。