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の中のの中のの中の『プロ』としての秘書を目指し転職

転職体験レポート

掲載日2002/02/15

『プロ』としての秘書を目指し転職 | 中堅ビジネスパーソンの求人サイト人材バンクネット

K.Kさん (33歳)のプロフィール
電気部品メーカー/秘書 >医療機器メーカー/秘書
卒業後、運輸省所轄の財団法人に7年間勤務。秘書・広告宣伝・事業計画・各種手配業務など、総合的に幅 広く様々な業務を担当。同財団の解散に伴い、大手電気部品メーカーに転職。秘書及び新規事業部業務アシスタント等兼務。担当部門の新規事業閉鎖により、再 び転職活動を行う。2001年10月に【人材バンクネット】にエントリー。株式会社東京人材のサポートで、2002年1月国内大手医療機器メーカーの研究 開発センター長秘書として転職。

キャリアと転職理由

卒業後、運輸省所轄の財団法人に7年間勤務。秘書業務のみに留まらず、帆船事業の計画や広告宣伝、乗客の受付・手配など、多岐に渡る仕事をこなすが、同財団の解散に伴い、大手電気部品メーカーに秘書として転職。同社においても、秘書業務と新規事業部業務アシスタントを兼務。

「財団法人に勤務していた時に、秘書業務を30年余り続けてこられたベテランの方がいらっしゃいまして、その方の仕事ぶりから、秘書業務とは、専門的なプロの業務として長く続けることができるものだと感じていました。そこで、私自身も専門的な可能性を伸ばしながら秘書という職業に長く携わりたいと考えるようになったのです」

しかし、会社の経営方針の転換から、自分自身の仕事の将来性が見えない状況となる。秘書業務の性格上、前任者の退職等による補充採用という形が多いことを考慮。転職状況の厳しさと、求人が稀少であることから、長期に渡る転職活動を見込み、在職中に就職活動をスタート。

人材紹介会社へのエントリー

転職活動は在職中の2001年10月下旬にスタート。最初の転職で、既に利用経験のあった【人材バンクネット】から10社にエントリー。そのうち3社の人材紹介会社と面談を進め、外資系秘書への転職を目標として、活動を開始。

「事務的でマニュアルに添った面談が多い中、東京人材の浅原さんは、私自身が考えている以上に、的確なアドバイスをして下さいました」

東京人材のチーフコンサルタント浅原さんは、これまでのKさんの秘書としての実務経験と、長く勤めたいという希望を考慮し、雇用期間が不安定な秘書業務のみを求められる外資系企業ではなく、周辺業務を同時にこなす柔軟な対応を求められ、比較的安定した長期の雇用が見込まれる国内企業への転職をアドバイス。国内大手医療機器メーカーの研究所秘書の求人を紹介する。

「紹介していただいたのは、以前住んでいた場所から考えると通勤圏内になりにくい場所にある企業でしたが、幸い実家に近く、何気ない会話でお話したことも忘れずに親身になって転職活動のサポートをしていただいていたのだと思います」

企業面接

面接は、本社人事担当者と、勤務先である研究開発センターの上司との計2回行われた。

「面接では、会議のアレンジ、セッティングなど、通常の秘書業務以外に周辺業務をこなすことができるかどうかということを聞かれました。前職の業務内容からかけはなれたものではありませんでしたので、十分対応できると思いました。それから英語力についても聞かれましたが、以前から日常的に英語を使う職場に関わってきましたので、そのことをアピールしました。また社内的に、部署異動の願いを受けていただける制度があるようで、秘書業務のみに留まらず、仕事の選択肢が幅広くあるところに私自身の将来的な業務展開の可能性を感じました」

「キャリアパス」としての選択

求人が非常に少ない秘書業務にも関わらず、エントリー後、1ヶ月あまりで国内大手医療機器メーカーの秘書に転職を成功させたKさん。

「求人側の企業の情報を細かく教えていただいたので、業務内容や社風など、入社前と入社後のイメージで相違するところは全くありませんでした。今は新しい会社の社内的なことを覚えていくことがまず先決と考えていますが、将来的な目標として、海外取引等に役立てるよう、特許や法務に関する英文契約書の作成ができるように勉強していきたいと考えています。長いスタンスで、専門職として秘書の実績を積んでいきたいと思います」

転職をサポートしたコンサルタントより

東京人材株式会社 本社
浅原信彦氏

1941年生まれ。慶応大学経済学部卒業。大手百貨店の宣伝企画や経営企画部門に勤務後、大手 出版社経営の新卒採用ビジネスに長年携わる。その後複数の人材紹介会社の役員を経て、昨年春に東京人材株式会社に転職、副社長として現在に至る。データだ けに頼ることなく、実際に求人・求職の両者に会った上で行う、きめ細やかな「人を活かす」コンサルティングが定評。

転職は「時間との勝負」です。「はっきりした意思」と、「タイミング」を誤ることなく 何事もポジティブに受け止めることが成功の秘訣でしょう。

Kさんは最初にお会いした時の印象通り、メールのレスポンスひとつとっても非常にきちんとした対応をされるので、秘書としての業務をしっかりこなせる資質を持った方だと感じました。特に秘書という職業の場合、転職にあたって資格(秘書検定等)を考慮されることはほとんどなく、即戦力としての実務経験を問われます。もちろんKさんは、実務経験も長く、TOIEC700点以上という英語力も備えておられるので、秘書として必要なスキルは充分築いておられました。 今回のKさんが転職を成功されたポイントは、ご本人が秘書という職業を、「プロフェッショナルな職業」として捉え、将来的な展開を考慮したうえで長く続けていこうという「はっきりした意思」を持って転職に取り組まれたことだと思います。 当初、外資系秘書として転職されたいという希望でしたが、Kさんのこれまでの職歴から、秘書業務以外の周辺業務に関わらない外資系秘書よりは、周辺業務に携わりながら仕事の幅を広げていくことのできる国内企業の秘書に的を絞って転職された方がよいのではないかと考えました。また「長く続けたい」というKさんの意思を実現するには、トップの人事に左右され、早くて四半期ごとにスタッフ異動が行われ勝ちな外資系秘書よりは、国内企業の秘書が向いていると考え、そのような方向で転職を進めることをアドバイスしました。 Kさんは、お人柄・資質とも十分に秘書に適した方だと感じていましたので、企業面接に関しては、お会い頂ければ大丈夫だと確信していました。どのような転職の場合にも言えることですが、「タイミング」を誤ることなく、何事もポジティブに受け止めることが成功のポイントだと思います。Kさんの場合も、転職を決意されてからの行動が速やかで、企業との面接・内定にいたるまでスムーズに進むことができたのは、Kさん自身の迅速な対応があったからこそだと思います。 相談にみえる方には、仕事を辞めてから転職先を探すという方がよくいらっしゃいますが、在職中に転職先を探すことをお勧めします。また職業が決定するまでのブランクを「充電期間」とおっしゃる方が多いのですが、明確に説明できる目的がない限り、ブランクが長ければ長いほどご自身のマーケットプライスがダウンしていくことになってしまいます。転職は「時間との勝負」です。時間を上手く活用することが、キャリアアップに繋がる転職を成功させるキーポイントだと思います。