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の中のの中のの中の28歳、経験なし、アピール材料なし……必死で経験を積み、年収100万円UPで転職成功

転職体験レポート

掲載日2005/04/04

28歳、経験なし、アピール材料なし……必死で経験を積み、年収100万円UPで転職成功 | 中堅ビジネスパーソンの求人サイト人材バンクネット

北森紀夫さん(仮名・28歳)のプロフィール
ネットワーク関連アウトソーシング会社勤務
米国大学に留学し、卒業して帰国したのが27歳。人より4、5年遅れの新卒として就職活動し、ネットワーク関連アウトソーシング会社の契約社員に。海底ケーブル、ATM,IP-VPNなどの顧客のクレームに対応するカスタマーサポートとしてスタートした。

転職を考えた
転職活動してみたが、アピール材料がない!

英語力の他にもうひとつスキルが欲しい、「コンピュータ好きだしな」と、ネットワーク関連のアウトソーシング会社に就職したが、待遇は契約社員。仕事内容もカスタマーサポートで、エンジニアとしてのスキルが身に付かない。子どももいる身のため、将来のことをあれこれ考えると、「30歳前には転職しなくては」と入社したときから思っていた。

2004年4月ごろから、求人を探し始めたが、応募しても書類選考さえ通らない。就職して半年の自分には、「英語が話せます」ということ以外、アピールできるものが何もないことを思い知らされる結果に。

目指す仕事に就くためには、少しでも技術をかじっておかなければ。今いる職場で、どうしたらアピールできる経験を積むことができるんだろうかと、転職活動をきっかけに考え始めた。

匿名スカウトを試してみた
アピールポイントを増やしたいと思って必死に働いた 4カ月間の成果を、匿名スカウトで試してみた

転職活動をいったん中断。とにかくアピール材料を増やさなければの一心で、5~8月は必死に働いた。カスタマーサポート部隊のSV(リーダー)や技術サポートを任せてもらえるようになろうと、人の嫌がる仕事を率先して引き受ける作戦に出たかいあって、9月からだんだんと新しい経験を積むチャンスが巡ってきた!

アピールできることが少しは増えたかもしれないと、【人材バンクネット】に登録し、匿名スカウトで全国の人材紹介会社に自分のキャリアを公開することにした。

キャリアシートには、カスタマーサポートのSVとして、勤務シフト管理や新人の教育をしていること、また、自分の担当しているカスタマーサポートの具体的な内容をできるだけ細かく書き込んだ。

スカウトメールが届いた(1週目10通、合計15通)
予想以上に、数多くのスカウトが届いた

1日目に3通、2日目に6通、5日目に1通、1週間で計10通のスカウトメールが! その後もぽつりぽつりと「一度お会いしませんか?」とのスカウトが送られてきて、総数15通のスカウトが。

予想より多くのスカウトメールが届いたことに、この3カ月の努力の成果があったなと思えて嬉しかった。

届いたスカウトメールに「ネットワーク業務で、英語が使える求人はありますか?」と自分の希望条件を書いて返信。いくつかの人材紹介会社から電話があった。電話で話す中で、希望する求人がありそうで、誠意をもって対応してくれそうだなと思えたキャリアコンサルタントを選んで面談へ。今の仕事は電話を通じてのお客様対応。話し方の雰囲気で、どんな人なのかある程度予想がつくのだ。

面談では、これまでの経歴や希望している仕事を伝え、求人を紹介してもらった。キャリアコンサルタントは、転職を強要する雰囲気がぜんぜんなく、安心して相談できた。

いざ、応募
やっぱりまだ経験が足りないのか……と落ち込んだことも

紹介された企業のうち、7社応募して6社と面接。その中に三次面接まで進んだ外資系企業があった。「この会社に入りたい」と思えるところだったのに、実務経験が足りないとの理由で落とされたときは、「やっぱりまだ、今の自分ではダメなのかもしれない」とかなり落ち込んだ。

それから2カ月ほど経ったころ、ある企業を紹介された。「転職できるかできないかはともかく、面接に行くだけ行ってみよう」との気持ちで臨んだのだったが……。

なんと、1回の面接で内定になったのだ! 仕事内容も、今よりもエンジニアとしてのスキルを身に付けられ、海外とのやり取りもあると希望にかなり近い。しかも「あなたのモチベーションを高めるために、今よりいい条件にしましょう」と100万円近くアップの年収提示を受けたのだ。まずは契約社員からとのことだったが、頑張れば半年か1年後に正社員になる道もあると言われたため、「入社します」と返事をした。

匿名スカウトを終えて
成長するためのチャンスのつかみ方を学んだ転職活動だった

28歳で、経験が1年しかない私の転職活動は、かなり厳しいものだった。正直、「今はまだ、転職は無理かもな」と諦めかけたこともある。4月から始めて、決まったのが1月下旬とかなり長い道のりだった。

それでも、「転職活動してよかった」と心から思っている。アピールできることがない自分を痛感したことが、「今いる場所で自分を成長させる機会をつくっていかなくては」と考え始めるきっかけになったからだ。

経験を積むためには、「こいつに仕事を任せてみよう」と思ってもらうことが必要だ。そして「やってみるか」と言われたことは、二つ返事で引き受ける。つまり、機会を与えてもらうように仕向けて、きっちりつかんでいくわけだ。このサイクルを回し続けていくことが、キャリアをつくっていくということなんだと身をもって知った1年だった。

今回の転職活動では、自分を成長させていくために欠かせないたくさんの体験、教訓を得ることができたと感じている。

転職をサポートしたコンサルタントより

イムカ株式会社
平野 郁夫さん

家電メーカーにて、電子部品の生産管理や国内&海外営業を経験した後、35歳でキャリアコンサルタントに転身。これまで、3500人以上の転職希望者と接し、 600人近くを転職成功へと導いてきた。「心の通ったコミュニケーションから、その人の良さをできるだけ引き出そうと、日々考え、努力しています」

積極的な仕事への取り組み方が認められた結果に

北森さんの希望は、「もっとエンジニア寄りの仕事がしたい」というものでした。カスタマーサポート担当として電話などでクレーム対応をしていた北森さんのキャリアからすると、ある意味で「未経験での転職活動」に近かったんです。 27、28歳というと、すでに第二新卒扱いではなく、そこそこの経験やスキルを求められる年齢になります。そのため外資系企業などは経験不足を理由に落とされたりもしました。そんな中で北森さんが今回採用になったのは、1年といえどもカスタマーサポートの仕事を通じて、ネットワークの用語や機器の知識を持っていたことと、自分で率先してチャンスを探して経験を積もうという仕事への取り組み方にあると思います。 この年齢でプログラマーや開発系SEとして一からスタートとなるとかなり困難だったでしょうが、それに比べるとネットワークエンジニアは、スキルを身に付けるのにプログラマーや開発系SEほどは時間を要しないため、ネットワークの基礎知識がある人なら入っていきやすいんですね。 ネットワークのカスタマーサポートの仕事は、お客様からのクレームを受けたり、深夜シフトもあったりと、精神的にも体力的にもハードな仕事です。そんな中で職場にいる日本人、外国人の間に入って調整したり、クッションになったりと率先してSVの役割を果たしていたことも「リーダーシップを取っていけるタイプだな」と評価されたと思います。