転職お役立ち情報|特集レポート|自分で築く「本当に売れるキャリア」

TOP の中の転職研究室 の中の特集レポート の中の自分で築く「本当に売れるキャリア」

自分を知ることが『なりたい自分』への第一歩
市場価値を高めるキャリア設計法
自分の市場価値を高めるには、まず自分のことを知ることから始まります。そこでキャリアカウンセラーの坂野尚子さんに、市場価値を高めるキャリア設計についてアドバイスを伺いました。
坂野尚子さん
(株)キャリア戦略研究所 所長。国際基督教大学卒業。フジテレビジョンのアナウンサーを経て、コロンビア大学経営学修士(MBA)を取得。93年株式会社キャリア戦略研究所を設立。所長として多くのキャリアコンサルティングに携わる。
自分の過去、将来を見つめてみよう
 「少し前まで、日本では転職すること自体が会社への忠誠心を尽さない倫理的に悪いことという見方もありました。しかし終身雇用制が崩壊しつつある現在、ひとつの会社の中で年功序列的に仕事をしていた方でも、転職を希望しているケースを多く見受けられるようになりました」と語るのは、キャリア戦略研究所所長、坂野尚子さん。そうした現状の中での転職者自身の問題点を、坂野さんは次のように分析する。

 「失敗してしまう転職の代表例として、過去の会社の経験をそのまま引きずってしまうことがあげられます。自分の価値が 『○○会社に勤務していた』 ということでしかなく、自分のスキルを省みずに『多分、新しい職場でも仕事ができる』など何の裏付けもなく言ってしまう方がいますが、このような考え方では成功できる転職にはほど遠く、企業側も採用を躊躇してしまうはずです」

 転職ではそうした「社内価値」と「社外価値」の見極めを誤り失敗に繋がることが少なくない。では広く市場に求められるレベルに照準を合わせるためには何が必要か? また、何をすれば良いのか? そのひとつ答えが、自分の市場価値を知り、それを高める努力をすることと坂野さんはアドバイスする。

「まず、自分自身のことをまとめてみることが必要です。それは、これまでのキャリアの棚卸しから、自身の強みや弱みを知る 『過去のまとめ』、そしてどんな仕事に取り組んでいきたいか、どんな自分になりたいかなどを考える 『将来のまとめ』です」

 過去を踏まえた今と将来の2つの軸で自分のキャリアを考えてみる。具体的には、過去に何があって、どう解決して、どういう経験と能力が蓄積されてきたかを振り返り、将来をどうしていきたいのかというキャリア設計を明確な言葉にしていくことが大切である。

「キャリアというものは自ら創るものであり、自らが常に自己を見つめ、自分と対峙すべきであると思っています。周りからのアドバイスだけに頼るのではなく、自己キャリア・カウンセリングの時間を持ち、具体的に書き出してみることが何より大切なのです」
市場価値を高める設計法
いま市場が求めるキャリア

TOP の中の転職研究室 の中の特集レポート の中の自分で築く「本当に売れるキャリア」