なぜ3年ごとに目標を立てるかというと、5年先、10年先を想像するのは難しくても、3年先なら考えることができるからです。3年先がわからないと、今何のために生きているかわからないですよね。
私がキャリアカウンセリングを最初に学んだときに、「10年後のあなたはどこでどんな朝を迎えていますか? 眼を閉じて浮かんだことを正直に答えなさい」というグループワークをやったんです。その時、私の脳裏には「朝起きたら、今日はどんな仕事をしようか、考えてる自分」っていうのが浮かんだんです。当時は公務員だったんですが、「ええ!? 私って自分の一日の仕事を考えるようなことを、自分の無意識の中に持っているのかな」というのに驚いて。
その時から、やっぱり常に自分のちょっと先の未来を意識しないと、今日の私は何のために生きているかわからないな、無意識に生きているわけじゃないけれど、無自覚には生きたくないなと思ったんですよ。だからちょっと無理でも、プライベートでもいいし、仕事でもいいし、生き方っていうかライフスタイルでもいいから、3年後の自分を考えたほうがいいと思うんですね。
そもそも、3年先の未来を基準にすると、今がその3年前の過去なわけだから、私たちは未来に向かって生きていて、常に過去を生きていることになりますよね。
人生っていつも後悔の連続なんですね。あの時ああすればよかった、こうすればよかったって思う。でも絶対に時間は戻らないわけですよ。
「あの時ああすればよかった、こうすればよかった」というのは、実は、「あの時」っていうよりも「今、この時」がわからなかったから、「あの時」できていない、ということなんですね。
だから、3年後の自分はこうなっていたいと思ったら、そのためには今、何をすべきか見えてくる。
私もいつも3年間は突っ走れるようなものを目標にしてました。そのために、いろんな障害を自分で取り除いて前に進んで、というふうにやってきました。そのエネルギーは3年くらいしか続かないなっていうのがわかってたから。
でもね、しょっちゅうキャリアのことを考えてなくてはならないかというと、そうでもないと思いんです。じゃあいつ考えればいいかというと、閉塞感を感じるときですね。なんだか今やっている仕事っておもしろくないなっていうとき。勢いのあるときやうまくいってるときって、何も考えないのね。考える必要がないから。 |