木下さんとの面談を通して最も強く感じたのは、自分自身の考えをしっかりと持つ非常に魅力的な人柄の方だということでした。受け答えもしっかりしており、コミュニケーション能力に長けていました。また、その話し振りから誠実で芯の強さを感じました。このたび、木下さんが希望の企業に転職成功できた最大のポイントはここにあると言っても過言ではないでしょう。なぜなら経験はもちろんですが、それ以上に人柄やポテンシャルを重視した求人だったからです。
一方、企業がスキル面で重視していたのは、今回の求人が海外営業職(輸出)で木下さんの経験である輸入業務と丁度反対の職務となりますが、必須条件が貿易の知識・実務経験、語学力であり、加えて海外企業との直接のやりとり経験や大型機械を扱った経験を歓迎スキルとしていましたので、こちらでもぴったりでした。
ただひとつ心配だったのが、本人も気にしていた大学卒業までに8年間を要したことと職務経験がそのために同年齢の方に比べ短いということです。でも8年間の理由を聞いてみると、決してさぼっていたわけではなく、諸般の事情で2年間休学し、塾の講師をしていたからということでした。また、短い職務経験部分は具体的な実務内容を確認し、非常に濃い経験をされていることが確認できました。当然企業も気にするポイントなので、応募する際に、採用担当者に経験や人柄だけでなく、これらの点を詳しく説明しました。もし、何も説明しなければ書類で落とされる可能性は高かったと思います。
面接前に木下さんには、前職で培った海外の顧客との交渉や折衝の経験をしっかりアピールすることと、なぜその企業に転職したいのか、志望動機を自分の言葉で伝えるようにアドバイスしました。その結果、企業側はとても好印象を抱いたようで、1次面接終了の時点での高評価に繋がりました。
一方で木下さんにも企業に対する印象を確かめたところ、かなりの好印象を抱いていたので、企業に伝えるとますます採用に意欲的になりました。さらに1次面接の振り返りと2次面接に向けての対策を練ったことで、2次面接にもリラックスして臨め、真剣に入社したいという気持ちが企業に伝わった結果、早めに内定が出たのだと思います。これは人材バンクを使った転職ならではの強みでしょうね。
現在は未曾有の経済危機により求人件数も減少傾向ですが、そんな中で転職を志す人にアドバイスしたいことは、すべてを自分だけでやる必要はないということですね。ひとりだけでは、キャリアの棚卸しをするにも、自分に合っている仕事や自分の経験を生かせる企業を探したりするのにも限界があります。ですからひとりだけで悩まずに、友人や先輩など周りの人の意見に耳を傾けることが重要です。表に出ない求人情報を豊富にもち、一人ひとりに応じたキャリアカウンセリングが可能な弊社のような人材バンクを利用するのもひとつの方法です。
求人が減っていると盛んに言われていますが、中にはこんな状況下においても積極的に募集している魅力的な企業も多数あります。納得のいく転職をしたいと望んでいる方は一度是非相談にお越しください。