職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは･･････

うーん。どうしてもやりたいことがあるなら書いてもいいけれど、ただ、西田さんはすでに秘書として活躍されているので、会社からは即戦力として求められると思うんです。だから、西田さんができることをしっかり書いた方がいいと思いますよ。

職務内容は箇条書きではなく、折衝、スケジュール管理、対人能力、文書作成など主だったもの3〜4つにカテゴライズして、これまでやってきた仕事の具体例などを書いていくとスッキリするでしょう。あと、秘書の場合は勤めていた会社って、けっこう大切なんです。なので、左端の欄には会社データと、社長秘書なのか専務秘書なのかを明記して、正確な勤務期間も書くといいですね。

それから、今の職務経歴書は、あれこれとごちゃごちゃ書きすぎかな。アピールしたいことをたくさん書きたい気持ちはわかりますが、結果的にわかりにくくなってしまうんですよ。書きたいことを削って削って、絞り込んでいくと、内容の濃いものになるはずです。

それなら書く内容は4〜5つぐらいに絞って、文字を大きくした方がいい。小さい文字だと読む気を失うという人もいますから。部分的に書体を変えてもいいし、現在は職務経歴書も黒でなければならないわけではないので、一部カラーを入れてもいいでしょう。

それから、現在は志望動機を履歴書に書かれていますが、志望動機と自己PRはバラバラにしない方がいいですね。1枚の紙にまとめられている方が繋がりができるし、読む方にわかりやすいですから。あとは可能であれば、カバーレターをつけるといいと思います。

そう。人事部長など、採用担当者宛てへのお手紙です。「前略」や「拝啓」から始めて、志望動機的なことを書き、最後は「ぜひよろしくお願いします」で終わる。カバーレターは書類の一番上にあるものなので、採用担当者の目に「よろしくお願いします」という西田さんの気持ちが、真っ先に伝わりますから。

自分の思いをしっかり書きましょう。西田さんが、なぜ正社員になりたいのかといったことも、この志望動機でしっかり書いておくといいと思います。

職務経歴書は、自分自身を売り込む企画書です。職務経歴部分はカタログ。志望動機と自己PRはキャッチコピー。そして業務スキルはスペックです。職務経歴書を作る時は、単純な事務文書ではなく、西田さん自身の企画書や提案書を書くイメージで作るといいと思いますよ。