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TOP の中の転職研究室 の中の行列のできる職務経歴書相談所 の中のキャリアチェンジする際の効果的な書き方がわからない/7社でカスタマーエンジニア、営業サポート、購買など多様な職種を経験/ 40歳/男性

 
 

「どうやって書けばいいのか
分からない」
「書類選考で落とされる理由がわからない」——。

職務経歴書で悩んでいる人、大集合!

職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・

第38回のお悩み キャリアチェンジする際の効果的な書き方がわからない 40歳/男性/管理職編
今回の相談者   今回の所長
相談者山崎 拳さん(仮名)

都内の私立大学を中退後、数社のIT企業でカスタマーエンジニア、営業サポート、カスタマーサポート、メーカーで購買業務、前職上司らと会社を起業して取締役として防犯コンサルタントや経営コンサルタント、生命保険会社で営業など、7社で様々な職種を経験。今後は医療・介護業界への転職を希望しているが、職歴の多さをうまくまとめられず苦戦中。

 
所長K.Tさん

キャリア・コンサルタント。個人を対象にしたキャリア形成および転職支援コンサルティングのほか、 企業向けの人材育成コンサルティングで多数の実績を有している。また、現場においてもキャリア気付き研修のファシリテーターや能力開発トレーナーとして活躍。
●産業カウンセラー
●NPO法人日本キャリアカウンセリング研究会会員

     
 
プロフィール
お悩みポイント
その1   異業界への転職を希望しているが、
これまでの職歴との関連性をうまくもたせられない
その2   転職回数の多さと在籍期間の少なさをうまくまとめられない
before 山崎さんの職務経歴書
before 山崎さんの職務経歴書
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NGポイント
NG 全体
  • 職務経歴書は2枚にまとめるのが基本。1枚目に職務経歴、2枚目に志望動機、自己PR等を書く
  • 連絡先は不要
NG 職務経歴
  • すべての経験職務を時系列で書く必要はない
NG 学歴
  • 履歴書に書くので特に必要ない
NG 資格
  • 履歴書に書くので特に必要ない
NG 自己PR
  • 箇条書きで書いてあるのはいいが、各項目についての説明がもう少しほしい
 
 
アドバイスを元に作り直した職務経歴書はこちら
 
アドバイスを元に作り直した職務経歴書
K.T所長 K.T所長 山崎さん

山崎さん

 
まずはターゲットを明確に
山崎さん

私はこれまで7社で様々な仕事を経験してきました。次は未経験である医療・介護業界へ転職したいのですが、これまで身につけたスキルをどう関連付けてアピールしたらいいのか皆目わからず、困っているんです。

K.T所長

医療業界でどういう仕事がしたいのか、もう少し具体的に教えていただけますか?

山崎さん

医療・介護ビジネスを提供している法人で、これまで身につけたIT関連の技術を生かした仕事がしたいと思っています。でもこれまでIT以外に金融やコンサルティングなどいろんな業種・職種を経験していることが、採用担当者にキャリアの一貫性がない・在籍期間が短いというマイナスイメージを抱かせてしまい、書類選考で落とされているんです。

K.T所長

なるほど。ではその点をふまえて職務経歴書を見ていきましょう。まず現在の職務経歴書は4枚になっていますね。忙しい採用担当者にとっては、少ない枚数で会社に貢献できる人材かということが判断できる職務経歴書がありがたいわけです。ですので、職務経歴書は、職務経歴で1枚、自己PRや志望動機で1枚の計2枚にまとめましょう。

山崎さん

でも私の場合は職歴が多いので、1枚に職務経歴をまとめるは難しいかと……

K.T所長

だからこそ最初に医療・介護業界でどんな仕事がしたいのかを聞いたわけです。職歴が多い人の場合は、まずは狙うターゲットを明確にして、そこにピンポイントで刺さるような職歴を選んで書けばいいのです。そもそもこれまで経験したすべての職務を書く必要はないんですよ。

山崎さん

え? そうなんですか?

K.T所長

はい。これまでの全職務経歴は履歴書に時系列で書きますよね。それで十分です。だから、平井さんの場合、職務経歴書には、希望する職務と関連性のない経験は省いて、IT関連の職務、実績、身につけたスキル、能力を書けばよいでしょう。そのためには時系列ではなく、職務別の職務経歴書にします。「職務領域」「職務内容」の2つの列を作り、それぞれに経験職種と職務内容を記入しましょう。

山崎さん

なるほど。目からウロコです!

K.T所長

その際、細かいことまでは書かず、あまりITに詳しくない人でも何ができるのかがイメージできるように、できるだけわかりやすく簡潔に書くことが重要です。また、特に未経験異業界を目指す場合は、これまでの経歴で身につけたスキルや能力を希望する業界・業種でも十分に生かせるということをアピールする必要があります。ですので、もう一列「貢献ポイント」を作って、これまでの経験から身につけたスキルや能力で、未経験業界の御社に貢献できることを示すのです。

 
自分自身を商品に見立てる
山崎さん

自己PRはどうやって書けばいいでしょうか?

K.T所長

こちらもあまりたくさん書いても読まれないので、簡潔に伝えることを念頭に置いてください。独りよがりに、自分の思い入ればかりを書くのではなく、「医療・介護業界でこんな仕事がしたいと思っていて、そのために自分にはこんな強みがある」というような感じで、箇条書きで書けばよいでしょう。

山崎さん

志望動機の書き方のコツってありますか?

K.T所長

異業界・異業種への転職を希望する場合、志望動機が最大のポイントになります。まずはなぜ未経験の異業種なのに、その会社を希望するのか。その理由を明確に書く。また、平井さんの場合はチャレンジングなところが最大の売りだと思うので、そこを全面に押し出すような感じで書けばよいでしょう。職務経歴書は自分自身を商品に見立てた企画書だと思って書いてみてください。

山崎さん

わかりました。頑張って書いてみます。ありがとうございました。

今回のポイント
 
その1   職歴が多く、キャリアの一貫性がない場合は職務経歴別に書く
その2   異業界・異業種を目指す場合は、「貢献できるポイント」でアピール
その3   自己PRと志望動機は自分自身を商品に見立てて書く
   
OK総評

従来積んできたキャリアの枠を越えて新たな領域にチャレンジする場合、その前後のつながりをできるだけシンプルにハッキリさせることが大事です。「何故、職種や業種を変えたいと思ってるのか」「スキルや知識などの専門性が新しいジャンルでどのように活かされるのか」が明らかにならないと採用側はリスクをとることができません。培ってきたキャリアを新しい分野に注入することで、経験者にないこんな成果を出すことができる……といったようなインパクトを採用担当者に与えることができればOKです。

 
眼からウロコの感想

自分がその業界で何をアピールして、即戦力になるのか? 明確に把握し、文章化することが必要であると実感しました。職務経歴書の全てを記載しないでよいというアドバイスは大手転職紹介会社ではNGと言われたこともあり、参考になりました。見せ方は百人十色ということなのですね。これから活用させていただきます。どうもありがとうございました。

 


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