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職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・ |
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おや? この職務経歴書・・・・・・ |
はい。こちらに相談に来る前に、今までの記事のバックナンバーを参考にして自分なりに作り直してきたんです。 |
やっぱり! それはいい心がけですね。 |
おかげさまで、この職務経歴書にしてから、今まで全然通らなかった書類選考に5割の確率で通るようになったんです! |
そうですか。それはよかった。でもまだまだ直すところはたくさんあるので、よりブラッシュアップしていきましょう。さて、現在の白鳥さんの職務経歴書は、これまで当相談所で教えてきたように、職務領域と職務内容に分けて書かれてあって、基本的にはいいと思います。しかし、整理されていませんね。職務経歴書は読む人=採用担当者が分かりやすいように整理して書く必要があります。その方が相手に伝わりますし、じっくり読む気にさせることもできます。
また、現状の職務経歴書は長いですね。人事も忙しい中、数多くの職務経歴書を読まなくてはならないので、書かれてある分量が多く、メリハリのない職務経歴書は読み飛ばされてしまう可能性が高いんです。 |
なるほど。つい在籍してきた会社のことをすべて書かなければならないと思って……。でもそうすると転職回数の多さが目だってしまうので、自分でも悩んでいたところではあるんです。 |
そうでしょう。在籍した会社で経験してきた職務をすべて書くと、転職回数の多い人は、それが目立ってしまって、やはり人事によい印象はもたれません。そういう意味でもむしろ今後希望する職種、仕事にあまり関係のない職務経歴は省いた方がいいんです。
ところで、職務経歴書を作るときに一番重要なのが、ターゲットを決めることなんです。狙いが定まらないと、どうやって攻略するかも分からないでしょう。転職活動に限っては、ヘタな鉄砲は数を打っても当たりませんから。白鳥さんは今後どのような仕事をしたいとお考えですか? |
未経験なのですが、貿易などの専門的な事務仕事をやりたいと思っています。新しいことにチャレンジしたいと思っているのですが、もう31歳だし、これが最後のチャンスだと思いまして。でもキャリアチェンジする場合、どうすれば人事にアピールできる職務経歴書を作れるのか、という点でも悩んでいるんです。 |
未経験職種にチャレンジする場合の職務経歴書の書き方で一番重要なのは、これまでの経験で身に付けてきたスキル、磨いてきた能力などを、チャレンジする仕事にどう関連付けてアピールするかということなんです。そういう意味で考えると、白鳥さんのこれまでの経歴で生かせそうなのは、書類作成のスキルと英語力ですね。特に直近の仕事では英語を使ってイギリスにある本社とやりとりしながら書類を作成しているので、ここが一番の強みになると思います。 |
では、まず「評価業務」の方を先にもってくるということですね。 |
そのとおりです。職務内容も、会社別ではなく経験した職務としてひとつにまとめたほうがいいですね。2社で経験してきた仕事の中にはかぶっているものもありますから。その中で、まず経験職務として大項目を3つくらい立ててみる。次にそれぞれの職務の中で経験した細かい業務を書く、というふうにツリー形式で落とし込んでいけば、何を経験してきて何ができるのかが一目瞭然になります。
職務領域の名称も「評価業務」では何のことか分かりにくいので「品質評価」とした方がいいですね。さらにそれぞれの職務での成果を囲みで書けばよりアピールできます。 |
なるほど。 |
重要なのは、狙うべきターゲット=仕事にどうつなげられるかを考えながら書くことです。これまでの職歴の中で身に付けたこのスキルは、未経験だけどきっとこの仕事に生かせる、それを「志望動機」として書くのです。
特に未経験職種にチャレンジする場合は、なによりも「熱意」が問われますので、どうして未経験なのにこの仕事がしたいのかを熱く語ってください。その上で、経験してきた業務、身に付けてきたスキルが生かせる、だから御社に貢献できる、というシナリオを作るのです。 |
わかりました。頑張ってみます! |
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職種別!職務経歴書の書き方/解説&ダウンロード
「貿易事務」
貿易事務は、一般事務と比較してお客様とのやりとりや専門的な業務が多い仕事です。具体的な業務内容を箇条書きにしましょう。輸出・輸入の両方に携わった場合は項目を分けると分かりやすくなります。語学、PCスキルが重要視される職種ですので、詳細なレベルと共に記載してください。