「どうやって書けばいいのか 分からない」 「書類選考で落とされる理由がわからない」——。 職務経歴書で悩んでいる人、大集合！

職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは･･････

サムサラさん（仮名） フリーランスのWebプロデューサーとして医療系Webサイトの構築、運営に携わっている。先日30歳の誕生日を迎えたばかり。経験してきた職務をすべて書くと長くなりすぎるので、どうすれば短く、効果的にまとめられるかで悩み中。転職活動ブログ「目指せ！ミリオネーゼ転職」も執筆中		Ｋ．Ｔさん キャリア・コンサルタント。個人を対象にしたキャリア形成および転職支援コンサルティングのほか、 企業向けの人材育成コンサルティングで多数の実績を有している。また、現場においてもキャリア気付き研修のファシリテーターや能力開発トレーナーとして活躍。 ●産業カウンセラー ●NPO法人日本キャリアカウンセリング研究会会員

職務経歴書は時系列で書けとよく言われるが、ほとんどが同時進行なので、時系列で書けない 　 ３つの会社で全然違う仕事をしているので、キャリアに一貫性がないとよく言われてしまう 　 レイアウト、デザインなどの見た目を工夫したい

		分量が多すぎる。経験してきたことをただ羅列するのではなく、アピールしたいポイントを抑え、不要なパーツはカットして簡潔に 時系列ではなく職務中心に書く 　 今後狙う職種とあまり関係ない職歴なので、略歴に落とし込む 　 　 Webプロデューサーとしての業務内容と業務実績がキモになるので、見た目的にもっとアピールする 　 　 志望動機と自己PR、取得スキルでまとめる
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Ｋ．Ｔ所長 サムサラさん

これまでの経験職務を時系列で書こうとすると、経験職種と同時進行プロジェクトが多いので、めちゃめちゃ長くなってしまいます。あまり長くなりすぎても人事担当者は読んでくれないからなるべく簡潔にまとめたほうがいいとは思うのですが、どうすればいいのか分からなくて……。

確かにご自分でお分かりのとおり、職務経歴書が長いですね。現時点でびっちり書かれたものが４枚ですが、せめて３枚に減らしましょう。これだけ長いと人事はやはり読んでくれません。また、職務経歴書は時系列で書かなくてもいいんですよ。

え？　そうなんですか？

はい。特にサムサラさんのような専門職の場合、経験した職務を中心に書いた方がいいですね。今後も同じ職種で行こうと思っているのであれば、なおさらです。よって、現在の仕事とは関係のない、過去に経験した職種は略歴に落とし込むなどしてあっさり書くほうがいいと思います。

なるほど。よく面接官に、「あなたはキャリアに一貫性がないですね」とよく言われるのですが、核となる職務を中心に書くことで、その突っ込みを回避できそうですね。

そのとおりです。複数の職種を経験した人の場合、単に経験した職務を羅列するだけでは散漫な印象を与える上に、キャリアに一貫性がないというマイナスイメージをも与えてしまう可能性がありますからね。 そもそも企業に応募するということは、自分自身を商材とした営業活動なんです。応募先企業に自分の市場価値がこれだけあるので、自分を買わないと損しますよ、ということをアピールしなくてはならないのです。

具体的にはどうすればいいのでしょうか？

まず１社目と２社目は現在の仕事と狙うべき方向性とあまり関係がないので、略歴に落とし込む程度に削減します。そうすることで、Webプロデューサーとしての職務だけが浮き上がってきます。ここだけで一枚にまとめます。

なるほど。

内容は、「ここが一番の売り」と思う業務内容と実績を全面に出すような書き方にしましょう。人事に何ができて、会社のためにどう貢献できるかという点をアピールするのです。

どのように書けばアピールできるのでしょう？　いつも面接では薬剤師との一騎打ちになって負けてしまうので、ここを詳しく教えてください。

一番分かりやすいのは数字です。サムサラさんは新規事業を立ち上げてその売り上げが会社全体の５分の３を占めるまでに成長させてますよね。その具体的な金額を書けば強いインパクトを与えることができるでしょう。そうすればいつも面接で負けてしまうという薬剤師にも勝てる可能性が出てくると思いますよ。薬剤師でここまでできる人ってなかなかいないでしょうから。

なるほど。勝てる気がしてきました！

まとめますと、まず１枚目にWebプロデューサーとしての職務経歴、２枚目に実績、３枚目に志望動機と保有スキル・資格にすれば、人事にアピールできると思いますよ。

ページごとに書いてある内容が違えば読みやすいですね。

強調したいポイントは太字にしたり、書体や大きさを変えたり、デザインやレイアウトにも気を配ると、よりいっそう人事担当者の目につきやすくなると思いますよ。

		経験職務、実績中心に書こう 　 一番の売りとなるポイントを決めよう 　 レイアウト、デザインにも気を配ろう

専門職の場合は特に保有スキルと実績が重要な要素になりますから、その点を明確にできたことはいいですね。転職の方向がハッキリしている場合は、相手が望む経験とスキルをわかりやすく記載すると、よりチャンスが膨らみますから、グッドですね。志望動機は自分の言葉で意欲を率直に語ることが大切です。その気持ちがしっかり表れていて相手に伝わりやすくなったと思います。経歴的には問題ないのですぐ決まるでしょう。頑張ってください。

職務経歴は、私の中では整理できていたつもりでしたが、第三者の目からは、同じ言葉が並びすぎて、かえって曖昧になっていたということは盲点でした。今までは市販の職務経歴書やダウンロードサイトのフォーマットに準じて書いていたので中途半端になっていましたが、自由に書いてよかったのか、と安心もしました。とても気さくな先生で「材料はあるから、転職成功は近い」とのお言葉が大変心強く、楽しかったです。

職種別！職務経歴書の書き方/解説＆ダウンロード

「Webコンサルタント」

どんなPCスキルがあるのか、どれだけの実績を残してきたか、が特に重要です。またデザインよりの仕事を求められる場合は別途、ポートフォリオを求められることが多いため、…※職歴書サンプル付きで詳しく解説！