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職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・ |
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これまで2社で経理・総務・労務などの事務処理、理事会や総会の企画運営、電話相談応対など、多くの職務を経験してきました。しかしすべてが「浅く広く」なので、そのまま書くと脈絡のない職務経歴書になってしまいます。自分で書いていてもキャリアの一貫性がないと感じるので、これを読んだ人事担当者が同じように感じたら書類選考で落とされる可能性が高いのではないかと・・・・・・。 |
(職務経歴書を読みながら)ふむふむ……確かに経験してきた職務の種類がとても多いですね。でも、そのすべてをただ羅列して書くだけではダメなんですよ。 |
どうしてですか? 今まで経験してきた職務をすべて書くのが職務経歴書じゃないんですか? |
いえいえ。そう思っている人は実に多いのですが、それは誤解です。職務経歴書をどう書くかよりも、まずは「この職務経歴書を誰にアピールしたいか」が大事なんですよ。つまり「これからどんな仕事を目指すのか」とターゲットをまず決めて、それに合わせたアピールを職務経歴書でしていくのがポイントなんです。鬼川原さんはこれまで多種多様な仕事を経験されていますね。その中から、今後どういう仕事をキャリアの軸にすえていきたいとお考えですか? |
総務や人事労務系の仕事をメインにやっていきたいと思ってます。 |
ならば事務・管理系の仕事にフォーカスした職務経歴書にしないとね。職務経歴書には経験したすべての職務を書かなくてもいいんですよ。経験職種の多い人がすべての職務を書き込んでしまうと、人事担当者の混乱を招いてしまうんです。 |
どういうことですか? |
例えばこの職務経歴書には「心理相談」と「経理」を経験したと書かれてありますが、どちらも専門性が高い職種です。専門がいくつもあった場合、それは専門とは言いません。職務経歴書で「専門性」をアピールしたい場合に専門職を並列させてしまったら、担当者の意識はそれぞれに分散し、結果として「専門性」のアピールが弱くなってしまいます。 |
なるほど。 |
経験してきた職務をすべて書きたい気持ちは分かりますが、これから就きたい仕事と関連の低い職務は思い切り減らすんです。場合によっては省いてもいい。そして関連の高い職務のボリュームを増やすわけです。大事なことはアピールしたいポイントを絞ること、つまり経験した仕事の中から「応募する仕事に合う経験は何か」を考えた上で、アピールしていくことなのです。 |
そうか。メリハリをつけるわけですね。現状の職務経歴書では、確かにすべての仕事が横並びで、「何ができるのか」が伝わらなくなっている。総務・人事・運営管理の仕事に応募するなら、その経験を最優先にアピールするように書けばいいんですね。「この経験はたくさん書くけど、この経験はちょっとしか書かない」とメリハリをつければいいのか。 |
さらにそれぞれの仕事で出した成果を具体的に書くとよりアピール度がアップします。また、レイアウト、デザインなどの書き方にも気を配りましょう。項目によって書体や大きさを変えてみたりするのも効果的です。職務経歴書は基本的に書式自由なんですから、こんなところでオリジナリティをアピールするとポイントアップしますよ。 |
はい。ありがとうございました! |
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職種別!職務経歴書の書き方/解説&ダウンロード
「人事」
人事の職務経歴書では、必ず会社規模やチームの人数をしっかり記載します。また、経験豊富な30〜40代では、専門性が求められるので、得意分野と実績、そのために工夫・努力していることを、アピールするのが定石です。