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米国のキャリアカウンセラー事情
米国のキャリアカウンセラー事情日本のCDAのベースとなっているのが、全米キャリア開発協会(NCDA)の認定資格であるCDF (※1) 。アメリカにはこの実務家レベルの資格であるCDF のほかにも、プロフェッショナルのキャリアカウンセラー資格・NCCC(※2) と NCC(※3) といった認定資格がある。NCCC とNCC は大学院での修士レベルの学識が要求され、卒業後の数百時間の現場実習を経た後に資格を取得できる。弁護士や会計士のような、いわばキャリアカウンセラーのスペシャリストだ。

 アメリカでは早くから度重なる雇用のミスマッチに直面。そのため職業指導にいち早く着手してきた。それに伴い、キャリアカウンセリングの理論や情報も大きく発展し、個人が自由に労働移動できる社会的システム、支援体制も確立されている。

 しかしその一方で、キャリアカウンセラーが絶対的に不足していたことも事実。1997年にCDF が発足されるまで、専門のキャリアカウンセラーはNCCC や NCC のみで、しかもそのハードルの高さゆえに、資格取得者も限られた人数しかいなかった。NCCC は全米で約 900人と、膨大な求職者のニーズに対応できない実情から、トレーニングされていないスタッフが、やむなくカウンセリングを行っていたという。そこで現場サイドから、一定の教育を受けたキャリアカウンセラーの必要性が高まり、CDF の資格が制定された。こうした状況は日本の現状と類似している。

 現在、CDF はキャリア関連の職業領域の中でも人気の資格であり、3年間で有資格者が急速に増加している。資格者は主にキャリアセンターの職員、あるいはNCCC の下で働く補助者が多く、求職者に対して個人のキャリアプランの設計から就職活動の指導まであたっている。
※1 CDF (Career Development Facilitator)
※2 NCCC (National Certified Career Counselor)
※3 NCC (National Certified Counselor)

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