雇用側にも、VBAスキルの“威力”を知ってほしい 　 マイクロソフト社の協賛を受けているとはいえ、草の根のユーザーレベルの盛り上がりを土台に成立したVBAエキスパート。だからこそ気になるのは、VBAスキルが「会社にとってどれほど貴重か」についての雇用側の理解度だ。スキルの取得そのものが自分自身の作業効率アップに直結するとはいえ、受験者としてはやはり資格取得で就職や転職、社内の待遇アップに繋がることを期待したいところだ。 　「この点では、業界などによって、まだかなり温度差があるのが実情です。それでもIT関連の企業などでは、会社全体でITを活用しようとするマインドが高く、事務系の“非IT職”にも積極的にスキル習得を薦めるところが出てきています。一方、派遣業界やパソコンスクールなどでは早くからVBAの講座を開くなどしているところがありますが、最近になって企業側からの問い合わせが増えてきており、関心の高まりは確実にあります。もちろん主宰者の私たちとしては、これから一層、各方面へのPRに努めていきたいと思っています」（大村氏） 　企業側にとっては、各職場の生産性を格段に向上できるばかりではない。VBAに熟達した社員が社内にいれば、生産管理や給与計算など、ExcelやAccess上で動作する高度な自社オリジナルソフトすら、社外発注せずに開発してしまうことも不可能ではないという。「すべてのビジネスパーソンがVBAスキルを身につければ、日本のGDPは目に見えて向上します。決して大げさではありません」と、VBAの可能性を知り尽くした大村氏は自信を込めて語っている。 「VBAエキスパート」公式サイト。試験情報の掲載や受験申込にも対応している。なお試験は土日を含む毎日実施。全国約110ヵ所のアール・プロメトリック公認テストセンターで受験が可能だ 日本VBA協会 (http://www.vbaa.jp/) MOUG.ｎet (http://www.moug.net/) プロジェクトＡ株式会社 (http://www.projecta.co.jp/) 2003.06.26　Text by Masato Hori