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業務に直結した資格が評価される
実際に転職など採用の場で資格はどのように評価されているのだろうか。企業はどのような資格を求めているのだろうか?

「たとえばCPA。国際会計基準(IAS)が導入されつつある現在、企業においてはディスクロージャーが重要になってきていますから、IR(インベスターリレーションズ)は非常に重要です。当然、IASのベースとなっている米国会計基準(英文会計)に基づいた会計の知識は必要です。マザーズやナスダック・ジャパンが開設され、資本市場もグローバルな時代になってきていますから、英語や会計の知識のある人材は、金融機関や企業の財務部門などで求められています」(安生氏)

 業務に直結する資格なら、企業も歓迎するということだ。たとえば、株式公開の準備を進めるIT関連企業は、会計のスペシャリストを必要とする。ベンチャーキャピタルは将来性のある企業への投資を行うために、その企業を公正に評価するための会計のスペシャリストを求める。 さらに最近では、企業経営に携わる人材として、CFO(最高財務責任者)に対してのニーズも増えている。 そして「CFOというのは、会計・財務の知識がベースに必要」(安生氏)だという。

 最近では、新聞の求人欄や人材バンクの求人を見ても、『英文会計の知識必須、MBAまたはCPAであること』など、必要能力としてCPA資格を条件としたり、『米国の会計基準に精通している方』、『CPA取得者歓迎』と記載しているのを目にするようになった。

 それも単に経理や財務部門に限定されていない。企業は、資金調達や資金運用に関わる部門、営業、調査、さらに経営企画など、外資系企業はもとより、国内企業の幅広い部門で、会計のスペシャリストに対して高い期待を寄せている。

転職では個人は時価で評価される
 「転職では、その時のその人の時価で評価されます。会計基準が時価評価の時代になり、企業が時価評価されるのですから、人も時価で評価されます。いま何ができるのかが問われているのです。資格というのは、今のその人の価値を証明できるものです」と安生氏。

 資格は転職に際して、時価そして市場価値を高めるもの。資格を取得することによって、その後のキャリアの選択肢も増える。ただ、資格はオールマイティということではない。これまでのキャリアに関連づけながらプラスされて初めて価値が出てくるものだ。

「好きな時に好きな仕事を好きな場所でできる。そのような自分で選べる人生、オプションのある人生を送りたい」(安生氏) そう考えた時に、身につけたスキル(資格)がプラスに働き、価値が生み出されるのだ。

2001.01.22 Reported by Akira Kumagai  

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