転職お役立ち情報|特集レポート|出版・デザイン・印刷業界の転職事情

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デジタルメディアを中心にチャンスが広がる
 現在の転職市場をリードしているのは、インターネット業界やゲーム業界。中でもインターネット業界のビジネス展開は無限大で、他のビジネスと大きく関わり合い、景気回復のリーディングとして経済を牽引している。最近では、Webデザイナーを中心に、この職種にかかわりたいという人が急激に増えている。慢性的に人材は不足しているので、必要な人材が求められているのも確かである。今や1兆円産業へと拡大したゲーム業界も、若手には人気の業界だ。プログラマー、CGデザイナー、プランナーまで求人は増えている。しかし、これらの業界は就職へのハードルが高いというのも事実。同じ職種を希望する人も多いだけに、求人量 とのバランスは必ずしも良くない。

 この業界は若手指向が他の業界よりも強い。即戦力の人材が必要とされているだけに、未経験者に対するハードルは高い。「やりたい」という熱意だけでは異業種転職は難しいのが現状だ。転職の分かれ目は35歳といわれるが、この業界においても同様。いずれにしてもクリエイター、技術職、営業ともにコミュニケーションスキルは絶対条件だ。

 一般に転職回数が多いということはマイナス要因と見られるが、この業界にあっては必ずしもそうとはいえない。「ワンランク上の仕事を求め、仕事の領域を広げることはクリエイターにとって必要な行為」(日本クリエイターバンク)。ステップアップとしての転職は評価されるのだ。

 クリエイティブ職種だからといって軽視しがちなのが職務経歴書。「デザイナー希望なので作品のセンスを見ほしいというのは正論だが、デザインとプレゼンテーションとは仕事として表裏一体。自分をPRする書類すら提出できないと判断され、印象を悪くする」(日本クリエイターバンク)。職務経歴書は採用担当者にとっては、応募者を知る貴重な情報源。どう書かれているかが、採用を大きく左右といえそうだ。

1999.09.01 Reported by Akira Kumagai  

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