転職お役立ち情報|特集レポート|出版・デザイン・印刷業界の転職事情

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必要とされる人材—コミュニケーション能力は絶対要件
デザイン力やセンス、スキルは大前提です。特にクリエイターにとってコンピュータはデジタル・メディアの制作に欠かせないツールです。職種を問わずコンピュータを使いこなす技術と知識は基本中の基本。そこで決め手となるのはヒューマンスキル。デザイナーなどのクリエイターであれ、DTPオペレーターやゲーム関連のプログラマーであれ、コミュニケーション能力は不可欠となっています。「プログラムだけを作っていればいい」「オペレーションだけできればいい」という、いわゆる「おたく」的な人は、今では受け入れられなくなっています。  

 人の意見を取り入れ、相手に自分の考えを伝えるなど、コミュニケーション能力は絶対条件として求められますから、たとえ技術系とはいえ、コミュニケーションがとれる人であって欲しいと思います。また営業の場合は、「売る力」にプラスαが求められ、その道のスペシャリストとしてどれだけ業界と専門分野に精通 しているかが評価ポイントになります。

 もちろん専門性を高めることは必要ですが、その上で広い視野のもと、自分の仕事以外にも領域を広げ、何にでも対応できる柔軟性のある考え方をする人材が必要とされています。たとえば、デザイナーであってもクライアントの橋渡しができるようなプロデューサー的な仕事のできる人、企画もプロデュースも制作も一人でこなすというトータルな能力を持つ人を企業は評価します。その意味では、この業界にあっては大手勤務が必ずしも転職のプラス要因とはならないということです。逆に5〜6名の小規模なデザイン事務所でトータルな仕事をこなした経験が、プラス要因として評価される場合もあります。

転職アドバイス—自分のキャリアと業界の現状を客観的に分析
 転職を意識したら業界の現状を自分なりに認識することです。さらに自分のキャリアを客観的に認識すること。そのためにはキャリアの棚卸しをお薦めします。具体的に自分に何ができるのか、どんなスキルを持って企業にどういう形で役立てるのか、将来どういう立場になっていたいのかを分析します。その上で今の自分のキャリアで、今の水準以上の仕事と待遇を確保することができるかどうかを客観的に分析します。そのことを私どもは一緒に考えたいと思っています。基本的な力があるかどうかは作品によってしか判断できません。ですから転職するしないは別 にして、日頃から自分の作品は履歴を追ってファイリングしておくといいでしょう。

 人材紹介会社というと、どうしてもキャリアのある人が、より自分を磨くために登録するというイメージをもたれている方がいらっしゃいます。しかし人材紹介会社は、仕事を探す上でのアンテナの一本であるということです。人材紹介会社への登録は転職の可能性を広げる選択肢のひとつです。私どもはカウンセリングをしていく中で、「つもりの自分」(自分はこういう方向を目指しているから、こうしていくだろうという自分のビジョン)と「人から見た自分」とのすり合わせをできると考えています。 自分を知ることは転職活動に大いに役立つはずです。その意味でも積極的に人材登録会社を活用していただければと思います。

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