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秘訣はアピール力にあった!異業種転職 3つの鉄則 (前編) 

転職を考える上で、前職をどう活かせるかということは大きなポイントの一つである。同じ職種に就くことだけがその答えではない。他の業種で、今までのキャリアを活かしていく選択肢もある。現在、外資系会計事務所で税務関連業務に携わる上田規雄さんは、前職は広告代理店のインターネット事業部で、web制作やネットワーク管理のキャリアを積んだ。

今回は28歳で異業種転職・キャリアチェンジを果たした上田さんの体験に、異業種に転職する道筋と可能性、現実の苦労、成功ポイントを探ってみる。
ダブルキャリアを目指して転職
 ネットワークエンジニアから税務コンサルタントへ—。一見かけ離れたキャリアチェンジに見える、上田さんの転職。しかしそこには、漠然とした憧れではない一貫した「自分らしい姿勢」と、仕事に対する現実的なビジョンがあった。

 上田さんが、大学時代から「何か“手に職”を」と目指していた税理士資格は科目合格制。5科目合格で税理士になる資格が得られる。在学中に3科目まで合格していたものの、一時は諦める事も考えたという。その時選んだのが、以前から得意だったコンピュータの仕事だった。税理士試験の勉強を続けながらも、学生時代にも経験があったweb制作の仕事に就く。

 「コンピュータの仕事はある程度、自分でやってきた事だった。けれど、やはり趣味でやるのと仕事として給料を貰ってやるのとではレベルが違う。そういう意味でも前職での経験は自分のルーツでもあるんです」

 そして、税理士試験4科目めに合格。エンジニアとしてのキャリアと、以前から勉強を続けていた税理士への道。どちらもそれぞれ活かせるようなダブルキャリアを意識して、転職を決意した。

成功のポイントは「積極的に売り込むこと」
 「募集は、新卒・中途の区別がないのです。8月にある税理士試験の一週間位後に説明会があって、そこで色々な人を採用する。大学院をいくつも出ていたり、他の業界から転職してくる人も大勢います。重視されるのは、どれも職場で必要とされる英語力やPCスキル。企業相手の仕事が多いため、実務経験も重視しているようです」
 
 税理士になるには資格が必須であるために、3科目以上合格という事で有利にはなっても、アピールポイントにはならないという。税理士にとって資格は、武器ではなくあくまでも前提。では、上田さんはどのように採用の難関を突破したのだろうか。


 「まず、履歴書を丁寧に書きました。職務経歴書は別紙に、時系列で細かく。自分のやってきた事を、一度全部まとめてみる事は必要だと思います。私の場合はプロジェクトごとに、自分はその仕事でどのような新しいチャレンジをしたか、経験を積んだかということを、具体的に書きました」

 説明会等でも、積極的に発言する事でアピールをしたという上田さん。採用を担当していた上司から、入社後も仕事を任される事が多いとか。積極的に自分から仕事をやって行く姿勢が求められる職場で、「何よりも度胸を見込まれたのかもしれない」と笑う。
 「前職でも、自分で動かないと何も状況が変わらなかった。自分から手をあげて仕事をしていくことは、今でも活きていると思います」

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