転職お役立ち情報|特集レポート|秘訣はアピール力にあった!異業種転職 3つの鉄則 (前編)

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キャリアチェンジは新たな出発点
  こうして晴れて転職に成功した上田さんも、「最初は辛かった」という。  「それまでは自分の土俵にいたようなもので、コンピュータの仕事ではある程度見通しもきいた。税務は、机上の勉強でしかなかったわけですから。資格だけでは仕事はできない。生活は楽になりましたが、仕事はそうはいかなかった」
  
 前職とはまったく違う業務。異業種転職の本当の苦労は、転職後に始まると言ってもいいだろう。採用する側もある程度のリスクを覚悟しているとはいえ、やはり本人の、転職者側の相応の努力は期待されている。
 「入ってからは自分次第ですよね。転職後、一年くらいかけて一通り経験して、ようやく全体が見えてきた。意味を持った仕事が出来るようになるまで、言われた通りの作業をこなしている間は、マネージャーにもよく絞られました」

 もちろん、転職者ならではの「ウリ」もある。上田さんの場合も、前職で身につけていた「仕事に対する自発的・積極的な姿勢」に加えて、実際具体的に以前の経験が活かせる場面も多いという。

 「税理士といっても税金の事だけ知っていれば良いという訳ではないですから。相手企業のビジネスに対する理解も必要。不動産や金融関係のキャリアのある人も、やはりそれが強みになっている。今の職場では男女が半々くらいで、それぞれ自分の持ち味を生かして仕事をしていますよ。また、電子申告など、ネットワーク技術の導入も進んでいるので、今までの自分のコンピュータ経験もより一層活かしていけると思います」
 
 積み重ねてきたキャリアや実績は、有形無形の財産である。体験によって身につけたスキルや知識は、直接的にも間接的にも今後の支えとなるだろう。今までの自分の経験を誇り、「転職」を、ステップアップの「チャンス」に出来たなら、それは幸福な実りをもたらすに違いない。
上田さんに学ぶ 成功への3鉄則
1 "売り込む"ことを意識し、面接の受け方、経歴書の書き方など自分なりの "アピール戦術"を立てろ
ex. 履歴書・職務経歴書は具体的・発展的に書く
説明会は積極的に質問する
1 「キャリアの棚卸」は自分の売りを把握するのに重要。
転職活動前には自己分析と、今後の方向性を把握しておく
1 職はキャリアこそ最大のアピールになる。現状の不満や不安に捕らわれず、目の前のミッションを完璧にこなせ

2001.09.10 Text by Shinobu Hattori  

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