転職お役立ち情報|特集レポート|国際会計資格で目指す!新世紀スペシャリスト

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国際会計基準(IAS)の流れを受けて、日本で新しい会計資格が誕生する。アメリカを中心にビジネスの世界標準化の動きが高まる中、国際会計検定 『BATIC』の全貌と、21世紀、ビジネスパーソンに求められるスキルと素質をレポートする。



取材協力/
株式会社プロアクティブ (グアム大学日本事務局) 建宮 努氏

アジア発、国際会計資格が誕生する
 < CPA(米国公認会計士)などの国際ビジネス資格がブームを呼んでいる。その動きの中、日本で誕生する国際会計検定 『BATIC』。東京商工会議所が主催するアジア初のグローバル会計資格として、2001年7月のスタートを前に注目を集めている。

 企業の海外展開、インターネット商取引の普及、マネーマーケットへの資金調達の移行。英文の財務諸表や連結決算など、国際基準に沿った決算書の提出が否応なしに求められいる今、グローバル企業から中小企業まで、英文会計のスキルを持つ即戦力が求められているという。

「企業はBATICを単に財務会計の資格としてではなく、ビジネスのベーシックスキルとして捕らえています」 そう語るのは、昨年12月にBATIC対応講座を開講したプロアクティブの建宮努氏。日本を拠点にアジア諸国など世界で50万人の受験者が見込まれている。日本の主要企業や外資系企業からは、すでにTOEICと同様に企業内の実力判定の一つとして、試験導入が検討されている。

BATIC受験、ここが狙い目だ!
 BATICはCPAと違って受験資格がないこと、そして合否で判定されないことが大きな特長といえる。「スコア制なので、勉強した知識がストレートに反映できる。企業としては個人の現在のレベルを測りやすいのです」(建宮氏)

 商工会議所の検定では、年間60万人が受験する「日商簿記検定」が知られるが、BATICは簿記3級レベルからスタートする。これから簿記取得を目指す人も、CPAでは少しハードルが高いという人も、受験対策と通じて英語力と会計財務の知識を一緒に学んでいくことが可能だ。

 試験は英文簿記と会計理論が、英語を中心に問われる。得点に応じて外資系企業の実務に沿った4つの称号が与えられるので、今の自分の実力を履歴書に反映できる。転職の際のスキル提示に、大いに役立つだろう。

「最高位のコントローラでは、CPAにはない『リキャスティング』のスキルが備わります。それは日本の基準で作った財務諸表を、米国基準で英語にリライトするもの。日米の会計基準を理解しないとできない非常に高度な技術で、今まではBIG5レベルの仕事でした」(建宮氏) 

 またBATICを段階的に学習すれば、最終的にアメリカの会計理論をマスターできるカリキュラムとなっている。BATIC受験をステップに、今後はCPAやMBAを取得して専門性を高めたり、CFO(最高財務責任者)として、IPOを目指す企業へ挑戦するなど、キャリアアップ手段の広がりが期待できる。

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