転職お役立ち情報|特集レポート|「トクする転職」のための活動準備(前編)

TOP の中の転職研究室 の中の特集レポート の中の「トクする転職」のための活動準備(前編)

参加者プロフィール
よい転職は“パートナー”で決まる 成功者の活動ポイントとは
牧 田: "自分に惚れてくれる人材バンクを探す"のはいい視点ですね。僕も意識するのが「なぜこの人は僕に電話をかけてきたのか」というところです。ヘッドハンターと会う際には、この人は自分の何を知っていて、どこを惚れてくれているのか、を注視しています。そのとき、転職の機会だけでなく一生付き合えるパートナーとして選ぶのもポイントです。彼らはマーケットに輩出してくれる代理人であり、結果様々なチャンスを与えてくれます。歳をとっても自分の価値を理解し、キャリアアップを図ってくれる、そんな生涯のよきパートナーがいたら、人生において強い味方になるはずです。

難 波:
 また、惚れてくれるのを待つだけはなく、相手に惚れ込ませるうまさも必要かと思います。自分について伝え方がうまい人は、惚れ込ませることもうまいのです。転職ではそうした自分の売りになる点を、的確に相手に伝えられるスキルを鍛えておくことも大切なことです。

牧 田: そうですね。どうやったら惚れてもらえるのか、目の肥えている人材エージェントに「この人ならと」思わせるためには、まず自分の経歴を的確に語れることが大切です。ロジカルに理路整然と語ることも必要ですが、その時代・プロジェクト・会社ごとに何をやってきて、何を乗り越えて成長したか。きちんと理解しなければ語ることはできません。そのときに有効なのが、レジュメの書き直しです。トップコンサルタントはヘッドハンターから声がかかるため、3ヶ月に一度は書き直しをしているのです。実にいい頭の整理にもなりますし、自分を冷静に見つめなおす絶好のチャンスです。転職のときだけでなくとも、定期的に自分がこれまでやってきたことを整理しておくといいでしょう。


難 波: 転職活動はある程度、時間や準備をかけて臨むことが大切かと思います。なかには集中したいと、今の職場を辞めてから転職活動に入る方もいますが、それはやはりお奨めできません。声をかける方の立場から申しあげますと、忙しい方こそお声がかかりやすいものです。仕事に忙しいとなかなか時間を割くのは難しいですが、日常の仕事の合間のなかでうまくこなしたり、できる限り準備や活動に費やす時間を作り出していってください。

牧 田: 僕の場合、ヘッドハンターから突然電話がかってくる型の転職ですので、準備というのはなかなかできません。しかし逆に僕にできる準備といえば、必ず電話をくれたヘッドハンターと会って、常に自分の市場価値を測り続けることなのです。自分を客観的に把握するということは、自分を知るという意味でも大切なことですし、自分のスキルと人や市場のニーズ・評価がどれくらい合っているか、常に意識しておくことは大事かと思います。忙しいと自分を見つめなおす時間は作りにくいでしょうが、日常のなかで貪欲に取り組んだり、人材バンクを活用してぜひ把握していってほしいですね。(第二回に続きます)

2002.12.13 text by Yukiko Kanai  

TOP の中の転職研究室 の中の特集レポート の中の「トクする転職」のための活動準備(前編)