転職お役立ち情報|特集レポート|秘訣はアピール力にあった!異業種転職 3つの鉄則 (後編)

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自分の価値に『演出』を
  今まで蓄積してきた能力を企業に認めてもらう第一のチャンスが書類提出。最大限にアピールするには単なる経歴の羅列だけでは不十分である。「重要なのは、企業があなたとの接点を見つけやすいものにすること。あなたが新しい職場で働く姿をイメージできるよう、できるだけ詳細な内容にしてください。さらに希望職種先に特化した専門用語などを加えると、そこに個人の価値がはっきり現れてくる。そういう演出、つまり行きたい職種にあわせて自分の価値をシナリオ立てすることは非常に重要となります」
 
 書類審査が通ったら、次は面接。「面接官はまずコミュニケーション能力があるか否かを第一条件に見て、社風に合うか合わないかを審査します。専門用語などの予備知識は、スムースなコミュニケーションや双方のニーズの擦り合わせに役立つでしょう」

  また思い立ったが吉日と良く言うが、離職時期についてはすぐに決めないで、冷静に考えたほうが良いだろう。「転職のアクションは在職中に起こし、企業に内定の返事をもらってから辞めることをお勧めします。やめてしまった人より現在在籍して活躍中の人の方が企業に前向きの姿勢が伝わります。時間に余裕がない時はアレンジ上手なコンサルタントをうまく利用するのが賢いやり方でしょう」
コンサルタントが教える 成功への3鉄則
1 演 出
提出書類や面接では、人事担当者に自分とその企業との接点をアピールすること。行きたい職種にあわせて、自分の価値を演出することも必要。
1 ポテンシャル
常日ごろから、知識・情報・経験を蓄積する努力を。企業はその努力をポテンシャルと判断する。
1 キャリア
異業種での経験をアピールするときも、一定期間の経験を積んでおくことが必要。ノウハウを身に付けたりプロジェクトを完成させるには、最低3年は必要と企業は捉えている。

成功の秘訣は『ポテンシャル』と『キャリア』の蓄積
 異業種転職は難しいといっても、演出次第では成功する可能性はある。ただしそれだけで払拭できない。問題は、ポテンシャルが足りないことが原因となっているようだ。「”この仕事がしたい”という希望に加え、最低限のポテンシャルは必要」
 ポテンシャルとは資質、知識や情報、経験のこと。これらは蓄積しようという努力次第で、価値を上げることも可能となるだろう。

 そしてその裏づけのために、一定期間の経歴を積んでおくことも大切だ。「企業が認めるキャリアの単位は3年。人間関係を構築することや、何かのノウハウを身につけたりプロジェクトを組んで完成させるのに必要な期間と捉えられているようです。最近では時間の価値が早まっているので、3年といわず1年でもいいかもしれない」

 『ポテンシャル』と『キャリア』の蓄積とそれらの『演出』、両者バランスよく実践することが成功の秘訣といえるだろう。

2001.10.18 Text by Yuko Murohushi  

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