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秘訣はアピール力にあった!異業種転職 3つの鉄則 (後編) 

企業が中途採用者に即戦力を求めていることを考えると、異業種転職を成功させるのは厳しい状況にあるといえる。そんな状況下では、企業に自分を採用してもらうメリットを十分にアピールしていかなくてはならないだろう。転職のプロフェッショナルであるコンサルタントが自分の価値を活かす方法を伝授する。

取材協力/ケー・ティー・ビー株式会社  

代表取締役社長・馬場 誠一氏:東芝研究所、外資コンピューターメーカー日本ディジタル イクイップメント株式会社(現コンパックコンピュータ株式会社)に勤務。1998年にケー・ティー・ビー株式会社を設立。

取締役部長・藤田 政廣氏:機械系専門商社を経て、現在ケー・ティー・ビー株式会社にて転職コンサルタントとして活躍中。

企業の本音 “必要条件” とは?
 中途採用のメリットは “即戦力”の一言に尽きる。業界内外の戦力を得るために、企業は費用をかけてキャリア人材を探すからだ。「同じ未経験者を雇うなら、新卒採用を企業は考えます。中途採用者より基本給が低く教育しやすいので、新卒者を取りたいというのが企業の本音」また“未経験者として扱われるのは27、28歳がボーダーライン”との世間の定説に対しても厳しい見解を持つ。「極端に言えば、この年齢は幹部候補生の歳です。異業種を希望する場合、3年以上キャリアを積んでも希望職種に通じる部分がなければ、今までと同じような業種や職種を薦めます」

 実際の異業種転職のケースでは「例えばプログラマーから他の技術職など、前職の技術力や感覚が活かせる方向でキャリアチェンジする人がほとんど。だから営業職で技術者に転身したくても、”技術者としての基礎知識がない”し、”職業感覚が全く違う”ので大変厳しい」
 反対に技術者が営業に転身するのなら、可能性は充分だという。既にある技術力をもとにコンサルティングができるからだ。異業種転職をしようとするなら、その業種に関する基礎知識が必要不可欠というのが現実である。


異業種の経験が転職の武器に
 しかし場合によっては、前の業種での知識が転職に役立つこともある。メーカーの中途採用によくあるケースでは、他社の客層を奪いたい時はその会社から人材を採用するという。ライバル会社の商品を研究し、戦略を立てるためである。それによく似た事例がある。
 「建築設計事務所の技術者を外資のIT企業に紹介したのですが、建築設計技術と英語力を買われ、見事転職に成功されました。このように全く違う分野の職種ですが、その建築設計技術と英語力がマッチしたのです」

 社外の知識が必要な時には、異業種の経験が逆にニーズとなりうる。タイミング次第では、企業のニーズと自分の経験がマッチし、採用に結びつく可能性は十分にあるのだ。「違う業界のニーズが欲しいといった、詳細な求人オーダーを出してくる企業も多い」 人材バンクの情報網を上手に利用すれば、ピンポイントで条件に一致する企業が見つかることもあるだろう。

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