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外資系企業が求める人材
 外資系企業も国内の企業と変わりはありません。やはり、いずれの職種も実績と経験がモノをいいます。しかしながら、クライアントが提示する条件を100%満たす優秀な人材というのは、(どの職種、その業界も一緒ですが)限られています。つまりは企業側も、ある程度間口を広げざるを得ないわけです。ここに求職者側のチャンスがあるわけです。

 Webデザイナーのケースでいえば、最低2、3の企業サイトを立ち上げた経験を持ち、内容も濃く、センスもあり、加えて多少のコーディングならこなせる人材を企業は求めます。しかし、これまで紙媒体のデザインが中心で、コマーシャルベースのWeb制作に関わったことがないグラフィックデザイナーにも、Webデザイナーへ転身を図る余地があるということです。 もちろん、経験ナシではテーブルの上に乗りませんので、HTMLの勉強をして、自作のホームページを立ち上げることをお勧めします。できれば、インタラクティブな機能をいくつか搭載していることが望ましいです。こうした準備を終えている方であれば、(エイクエントはもちろん)紹介先がまったくゼロということはありません。

 その他、どの職種にも共通していることですが、特定の業界に強みのある方は重宝されると思います。つまり、大きなプロジェクトを通じて、内外から高い評価を得たことの無い方でも、コンピュータならコンピュータ、しかも、ある種のソフトにやたらと精通している方であれば、必要としている企業もピックアップすることもできるでしょう。ですから、普段から得意分野をつくっておくことが重要なテーマなのです。

外資系企業への転職アドバイス
 いずれにせよ同じ業界内で人材のやりとりを行うわけです。各職種とも優秀な人材にクライアントが集中することは否めません。先ほども述べたように実績であったり、専門性であったり、希少性であったりということです。そうなると競争相手、つまり他の求職者との差別化を図る必要があります。この点でいえば、エンジニアに近いのかも知れません。とにかく日々の仕事における実績をいかに高めていくかであり、業務を通じて専門性を理解し、ブラッシュアップすることです。

 現在のお仕事が金融関連のクライアントを中心に構成されているのであれば、金融システムや今後の動向などを理解し、また情報を更新するなどの努力を通じて、あなただけのアピールポイントを育てるわけです。あるいは現在、小さな代理店やプロダクションに勤めていて、営業から見積り、企画、制作、納品まで、一切を任されているとします。こうした仕事の流れをひと通りこなし、また制作原価の管理や若手クリエイターの育成など、マネージメントまで携わったことがあるという人も大きなアピールポイントを持っているといえるでしょう。近い将来、転職を考えているのであれば、この点を見極めることも大事です。

 また、外資系企業の場合、“目に見える”実績を重要視する傾向があります。ですから、これまで培った実績や経験、あるいはアピールポイントを視覚に訴えられるようにまとめるなど、できる限り、わかりやすく伝える工夫をするといいと思います。自分をプレゼンテーションするための、プレゼン用ボードあるいはプロモーションビデオを準備する感覚に近いと思ってください。なにしろ、同じ実力を持った者同士でも、作品集のまとめ方ひとつで採用と不採用に分かれることがままあるので、気を付けたいポイントです。

2000.09.15 Text by Mitsuru Hosogai  

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