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後輩を巻き込んで 他力本願になってみる manatyさんはかなり気の付く方だとお見受けいたします。「こうすればもっと効率化するよね」とか「こうしたらもっとみんな楽になるな」なんてことを思いついてしまう。でも、まわりを見渡すと、イマイチ無関心に見えたりして……(想像ですが)。で、「自分でやればいいや」と、みんなが帰った後や週末を使ってやっているのではないでしょうか。 つい仕事を抱え込んでしまう──これ、仕事のできる女性に多い現象です。manatyさんも、「自分の時間を使っても、後輩が仕事しやすくて成長しやすい環境になればいい」とおっしゃっていますが、人間とは鈍感なもので、せっかくmanatyさんが自分のプライベートの時間を削ってまで環境づくりに取り組んでいても、当の後輩たちはことの重要さになかなか気づかないもの。それでもいい、というお優しいmanatyさんの声が聞こえてきそうですが、この状態が続くと、manatyさんにとっても後輩にとってもあまりいい結果が生まれそうにありません。 というのも、私もそのような時期があったからです。部下たちにいちいち説明してやってもらうよりも自分でやった方が早い、なんて全部自分で仕事を抱え込んでしまいました。最初はよかったのですが、次第に歪みが起こってきたのです。 ひとつは自分の時間がどんどん削られていったこと。残業はもちろん、週末もほとんど仕事。友人たちからの誘いにもドタキャンばかりしていたら、次第に誘われなくなり、さらに仕事の時間が増える……というマイナスのスパイラルになってしまいました。二つ目は、無理して仕事をしても、意外に人は見ていないということです。「ありがとう」の一言でもいわれれば救いもあるものの、何せみんなが帰った後や週末など、「人知れず」やっていることなので、なかなか努力に気づいてもらえません。最初のうちはいいのですが、そのうち心の余裕もなくなり、そんな鈍感な部下たちにイライラするようになってしまいました。そして、三つ目。後輩たちがなかなか成長していかないのです。それもそのはず、すべてをお膳立てされてしまえば「考えるクセ」は育ちませんよね。 ではどうすればいいのか、ということですが、後輩たちを巻き込んでみてはいかがでしょうか? manatyさんが気づいたことや、これは改善の余地があるな、と思ったら、後輩に提案し、役割分担をするのです。最初は乗り気でないかもしれません。でも、それが自分たちのためになるとわかれば、逆に後輩たちの仕事のモチベーションにもつながります。何より、manatyさんの大切なプライベートの時間もきちんと確保できることで、manatyさん自身のやる気もかわってくるはずですよ。 無料で奉仕している時間も、実は経験やスキルという資産になっている、ということをお忘れなく。manatyさんのようにお給料以上の動きができる人が、いつでも「選ばれる女性」だと私は思っています。 |
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