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ブログ的“オンナのオシゴト”事件簿
 
  働く女性を取り巻くあんなこと、こんなことをブログ
からピックアップするこのコーナー。
さて、今回の主役は・・・?
プロガールProfile26

名前 manatyさん
年齢 29歳
職種 翻訳/ローカライズ、PM
ブログ内容
生真面目で、ちょっと後ろ向きな翻訳者 (何でも屋?) の日常
ソフトウェア会社で英日翻訳者として働く29歳のブログ。

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親の気持ち子知らず
 
 

仕事が趣味!?

今日は勢い余って「仕事が趣味」という発言をしてしまった。別に平日にやるべきこと プラスαの作業をやる時間を確保できるのであれば、週末や平日の帰宅後に仕事をする必要はないんだけど、そうじゃない。

帰宅後にやっているのは実務 (翻訳)以外の仕事ばかり。全部、無給の奉仕です。こういう作業にかかった時間の残業代を全部請求していたら、確実に私の年収は 20〜30万円くらいは高くなると思う。

こんな風に後輩が遊んでいる間にタダ働きしていることを腹立たしく思うこともあるけど、そうすることで効率的に仕事が回って、後輩が仕事をしやすい・成長しやすい環境を作れるのなら我慢をするしかないのかなぁ……と諦めています。

そんなこんなでここ数年の多大なる無償奉仕を総称すると「趣味」と言うしかないような気がする今日この頃なんです。(涙)

でも、やっぱり休みの日は休みたいし、どうせなら仕事に役立つ勉強に時間を費やしたいなぁ。

カナザワのこれで解決!
後輩を巻き込んで
他力本願になってみる

manatyさんはかなり気の付く方だとお見受けいたします。「こうすればもっと効率化するよね」とか「こうしたらもっとみんな楽になるな」なんてことを思いついてしまう。でも、まわりを見渡すと、イマイチ無関心に見えたりして……(想像ですが)。で、「自分でやればいいや」と、みんなが帰った後や週末を使ってやっているのではないでしょうか。

つい仕事を抱え込んでしまう──これ、仕事のできる女性に多い現象です。manatyさんも、「自分の時間を使っても、後輩が仕事しやすくて成長しやすい環境になればいい」とおっしゃっていますが、人間とは鈍感なもので、せっかくmanatyさんが自分のプライベートの時間を削ってまで環境づくりに取り組んでいても、当の後輩たちはことの重要さになかなか気づかないもの。それでもいい、というお優しいmanatyさんの声が聞こえてきそうですが、この状態が続くと、manatyさんにとっても後輩にとってもあまりいい結果が生まれそうにありません。

というのも、私もそのような時期があったからです。部下たちにいちいち説明してやってもらうよりも自分でやった方が早い、なんて全部自分で仕事を抱え込んでしまいました。最初はよかったのですが、次第に歪みが起こってきたのです。

ひとつは自分の時間がどんどん削られていったこと。残業はもちろん、週末もほとんど仕事。友人たちからの誘いにもドタキャンばかりしていたら、次第に誘われなくなり、さらに仕事の時間が増える……というマイナスのスパイラルになってしまいました。二つ目は、無理して仕事をしても、意外に人は見ていないということです。「ありがとう」の一言でもいわれれば救いもあるものの、何せみんなが帰った後や週末など、「人知れず」やっていることなので、なかなか努力に気づいてもらえません。最初のうちはいいのですが、そのうち心の余裕もなくなり、そんな鈍感な部下たちにイライラするようになってしまいました。そして、三つ目。後輩たちがなかなか成長していかないのです。それもそのはず、すべてをお膳立てされてしまえば「考えるクセ」は育ちませんよね。

ではどうすればいいのか、ということですが、後輩たちを巻き込んでみてはいかがでしょうか? manatyさんが気づいたことや、これは改善の余地があるな、と思ったら、後輩に提案し、役割分担をするのです。最初は乗り気でないかもしれません。でも、それが自分たちのためになるとわかれば、逆に後輩たちの仕事のモチベーションにもつながります。何より、manatyさんの大切なプライベートの時間もきちんと確保できることで、manatyさん自身のやる気もかわってくるはずですよ。

無料で奉仕している時間も、実は経験やスキルという資産になっている、ということをお忘れなく。manatyさんのようにお給料以上の動きができる人が、いつでも「選ばれる女性」だと私は思っています。

 

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はぴきゃり編集長 金澤悦子
働く女性限定の“お仕事ブログ”コミュニティ「はぴきゃり」を運営。
はぴきゃりでは、現在約300名の女性たちが日頃の悲喜こもごもを綴っています。今の自分を変えたい、将来が不安、転職に興味がある・・・そんなあなたは「はぴきゃり」へ!明日への活力が充電できること間違いなしです。
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