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指示を出す前に 何をすべきか聞くべし! |
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♪わたし待〜つ〜わ いつまでも待〜つ〜わ♪ いえいえ、私も待てない女でした。 私が初めてマネージャになったのは今から10年前の27歳のとき。 最初はプレイングマネージャだったこともあり、部下の成長よりも、まずは自分、そしてチームの目標達成に向けて猪突猛進。「自分でやる方が早い」とばかりに、片っ端から部下に同行して、企画書の内容からプレゼンに至るまで細部にわたり指示出ししていました。 立ち上げ期のベンチャー企業で、私以外はほとんど未経験者。正直、「育つまで待ってられない」と思っていました。でも、私のやり方はその応急処置として瞬間的には成果が出ましたが、長くは続きませんでした。 |
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というのも、私は次第に成長の遅い部下にイライラし始め、部下は言われたことをただやるだけの仕事におもしろみを感じられず、お互いにストレスを溜めてしまったのです。 もちろん、部下の成長が遅いのは私のせいでした。 だって、部下の目の前にある石ころを「危ないから」といって先回りして取ってしまったことで、一度転んでそこに石ころがあると危ないのだという気づきや、石ころを転がして遊ぶ楽しさを知る機会を取り上げてしまったのですから。 やろうと思っていたことを先回りして言われるとモチベーションは下がります。また、気づいていないことを私に指摘されてばかりいては、考える力は育ちません。 当時、マネジメントで悩んでいる私に、社長がこんなことを言いました。 角を矯めて牛を殺す 牛の曲がった角を直そうと手を加えているうちに牛を殺してしまう、という格言です。それは部下の一挙手一投足を監視し、いちいち指示出ししていた私の状態を言い当てたものでした。 一人、また一人と部下が私の元を去り、ようやく「待てない」マネジメントのデメリットを思い知った私。それに気づいてからは指示をする前に、まずは何をすべきなのか、彼らの考えを聞くように努力しました。 その後、新しい媒体を立ち上げる準備をするため営業部での仕事の比率を減らさなければならなくなり、売り上げが下がることも覚悟していましたが、下がるどころか、私不在のもと、売り上げは絶好調。なんだかそれまでよりも部下がイキイキとしているよう(ちょっと寂しかったりして)。 頭一つに手足だけの組織は弱い。ちょっと時間がかかっても、一人ひとりのスキルを伸ばし、いくつも考える頭のある組織が強い組織であるということを実感しました。 最後に……とはいえ、部下に厳しいことを言うのが上司の務め。でも、「尻を拭ってくれる」上司に人はついていくものだと思いますよ! |
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はぴきゃり編集長 金澤悦子 働く女性限定の“お仕事ブログ”コミュニティ「はぴきゃり」を運営。 はぴきゃりでは、現在約120名の女性たちが日頃の悲喜こもごもを綴っています。今の自分を変えたい、将来が不安、転職に興味がある・・・そんなあなたは「はぴきゃり」へ!明日への活力が充電できること間違いなしです。 http://happycareer.jp/ |
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