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ブログ的“オンナのオシゴト”事件簿
 
  働く女性を取り巻くあんなこと、こんなことをブログ
からピックアップするこのコーナー。
さて、今回の主役は・・・?
プロガールProfile09

名前 yoko3さん
年齢 38歳
職種 広告営業
ブログ内容
ママ、業界で働く

不規則極まりない音楽TV局で働くママの悲喜こもごも

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ストップ! 少子化
カナザワのこれで解決!

22名が退職。

この6月、弊社はこのような事態が発生した。

でも……。個人的に一番悲しかったのは、
22人の内、5人の優秀な既婚女性社員が
「この会社の限界」を感じ、さばさばと決断し、去りゆくことだ。

私も産休・育休の唯一の取得者として何人かの女子に相談を受けたものの、「実家の母」というすごいサポーターがいるからこそ仕事が継続できているわけであり、地方に両親がいる彼女たちを引き止める説得材料を見つけることができず……改めて現実を知る思いだ。

彼女たちいわく、企業が用意してくれる福利厚生、延長保育の手配やベビーシッターの補助は企業側の分かりやすい制度にすぎず、本当の女心(母心)をフォローするものではない。

女子はみな自分で子供を育てたいわけで母親というライフステージが共存できる職業・職場を求めるからこそ卒業するのだという。

でもぉぉぉ! 女性が将来的に活躍できない会社って、ちょっとかっこ悪くなぁい?
子供は日本の宝!
制度よりも理解が大切

 

世の中、少子高齢化が大問題となっていますが、それを解消する方法として、「女性」という労働力の活用と、働く女性も子供を生み、育てられるインフラ作りに注目が集まっています。

とかなんとかいいながら、いまだに「女性=寿退社」という思い込みから女性に活躍の場が与えられない、また、育児で仕事を離れた女性が復職を考えても、仕事が見つかってからでないと保育園に入園できず(本当は保育園を見つけてからでないと仕事を見つけるのは難しい)、しかも待機児童が多いため、なかなか入園できない、夫が子育てに参加しないため、妻の負担は重い……。

女性が働き続けるためには相当の覚悟が必要なのです。『はぴきゃり』の働くママたちのブログからも、その苦悩が伝わってきます。

今朝の情報番組で、「父親はもっと育児の時間を長くするべき」という新聞記事に対し、とある団塊世代のキャスターがこんなコメントをしていました。

「自分はほとんど父親と過ごした記憶はないが、父のことは尊敬している。育児時間を長くすればいいってもんじゃない」

確かに、ただやみくもに時間を一緒に過ごせばいいとは思いません。でも、もし、母親も仕事を持っている場合、父親が育児に参加しないということは、母親にかなりの負担がかかるということを意味しています。

高度経済成長の時代、男性は会社に忠誠を尽くし、それに会社も応えてきました。夫は仕事、妻は家庭。それが日本経済を支えてきたことは言うまでもありません。が、時代はグローバル化。終身雇用も年功序列も廃止され、会社と個人との関係は確実に変化しています。どんな大手企業だって倒産することはあるし、外資系とのM&Aでリストラされる日も来るかもしれないのです。そんなときに、シングルインカム(夫の収入だけ)だったら、家族はどうなってしまうのでしょうか?

また、離婚率だって高い。女性だって自立しておくことは重要なのです。

それでも、やはり男は仕事、女は家庭、という根強い考えがある以上、この国の少子化は進むと実感。

というのも、前職で男女比率は半々だったのに、男性はほとんど結婚しているのに対し、女性の既婚者は片手でも余るほどでした。

しかも、そんな男性社員の奥さんはみんな専業主婦。外で仕事だけしていればいい(失礼!)男性を見ていて、働く女性はげんなりしているのです。そして働く女性はますます縁遠くなる……。

さて、働くママのブログを読んでいて、周りの理解のなさに驚きます。

「そんなに小さい子を預けてまで仕事したいの? 子供がかわいそう」という姑の心ない一言に傷つき、
「旦那がいるんだから、そんなに頑張らなくてもいいんじゃないの?」と専業主婦の妻を持つ上司に言われ、
「どうして子供がいる人ばっかり優遇されるの?」と未婚やリンクスの女性たちに言われる。

それでも仕事を続けるのは、仕事を通して成長を実感できるからであり、どんなにつらくとも、「子供がいて良かった」と口を揃えて言います。

しかし、「子供を生むのは損」と考える女性は多い。それでは少子化は進むばかりです。

このままいけば日本は本当にヤバい。

女性労働力を確保しつつ、少子化を食い止めるために、延長保育の手配やベビーシッターの補助よりも、もっと大事なこと、それは周囲の理解です。

インターネットが普及し、世界がボーダーレスとなった今、女性や外国人などのマイノリティを真に活用するために知恵を絞れることが勝ち残る企業の条件なのではないでしょうか?

女性がイキイキと働きながら、子供を生み、育てられる社会になることを切に願う今日この頃です。

 
はぴきゃり編集長 金澤悦子
働く女性限定の“お仕事ブログ”コミュニティ「はぴきゃり」を運営。
はぴきゃりでは、現在約100名の女性たちが日頃の悲喜こもごもを綴っています。今の自分を変えたい、将来が不安、転職に興味がある・・・そんなあなたは「はぴきゃり」へ!明日への活力が充電できること間違いなしです。
http://happycareer.jp/
 
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