ITエンジニアというと、パソコン上にワケのわからない画面をいっぱい出し、その画面を軽やかに切り替え、目にも止まらぬスピードでタイピングをしながら鮮やかにプログラムを作り動作させていく人たち、といった印象をお持ちの方も多いかと思います。
実際の所、年男中年おじさんの私でも、平均4KEY/秒、1分間だいたい200Key弱のスピードで入力はできるし、世の中に出回っているデータベース類は一通り使えるし(記憶がだいぶ怪しくなってきているのでたどたどしくはあるのですが)、おかしな動きをしているプログラムの原因なんかもある程度想像がついたりします。
でも、じつはそんな技術なんて、ないよりはあった方がいいわけですが、一つのプロジェクトを完遂させるにはさほど重要な事ではないのですね。
それぞれのエンジニアがそれなりの技術を持っていたとしても、そのリソース配置、スケジュール、工数、資源の考慮がしっかりしていないとコンピュータシステムはまともに動かないわけです。
要は“段取り”がすべてなわけです。
それは別に高等なテクニックやIT業界での経験年数が必要なのではなく、非常にシンプルで単純な考察があればいいわけです。
「1月に仕様を決めて、2月に作って、3月にテストして4月にリハーサルして5月から本番稼働です」
「予算が1000万あるからメンバー構成2人で4ヶ月」
「月曜日に東京で会議して、火曜日、水曜日は名古屋で納品。水曜は自分のオフィスで書類を書いて、木曜日は進捗会議。よーし金曜日は休んじゃおう」
「明日は朝早いから今日は中ジョッキ2杯で終わりにしよう」(笑)
ね?特に高等テクニックが必要なわけではないでしょ?
そんな簡単な事なのに、日々の仕事に追われてこの最も重要な“段取り”をおろそかにし、バタバタと慌てて仕事して、非効率的な時間ばかり過ごし、
「今月も忙しかったあ」
などと仕事した気になっているエンジニアが意外と多いのです。
大枠な取り決めから細かい事まで、当たり前の段取りがすべてを成功に導くって事をもう一度思い返してみてもいいんじゃないでのしょうかね。
・・・・・。
なんて偉そうに持論を語る私ですが、昨日と今日とで、すべての仕事が後手後手にまわってしまった上、移動中に乗っている新幹線が人身事故を起こすという凄い確率の不運にも見舞われ、現場到着すれば契約上の製品が届いていないという段取りの悪さに巻き込まれ…。
結局軽やかにキーボードを叩いても全然問題は解決せず、深夜まで打ち合わせ並びに調整に明け暮れ、泊まる予定のなかったホテルにチェックインして、この原稿を書いている深夜2時…という状況でございます。
悲惨・・・・(泣)
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