もともと同じ会社で働いたKさんは東京へ転勤となり、その後私が転職した事もあって離ればなれに。
その後Kさんは東京の上司のすすめで、中堅メーカー系ソフトウェア会社に引っ張られて転職。一段落と思いきや、なんとそこをリストラされて失業保険暮らし。なかなか次の仕事が決まらない中、半年後にやっと転職できたと思ったら、まともに給料も払ってもらえないブラック企業。
ほうほうの体で逃げ出し困っていたところ、私と共に働いていた最初の会社の取引先から
「Kさん、もしよかったウチに来てくださいよ」
と声をかけてもらいその会社に転職。
約10年間で転職3回。
また、私の取引先である某大手商事会社のNさんは、会社の合併に伴いソフトウェア会社に移動となったが、わけあって私の紹介で中堅独立系ソフトウェア会社に転職。しかしリーマンショック時にリストラに遭い、別の会社に転職。
1年働いた後、家庭の事情で退職して半年ほど姿が見えなかったのだが、つい先日、これまた知人の紹介で新しいソフトウェア会社に転職したとの事。
こちらも10年間で転職3回。
お二方とも転職されるたびに新しい会社の名刺をいただき、近況を話し合い、タイミングがあれば一緒に仕事をしようとお話させていただいている方だ。
転職と聞くとついつい
「新たな人生の1ページ!」
みたいな大事と思いがちだが、じつはこういった同じ業界内をグルグル巡る転職というのはけっこう日常茶飯事だ。
Aというコミュニティから全く別のXというコミュニティに変わるという転職ではなく、Aというコミュニティの中で培ってきた人脈に助けられながらグルグルと仕事を変えて行くという転職もずいぶんとある。
人生の一大転機を覚悟している転職希望者にとっては、一見打算的な転職のように感じるかもしれないが、業界の中をグルグル巡る転職は、自分が試され、時には否定されることもある転職活動とは違い、かなりリラックスして職を移る事ができるし、大抵は即戦力ともなりうる。
スカウトされた会社や、転職サイトに登録しての活動ももちろん大事だが、昨今の不況でなかなか自由に仕事が選べない時代、こういった自分のコミュニティ内の転職という事を考えてみるのも必要かもしれない。
「会社を辞めます」
といった途端、取引先のお客さんの会社や同業他社から
「えっ?じゃあいつからウチの会社に来てくれるの?」
とか
「今度は僕が助けてあげる番だよ」
という声をいただけるようなおつきあいが出来る位でないとダメかなと思う。
時には助け、時には助けられ、そしてグルグル巡ってやってくる幸せ。
そんな転職活動というか人とのコミュニティっていいですよね。
結構楽天的かな(笑)
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