さて、9月末日にて一年半担当させてもらった顧客の案件が終わり自社に帰ってきております。
まるで映画「マイレージマイライフ」でジョージ・クルーニー演じる、一年のうち300日以上飛行機で出張している主人公が自社に帰ってきた時のような感じで(まあそんなダンディな私ではないですが・・・)、居心地のよくない上座に座ってボーっとしております。
次のお客様は10月下旬からのスタートなので、それまでの3週間ほど、南の島かなんかでゆっくりリゾート休暇なんていうことをしてもよかったのですが、日本の企業というか風土は、そんなセレブっぽい事をするサラリーマンにはなぜか白い眼を向ける傾向にあるので、久しぶりの自分の机でこちょこちょと調べ物をしたり、転職サイトに載せる記事のデザインをしてみたり(不況の最中、幸せな事に弊社では絶賛キャリア採用中でございます)と働くふりをしております。
そんな10月半ば、朝はゆっくり9時30分ぐらいに出社し、メールのチェックをし、コーヒーを飲みながら最近の仕事の傾向や案件の状況なんかを雑談っぽく打ち合わせし、夕刻には帰る、みたいなまったりとした毎日を送っていたら、なぜか体の調子がどんどん悪くなっていき、結局毎日点滴を打ちながら5日間寝込んでしまう事態に陥りました。
医者の見立てによると、
「なんか体の抵抗力ががくんと落ちて、色々と炎症を起こしている」
との事。
どちらかと言うと楽天家の私ですが、対顧客に対する仕事中は、やはりそれなりに交感神経をMAXに張っていたらしく常に戦闘モードで仕事をしていたようで、それが終わった瞬間に緊張の糸が切れると共に、一気に押さえ込んでいたストレスを解放する過程でどっと疲れが出たようです。
そもそも一年中健康体でいろよというツッコミはさておき、幸か不幸か私が体調を崩す時はどうも仕事の谷間であったり年末年始であったりというパターンが多く、それはもうサラリーマンの鏡のような企業活動に都合のよい身体構造になっているわけですが、この業界には自分にのしかかる重圧を上手くコントロールできない方も多々いらっしゃいます。
一年半のプロジェクトをやっている時も、段々休みがちになってきたなあと思ったらある日突然来なくなったプロジェクトマネージャーや、客先でこっぴどく怒られて真っ青な顔になっているセールスエンジニアがいきなり翌月から交代になったり(なんと合計3回ぐらい変わった)といった出来事もありました。
上位工程を担当するエンジニアになればなるほどそのストレスは増大し、単純でフィジカルな辛さだけではない精神的な辛さの割合が増えていきます。そのストレスを蓄積するタンク容量を広げる事と、それを解放するタイミングを上手くコントロールするのも現代のエンジニアの技量の一つかもしれません。
たしか、タレントの板東英二氏だったと思うのですが
「ストレスは溜めている時はまだストレスじゃない。解放してぶっ倒れる時がストレスなんです。」
みたいな発言をされていました。
まあそんな、ぎゅーっと仕事してるか、疲れてぶっ倒れてるかどっちかの人生なんてちょっと面白味に欠ける気もしますが、
「もっと巧妙にストレスをコントロールして穏やかに生きていかないといけないなあ」
と、ポトポトと落ちる点滴のしずくを見ながら思うストレス解放中の私なのでした。
うーむ、アリナミンの点滴はなかなかパワフルに効きそう(笑)。
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