キャリア&転職研究室|ITエンジニアのおにぎり|第58回 とりあえずは夏休み

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ひげぱわーって誰?

1964年生まれ/大阪在住

・小学校高学年あたりから、学業そっちのけで自分はプロのミュージシャンになるという妄想を抱き続ける。
・大学卒業間近に妄想力尽き就職する羽目になる際に適当にIT業界を選ぶ。
・知らぬ間に1000人企業の支店でシステム部統括マネージャと言われてしまう。
・現在社員数10名ちょいのベンチャー会社マネージャー

 童顔を隠すため無精ひげを生やし「若干不良が交じったイケてるアントンプレナー風」を演出してみるが昨今は年齢もあって普通におっさん化してるような気がする。
たいした技術力はないが、笑って仕事ができる環境を作り上げる技術力はきっとあるんじゃなかろうかと思ってるし、寧ろそれが本当の技術力と豪語したりしてる。

とりあえずは夏休み

 先月47歳になり、そろそろというかとっくにエンジニアとしての伸びしろの限界値もみえつつある気がしております。
 とはいえ、今もなおけっこうな金額をいただきながらベンダーに雇われ、偉そうにパワーポイントを繰りながら顧客の前で一席ぶっているわけで、この老体も、まだかろうじて使い道があるのかしらなどと自分を慰めつつ、ITエンジニアとしての私のこの先の人生はいかに推移していくのかしら、もう終わりなのかしらと日々不安と戦っている毎日なわけですね。
 偉そうにコラムを書いているエンジニアも、しょせん実情はそんなものです。

 「ITエンジニアとして現場で戦えるのは35歳が限界」という“35歳限界説”がありますが、その35歳をのりきって12年。今度は「50歳になってもこの仕事をやってていいのか?」という“50歳限界説”(今自分で作った)に直面しております。

 仕事としてプログラムを作らなくなって10年以上経っているのですが、それでもITエンジニアはそれ相応のシステム操作を求められます。
 システム提案を行う時は、プロトタイプ製作で簡単なプログラムを書いたり、新しい製品を採用すべく、それが顧客の要求にマッチしているかどうかを確認するため、ビッシリと文字が書かれたホワイトペーパーを読んだり、実際そのシステムを使い続けるとどんな利益をもたらすかという、ROI(投資収益率)を算出する必要があるし、ちょっとトップダウン系のプロジェクトのマネジメントをしたりすると、その経過と目標値の精査をするのに日々KPI(重要経営指標)を算出しつつ顧客を安心させてみたりと、エクセル、パワーポイントのみならず、時にはデータベースにアクセスして日々パソコンと格闘するわけです。

 50歳近くなってくるとこれがけっこう辛い。
老眼も手伝ってか、モニター上に罫線と数字が乱舞してクラクラしてきます。
 でもって、それだけ資料を大量生産して、万全の体制で臨んでも、顧客の
「うーん、お金ないし止めとくわ」
の一言で5分で退散した時なんか、モチベーションゼロどころか一気に氷点下まで落ちたりします。

 そんな日は、田んぼの雑草取りをしている農家のおじさんや、ハアハアいいながら散歩している犬なんかを見て
「ああ、絶対私よりいい人生送ってるんだろうなあ・・・」
などと羨ましく思ってしまう自分がいます。
(農家や、明日をも知れぬ野良犬の方が絶対過酷というのはわかっているのに・・・)

・・・とここまで書いて、そういえば昨年の誕生日あたりに書いた夏のコラムも、なんだかたいした仕事もやってないしもうやってられん、もう休んじゃおう、遊んじゃおうって書いていたことを思い出しました。

 どうも夏の暑さと共に、私のメンタルはやられる傾向にあるようです。

 どうやら夏は色々あがいても、体力も精神力も落ちているので、妙に“から元気”を出してみても長続きしない予感。
 とりあえず来週から夏季休暇を頂いているので、1週間休んでリフレッシュして出直してきますね。

夏の濃い青空と、真っ白な積乱雲が私の心をきっと癒してくれるでしょう。
(妙に詞的になったりして、大丈夫かオレ 笑)

では、皆様いい夏を。

休みは大切ですよ。

(2011.8.8)

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