前回はプロジェクトメンバーに紅一点がいると、そのプロジェクトの成功率は高くなるなどという話をしていましたが、これをもうちょっと掘り下げると。
プロジェクトのメンバーってリーダー、サブリーダー、設計者、プログラマーなんていう作業工程別人選とか、課長筆頭に係長、主任、中堅、若手みたいな上下関係人選という通り一辺倒な構成にするより、ゴレンジャーな人選をしたほうが面白いしこれまたいいプロジェクトになる・・・と思っています。
「秘密戦隊 ゴレンジャー」
アカレンジャー:メンバーを統率して前進させる熱血漢
アオレンジャー:クールな二枚目
キレンジャー:チームに笑顔をもたらす三枚目ムードメーカー
ミドレンジャー:血気盛んな若手
モモレンジャー:紅一点、しっかりもののお姉さん
ね、なんだか楽しそうでしょ。
じつは私が、前職を辞める頃のプロジェクトメンバーってけっこうゴレンジャーな感じだったような気がします。
アカレンジャー:熱血漢ではないが、クールなリーダーである私(笑)
アオレンジャー:文武両道で逆ナンされて結婚したというモテ系エンジニア
キレンジャー:バカだが憎めないムードメーカー営業マン
ミドレンジャー:少しやんちゃな新人
モモレンジャー:腕は確かなプログラマーだがちょっと怖いお姉さん
って感じかな。
アカレンジャー「よし、来週までにここまで作るぞ。大丈夫か?」
アオレンジャー「とりあえず僕の方でここまでやれば、後はいけると思います。」
キレンジャー「あんたら何仕事してる振りしてまんねん。はよ飲みにいきましょうや。」
ミドレンジャー「なんか、この人達すげー面白れー。」
モモレンジャー「コラ!いつまでもダラダラやってないで、さっさと仕事!」
ってな雰囲気で、しんどさと同時に奇妙な一体感というか面白さを感じながらプロジェクトを進行できていたという記憶があります。
この秘密戦隊ゴレンジャー方式プロジェクトのポイントは、結局のところ、"役どころが重要"
って事なんですね。そこさえ意識できていれば、ウルトラ兄弟プロジェクトでも、特攻野郎Aチームプロジェクトでもかまわないわけです。
配属とかいった無機質な言葉で人を振り分けるのではなく、映画の配役のようにしっかり全員の役どころを決めてあげ、そして出演者達は自分の役どころとそのポジションをしっかりと認識し、単なる歯車ではない唯一無二の個性を出していくのが大事ってわけです。
IT業界の仕事は、単純に物を売る商売ではなく、多人数で数ヶ月とか数年の人手がかかる案件が、お客さんの要望するスケジュールでバラバラにやってくるのを片っ端からこなしていくといったような代物です。
そのため、結局のところ"手が空いてる人"を安易に配置しているケースも多いのではないかなと思います。
よろしければ、ぜひこのゴレンジャー方式人選をお試しになってみてください。
けっこう張り合いのある楽しいプロジェクトになると思いますよ。
そうそう、ちゃんと"悪役"を作る事も必要です。
やはり戦隊ヒーローなわけですから、ちゃんと最終的にはゴレンジャーハリケーンかなんかで、
「うぎゃー!」
ドカ〜ン
と吹っ飛んでくれる悪役も作っておきましょう。
部署違いのKYな部長とか最新テクノロジー知識もないのに口を挟んでくる取締役あたりを悪役にするのがオススメだったりします。
悪役が悪さするからこそ、ヒーローは孤軍奮闘するもんですしね。
ってここまで書いてハタッと気づいた。
「秘密戦隊ゴレンジャー」って、今の若い人って知ってるの?
直近の戦隊ヒーロー物って何レンジャーなの?(笑)
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