キャリア&転職研究室|人材バンクの歩き方|第3回 自分に合った人材バンク、どう選ぶ? 探す?

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第3回 自分に合った人材バンク、どう探す?選ぶ?
初級編 人材バンク選びのきっかけは、匿名スカウトから
 
人材バンクを利用して転職活動を行うには、一度、人材バンクに登録・面談することが必要になってくる。【人材バンクネット】に参画している人材バンク各社は、それぞれ得意な業界・ジャンル、付き合いの深い企業があるものだが、すべての人材バンクを比較検討するのは難しいのが現実だ。そこで、多くの人が自分のキャリアを匿名で公開してスカウトを待つ匿名スカウトを利用することから始めていた。

では、届いたスカウトメールをもとにみんなはどうやって自分に合う人材バンクを見つけているのだろうか。

 
証言1
 
メールだけじゃ判断できません。とにかく会ってみるのが一番!
 
在職中だったので大変でしたが、「会ってみないと自分に合うかわからない」と思っていたため、スカウトメールをもらったらできるかぎり面談するようにしていました。実際に、メールの文面で好印象を持っていたのに会ってみるといまひとつだったり、メールではわからなかったけどすごく親身になってくれる人だったりとさまざまでした。コンサルタントだって、会ってみないと僕という人物にどんな求人情報を紹介できるのかわからないと思うんですよ。 (31歳・サービス)
 
証言2
 
「まずは会う」を基本にしてたから、適職を紹介してもらえました!
 
私は圧倒的に「会ってみないとわからない派」ですね。キャリアシートだけで、私の能力、スキル、適性なんてわかるはずがないと思うんです。そのため早急にスカウトメールで求人紹介をしてくるのではなく、「まずは一度お会いしたい」と送ってきてくれたコンサルタントとだけ会いました。その結果、コンサルタントの目で「あなたならきっと向いているはず」と判断してくれた企業に、内定。未経験の職種だったにもかかわらず、すんなり決まったんですよ。 (36歳・人事)
 
 
 
  自分に合う求人が欲しいなら、やっぱり面談が大切      
求人情報付きのスカウトメールが届くことも多いが、それらはあくまで「キャリアシートに書かれている文字情報」を見た範囲で送られてきている。「コンサルタントとの面談で、同じ企業の別の職種を薦められうまくいった」など、じっくり話をすることでよりマッチする求人を紹介されることはとても多い。人材バンクには、他にもいろんな求人情報があるためだ。スカウトメールにある求人情報だけで面談するかしないかを決めてしまうのは、チャンスを狭めることにもつながりかねないのだ。   じっくり話せばチャンスが広がる
 
証言3
 
スカウトメールへ質問を送って、リアクションをチェックしました!
 
転職活動に割ける時間が限られていた私は、人材バンクとのメールのやりとりをする中で、判断しました。求人情報って、生もの。他にも応募者はいるだろうし、いつ決まってしまうかわからない。つまりある程度のスピードが必要だと思うんです。応募したときも、ダメならダメと連絡をもらわないと次に進めない。そのため、求人情報などに対する質問をメールで送り、対応スピードをみました。私の場合は24時間以内に回答がない人材バンクとはお付き合いしていません。まあ、24時間以内に返ってこなければ、その後も返事がないことがほとんどなんですけどね。(28歳・総務)
 
証言4
 
2日以内に返信が届かなかったら、「次へ進もう」と割り切りました!
 
匿名スカウトだけでなく、自分で求人検索をして応募(キャリアシートの提出)もしていました。実は、返信してこない人材バンクもありました。そのため、返信の目安は2日以内と考えていました。そうやって割り切った方が、先に進みやすいと思います。(42歳・営業)
 
 
 
  会おうか会うまいか迷っているなら スカウトメールへ質問を送ってみるのがGood!      
届いたスカウトメールに何の返信もしないでいるよりは、「得意な業界は?」「この求人情報のここが知りたい」など質問をしてみることをお勧めしたい。その際のポイントとして、「返事のスピード」を挙げる人は意外と多かった。こちらからの質問への返事が遅いと信頼できないというわけだ。「調べ次第、ご連絡します」など、2営業日以内に何らかの返事をくれることをひとつの目安にしているようだった。実際、いくつかの人材バンクに登録して活動を進めるうちに、マメな対応をしてくれるコンサルタントに自然と付き合いが絞られていくようだ。   どんどん質問してOK!
 
上級編 人材バンクを利用する目的に応じて、戦略を立てる
 
過去に人材バンクを利用して転職活動をしたことがあったり、何十通ものスカウトメールをもらったりなど、人材バンクに慣れた上級者たちは、独自な方法でチェックをし、自分に合った人材バンクを選んでいた。
 
証言5
 
40代の転職活動。ハンディになる材料を最初に告知しました!
 
40歳を超えると求人件数が少なくなりますよね。そのため、40歳以上の求人情報を持っている人材バンクを探すことが大切だと考えました。スカウトメールは1通しか届かなかったので、自分で求人情報や人材バンクを探して合計16社にキャリアシートを提出しました。送信の際に、「42歳で社歴4社です。それでよければ会ってください」とハンディになる材料をメールの本文に書くようにしました。そのうえで返信してくれる人材バンクからは、紹介率が高かったですね。(42歳・ネットワークコンサルタント)
 
証言6
 
情報力、企業への食い込み力を知るために、独自の質問を考えました!
 
私が人材バンクに求めていたのは、独自の情報力と求人企業との関係の深さ、そして私のニーズをしっかり汲み取ってくれることでした。そこで、届いたスカウトメールに以下の質問を送りました。

1.御社は百貨店型でしょうか、専門型でしょうか
2.何を得意分野にしているのでしょうか
3.求人を得た企業については、リサーチなどはしているのでしょうか
4.リサーチしている場合、人事からの情報でしょうか、現場の意見も入っているのでしょうか
5.求職者には担当のコンサルタントが付くのでしょうか
6.企業を紹介する際、企業とコンタクトを取ってから求職者には連絡するのでしょうか、求職者の意思を確認してからでしょうか

1、2はその人材バンクの特徴を知るための質問。3、4は人材バンクのスタンスを図るための質問。5は、人材バンクのシステムを知るための質問。そして6は、私に断りなく職務経歴書を企業に送らないでほしいと釘を刺すために書いた質問。

何社か質問を送りましたが、上記の6項目へしっかりと回答をくれたのは3社でしたね。その3社は、マッチングを表面上のスキルで行うのではなく、私の希望と企業のニーズをすり合わせるような交渉もしっかりしてくれ、気になった企業について問い合わせをしたときに豊富な情報をくれる、求職者の立場に立った人材バンクでした。(34歳・技術開発)

 
証言7
 
1回きりの付き合いで終わらない提案力があるかをチェックしました!
 
勝負に出られる転職チャンスを見極めたいと、2年半に渡ってキャリアシートを匿名公開したところ、スカウトメールが90通届きました。でも返信したのは5通ほどでしょうか。というのは、人材バンクに期待していたのは特定の求人情報を紹介してもらうことではなく、私のキャリアをしっかり読み込んだうえで「こんなポジションはどうですか?」と提案してくれることだったんです。そのため「A社をご紹介します」ではなく、「A社もありますが、他にもこんな企業と付き合いがあるため、一度登録しませんか?」とか「あなたのキャリアを拝見し、こんな考えからA社をご紹介したいと思っています」など、一度きりの紹介で終らない提案力があるかどうかをチェックしました。(35歳・経営企画)
 
 
まとめ 初級者は、いろんなコンサルタントと会ってみよう 目的がはっきりしている上級者は、絞り込んで選んでもOK
 
上級者たちは「こんなふうに人材バンクを利用したい」とはっきりとした目的を持ったうえで人材バンクを選んでいた。最初の段階で絞込みをかける分、当然、付き合う人材バンクの数は少なくなる。これらは、「自分のキャリアを客観的に把握できている」「自分でも求人情報は探せる」など、転職活動をスムーズに行う自信があるから取れる方法だ。

「とにかく求人を幅広く探したい」「自分の可能性をいろんな人の目で見てもらいたい」などの場合は、スカウトメールの時点で絞り込むのではなく「会ってみる」を基本にした方が良さそうだ。

特に「広く求人を探したい」人は、スカウトを待つだけでなく、【人材バンクネット】から届く「新着求人情報」メールをチェックして、求人応募ルートから人材バンクに登録・面談することもお勧めしたい。

 
自分を生かす転職 3つの新常識
1.スカウトメールの文面や求人情報だけで判断するべからず やるぞ〜!
  目の肥えた人以外、メールの文面だけで判断するとチャンスを狭めることに
 
2.初めての人材バンク転職なら、5〜7社と面談してみるべし
  人材バンク初級者なら、人を見る目を養う意味でも「まず会ってみること」が大切だ
 
3.届いたスカウトメールに質問を投げかける方法も
このメールじゃよくわからないと返信せずに済ますよりは、質問を送ってみるとチャンスが広がる
 

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