「転職してよかった」に至るためには、自分に合った“ぴったり求人”を探し出すことが欠かせない。キャリアと志向性をしっかりアピールすればチャンスは生まれるのだ |
自分一人で求人探しをしていると「魅力的だけど、私のスキルや経験じゃ無理かもしれないな」と思う求人に出会うことがある。「もしかしたら、自分をもっと成長させることができるかも」と思いながらも、「……自信ない」と尻込みしてチャンスを逃してしまうケースが、実はとても多いのだ。
求人情報に書かれている経験年数、スキル、年齢などは目安に過ぎないことも多いのだが、そんな裏側まではなかなか読み取れないものだ。また、十分通用するだけの力があるのに、自分では気付いていないことも少なくない。 自分を成長させるチャンスを逃さないためには、「誰かの意見を聞いてみる」ことが必要だ。求人の紹介だけでなく、「客観的な視点から、いろんな提案をもらえる」ことも、人材バンクを利用するメリットのひとつ。自分のスキルを求める人材バンクからのスカウトを待てる【人材バンクネット】の匿名スカウトで、「あなたのキャリアに興味があります。一度お会いしませんか」とスカウトメールをもらったのをきっかけに、「あなたの経験なら、十分、この求人にも応募できますよ」とアドバイスされ、自信を持って求人に応募できたなど、第三者からの気付きで、キャリア価値を発見することがチャンスを広げる。 スカウトメールが届いたら、面倒がらず、ぜひ人材バンクへ足を運んでほしい。何人かのコンサルタントと直接会って面談することで、転職市場の動向やその中での自分の位置などがわかるはずだ。 |
でも、コンサルタントにアドバイスをもらってキャリア価値を発見するだけでは、「転職してよかった」と思えるぴったり求人には出会えない。もう一つ必要な軸がある。あなたの志向性だ。キャリアの棚卸しをする中で、「こんな仕事だと自然に力がわいてくる」「こんなことが得意」を掘り起こし、自分のモチベーションの源が何かを知ることが大切なのだ。そして「次はこんな力を身に付けたい」をイメージしてみるといい。 では、経験者たちのエピソードから、まずはアピールのヒントを探ってみよう。 |
まずは、あなたのキャリア価値をコンサルタントに発見してもらうためのアピール方法を見てみよう。人材バンクからのスカウトを待つなら、【人材バンクネット】のキャリアシートの書き方を工夫するといい。小さな経験も遠慮せず書き込む、誰が見てもわかってもらえるように心掛ける。この2つを意識しながらキャリアシートを書くことで、チャンスを広げることができる。面談でも、自分の経験や実績、得意なことをどんどん伝えてみよう。 |
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転職にあたって、あなたが求めているものは何か。次の職場で、あなたのどんな力を生かし、伸ばしていきたいのか。どんな環境なら、自分の力を発揮できるのか——。あなたの志向性に合った求人を探すことが、「転職してよかった」の鍵を握っている。しかしこれらは、キャリアシートではなかなか伝えることができないため、コンサルタントとの面談でしっかりと伝えることが必要だ。経験者たちは、自分の進みたい方向を語ったり、紹介された求人に対してYES/NOの理由を伝えたりしながら、自分の志向性をわかってもらう努力をしていた。 |
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特に20代の転職活動では、いろんな求人を目にしているうちに、どんな方向に進みたいのかがわからなくなってしまうことが多いようだ。そんな状態で人材バンクを回っても、「いろんな求人を紹介されて、さらに混乱」という事態に陥ってしまうことも。これからの方向性がわからなくなったときは、転職活動をいったん休止して「キャリアの棚卸し」をするのが近道だ。木野さん(仮名・26歳)のケースを紹介しよう。 |
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