大阪に新たな拠点を立ち上げるので、その責任者としてスキル的にも人物的にもふさわしい人物を紹介してほしい」という依頼があったのがそもそものきっかけです。
「他の人材紹介会社は絶対使わない」と約束してくれた親友の顔を潰したくないといういい意味でのプレッシャーを感じつつ、早速【人材バンクネット】から「この人なら」と思える求職者の方数名にスカウトメールをお送りしました。その中で一番早くエントリーして下さったのが志村さんでした。
志村さんと面談して気づいたのは、端的に言えば、論理的な分析力と判断力があり、効果的な戦略を立てることができる企画力がある人だということでした。さらに、ご家族を思い、そのために仕事に邁進するという姿勢に人間的な温かみも感じられ、上司や部下との交流、良好な関係性も築けるだろうと思われました。これらは、今回ご紹介した会社側の希望する人材のイメージとぴったり一致するものでした。
志村さんが希望する年収が年齢に対してはやや高めで、敢えて言えば、これだけが唯一の差違でした。しかし、それもご本人の実績や実力から判断すれば妥当な額だととれます。会社の方でも、優秀な人材だと判断すれば納得していただけるだろうと判断し、推薦することにしました。
また、志村さんに対しては、会社内部の細かい情報まで提供し、ご納得された上で応募してもらうようにしました。コンサルタントが企業のよい面ばかりを強調して、後で後悔されるようでは、求職者にも企業にも気の毒です。そこで、できる限り正確な情報をお伝えするよう心掛けているのですが、こうした“腹を割って話せる”コンサルタントとの関係ができると、転職は双方が納得できる結果に結びつくようです。
志村さんのように年収などにこだわりがあり、応募要項上、一致しない部分があったとしても、我々を間に挟み、双方の事情を提供することでうまくまとまることも多々あるのです。
志村さんは、入社後も精力的に仕事に従事されており、社内の評価は高く、またご本人もやりがいを感じていらっしゃるとのことです。こうしたマッチングが叶ったときは、我々コンサルタントも充実感を禁じ得ないのですが、これも求職者と企業へのきめ細かい対応とお互いの信頼関係が根底にあればこそだと考えています。求職者の皆さんも、信頼できるコンサルタントを見つけ、パートナーシップを組むというつもりで転職活動を進めるとよいのではないでしょうか。 |