それでいて論理的思考ができ、一生懸命さも感じられました。また話の節々で、やる気や責任感が強く感じられ、ただのおとなしい人じゃないなって思いましたね。
これまでの職務経歴を聞いても、仕事のワクを限定せず、自ら考えて積極的に職務領域を広げていました。前職では単なる貿易事務をはるかに超える職務を遂行し、結果を出していました。ここがまさに今回紹介した企業が求めている人材の大きなポイントだったのです。
岡崎さんも通常の貿易事務以上の仕事ができる企業を望んでいました。あとは相性だけでしたが、こちらも問題ありませんでした。企業の風土やカルチャーも岡崎さんに合うと思いましたし、岡崎さんの独特のキャラクターを企業側の上司となる人がとても気に入ってくれましたからね。まさに相思相愛というわけです。あとは、その相思相愛を成就するための「最高の出会いのタイミング」をお膳立てするセッティングをするだけでした。
SE後の2年間のブランクは全く気になりませんでした。誰もが順調に人生を送れるわけではありません。岡崎さんはその2年間にいろんなことを考えたわけですから、逆に「その2年間があったから、今の私がある」といったふうにポジティブにとらえ、面接でも話すようにアドバイスしました。もちろん面接前に私から企業に伝えたのですが、十分理解してくれました。紹介した企業は欧州では屈指の食品加工会社ですが、やはり歴史がある分、紳士的で懐が深く、とても洗練された会社なんですよ。担当者からも本当にいい人材を紹介してくれたと、とても感謝されました。
人と企業の相関関係のレベルはとても興味深いものです。 自分にピッタリ合う企業に入れれば、普通の人の何倍ものスピードで成長できます。まさに、岡崎さんもこのケースに当てはまると見ています。彼女の2年後、3年後がとても楽しみですね。
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