自動車・住宅業界で活躍した伝説のトップ営業マンが自身の経験をもとに"売れる営業"の極意を伝授。営業スキル・思考法から転職活動のヒントまで、新時代の営業マンに求められる条件・成功テクニックをお伝えします
	第７回　女性営業パーソンはこれから大きく伸びる 　お客様の価値観が多様化した現在、求められる営業パーソンも多様化しています。年齢、性別に関係なく、あらゆる営業パーソンにチャンスがあり、特に女性営業パーソンの活躍に大きな期待がもたれています。 　実力があっても、営業職は男性という固定観念の壁に阻まれていた女性営業パーソン。ある医薬品会社では採用する営業パーソンの約５割が女性と言われています。この医薬品業界のMR（医薬情報担当者)に見られるように、ここ数年、女性営業パーソンの活躍は著しく、期待に応えて高い数字を上げています。 　このように女性の営業職の活躍がビジネス誌で紹介されていますが、各業界の企業のなかには、まだまだ営業職の採用には新卒、男性を中心とする採用基準がまかり通っています。 　私は営業職の採用基準を・・・すなわち新卒一辺倒からビジネス経験者重視に、男性中心を女性に平等のチャンスを、そして若手偏重を幅広い年齢層にチャンスをといい続けてきました。今後も単行本や講演、セミナーなどで「営業職の人材に新しい採用基準を取りいれている会社は業績好調ですよ」と経営者に訴えていきます。女性の営業職進出を応援していきたいと思っています。 　■ 高額商品で女性営業パーソンの真価を発揮しよう 　クルマや住宅をはじめとする高額商品は、その購入決定権を奥様が握っているケースが少なくありません。むしろ多いほうです。 　奥様は、男性営業マンに対しては警戒心が強くなり、なかなか心を開いてくれないものですが、その点、女性営業パーソンは有利といえます。また女性営業パーソンは、女性のこまやかな心理がわかるため、奥様の立場に立ったセールストークが自然と出てくるものです。 　その中でも、私が特に女性営業パーソンに進出してもらいたいと思っている業界に、住宅業界があります。大手住宅会社を例にとると、現在、男性営業パーソン2,000人中、女性営業パーソンの比率は１〜２％。男性営業パーソンが圧倒的に多いということは、それだけ大きなチャンスがあるのですから、このチャンスを逃す手はありません。 　住宅を購入する際、インテリアを重視することは多々ありますし、女性心理がわかるのは女性というアドバンテージを生かすこともできるはず。「ハウツー提案」「巧みな顧客心理理解」によって、これから大きく伸びるのが女性営業パーソンといえるでしょう。 　お客様の心に入り込まなければ、なかなか契約に結びつけることができない営業にあって、女性は男性にない心配りやきめ細やかな対応ができます。この女性ならではの対応が、商談を契約へと結びつけています。 　今日のまとめ 　女性の営業パーソンはそのきめ細やかさで活躍できる 　男性優位の業界こそ、女性にとってチャンスがある 　 より詳しい「営業スキル」は岡田さんのメールマガジン でご覧いただけます！ info@A-gyo.com 岡田 和芳　（おかだ　かずよし） 営業ドットコムファーム代表。キャリアカウンセラー、営業講師、ビジネス作家。事務系から営業職へ転身後、自動車業界で1000台を突破、クルマセールスから異業種の住宅営業に挑戦。住宅業界の居並ぶトップ営業マンの二倍の売上"11年間で85億、二倍の粗利益22億"を達成。営業転職の成功伝説をつくる。著書の「契約力」（すばる舎）と「突然、『営業マン』になった人が読む本」(大和出版)が好評。現在、営業ドットコム（http://www.A-gyo.com/）より「稼げる営業スキル」を無料配信中。 2003.10.28　update 戻る