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自動車・住宅業界で活躍した伝説のトップ営業マンが自身の経験をもとに"売れる営業"の極意を伝授。営業スキル・思考法から転職活動のヒントまで、新時代の営業マンに求められる条件・成功テクニックをお伝えします |
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第34回 「リズム」を意識すれば営業はもっと楽しくなる
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直木賞作家の篠田節子さんが随筆風に書いていたのですが、
と言う話です。
人よりワンテンポ遅れる。何をやらせても不器用。
人に追い抜かれ邪魔にされ、それでも一人 “ぼーっ” とつっ立っている私に、母はため息をついた。ドリブルをさせればボールは手から外れ、あさっての方向に転がっていき、動いている球には、バットもラケットも当たらない。運動神経ゼロ。
そんな篠田節子さんが、ある音楽の先生の一言から大変身。
「見ていると、君の場合、日常の動作や行動全般にリズムがないんだ。」
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「リズムはどこにでもある。鼓動だって呼吸だってそうだろう。歩いているときも、物を取るときも、リズムを意識しながらやってみなさい。」
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このアドバイスからの篠田節子さんは茶碗を洗いながら 「イチ、ニッ、サンッ。イチ、ニッ、サンッ。」
とリズムをつけることを意識しました。すると急斜面の岩場をひょいひょいと下りられるようになったといいます。事務所の狭い通路を早足で歩いても、机の角に腰をぶつけることがなくなったそうです。
この話は営業マンを励ますことができる情報ではないかと直感しました。
この話を読んで、私にも思い当たることがあるのです。
「ドンくさい」 篠田節子さんが、リズムをつけ出したら、すべての行動がうまくいくようになった…。
私も “リズムとタイミング” を営業に取り入れたら、それからというものスランプが少なくなったのです。
読者の周りに、真面目にやっているけど数字が上がらない営業マンがいたら、日々の営業活動に 「イチ、ニッ、サンッ。イチ、ニッ、サンッ。」
とリズムをつけるようにアドバイスしてみてくださいね。
そして私は、自分の体のリズムも大切にするようになりました。自分の体が元気だと思える状態を多く作ります。
仕事が楽しいと思える時は、商談のリズムが良くなります。気持ちも、精神も、肉体も、充実している時には、契約できる顧客に数多く出会うことができました。
自分の体のリズムの大切さがわかったら、次はお客さまのリズムに合わせるようにしました。
すると、お客さまは一人一人違うリズムを持っているということがわかってきました。営業マンが強気で攻めても相性の合う人、営業マンが少し遠慮がちな方が相性の合う人、男性か女性かによってもリズムが違います。ゆっくり話す人、声の高い人、声の低い人…。お客さまのリズムに合わせるように心掛けました。
私はこの状態を常に続けられていることを “良いリズムで仕事ができている” と表現していました。この状態になると、営業が楽しくてしょうがないという感じになります。
良いリズムで仕事が回っている状態。
この調子をいかに続けるかということを考えながら仕事を続けてきたのです。
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岡田
和芳 (おかだ かずよし)
営業ドットコムファーム代表。キャリアカウンセラー、営業講師、ビジネス作家。事務系から営業職へ転身後、自動車業界で1000台を突破、クルマセールスから異業種の住宅営業に挑戦。住宅業界の居並ぶトップ営業マンの二倍の売上"11年間で85億、二倍の粗利益22億"を達成。営業転職の成功伝説をつくる。著書の「契約力」(すばる舎)と「突然、『営業マン』になった人が読む本」(大和出版)が好評。現在、営業ドットコム(
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2004.06.01 update
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