|
自動車・住宅業界で活躍した伝説のトップ営業マンが自身の経験をもとに"売れる営業"の極意を伝授。営業スキル・思考法から転職活動のヒントまで、新時代の営業マンに求められる条件・成功テクニックをお伝えします |
|
|
|
|
|
第33回 営業マン次第で財産となる “情報という宝石”
|
■独立するための情報はお客さまのまわりにゴロゴロ転がっている
|
日経新聞 2004年 3月 21日に 「働くということ」 の欄があります。
その記事によると…。
入社直後から 「他人が30年かけて学ぶことを10年で済ませて独立する」 と公言していたAさん (33歳)。変わり者のレッテルを張られながらも、始業
1時間前に出社して働いた。
中南米市場やロシア市場も開拓。「今どき珍しいモーレツ社員」 と上司は目をかけてくれた。米国駐在中に 1兆円の中古事務機市場を見て、日本でも有望と確信。昨夏、会社を退職して
2千万円の貯金を元手に中古の複写機やパソコンを販売する会社を設立したという話です。
Aさんの話が続きます。
企業の色に染まり、滅私奉公で安泰に過ごせる時代は去った。「無理難題に耐えてこそサラリーマン」 が口癖だった父親が七年前に業績不振からリストラされた。
営業職応援団の著者は、このような記事を読むと嬉しくなります。営業マンをやることにより、独立するための情報に頻繁に接触することができます。情報は身のまわりにゴロゴロ転がっています。その独立情報を
“宝石” にするか “石コロ” にするかは、営業マン次第なのです。
お客さまの話の中にも独立するための情報が転がっています。そうした独立情報に接していると、将来独立するときの目安が生まれます。
ベンチャー企業は、どんな会社でも、竿抜け (隙間だったものが多い) を狙って成功したものです。成功した経営者は、さすがに目のつけどころが違います。また、モノを考えるときの角度が違います。
営業マンをやることで、経営力や営業力の話を聞かせてもらえる以前に、経営者としての考え方・発想法の秘密を、かいま見ることができました。これらは営業マンにとって財産になるのです。
と感じる話が数多くありました。あとから聞けば、みんなコロンブスの卵の話に感じます。
という思いから考え出した商品が大ヒットしたという話もあるのです。
「経営から商品開発まで、勝てるポイントはスピードと信じて会社をやってきた」 |
そう語ってくれた経営者がいましたが、その話は私にとっても意義がありました。この“スピードから考える”発想法は貴重な話です。
「自分の好きなこと、自分で楽しいと思うことを事業化したら成功してしまった」 |
こんな話も、営業マンをやっているからこそ、経営者からじかに聞けたのです。私は自分の仕事に感謝さえしています。
もちろん、営業マンは成功者のいろいろな考え方の原点が聞けるのですが、聞けるのは成功者だけとは限りません。失敗談から学ぶことも多くあります。
営業マンは、接客したお客様すべてから話を聞くことができます。営業マンの聞き方や心構えにより、お客の話が宝石の原石になるのです。
■今日のポイント
・ 成功した経営者は目のつけどころが違う。学ぶことは多い。 |
・ 将来、独立を目指すなら情報を貪欲に求めよ。 |
|
【事務局からのお知らせ】 |
ご愛読いただいております営業コラム
「売れる!営業マンスキルアップ成功術」 は、作者都合により7月まで隔週でのリリースとなります。なにとぞご了承ください。 |
岡田
和芳 (おかだ かずよし)
営業ドットコムファーム代表。キャリアカウンセラー、営業講師、ビジネス作家。事務系から営業職へ転身後、自動車業界で1000台を突破、クルマセールスから異業種の住宅営業に挑戦。住宅業界の居並ぶトップ営業マンの二倍の売上"11年間で85億、二倍の粗利益22億"を達成。営業転職の成功伝説をつくる。著書の「契約力」(すばる舎)と「突然、『営業マン』になった人が読む本」(大和出版)が好評。現在、営業ドットコム(
http://www.A-gyo.com/
)より「稼げる営業スキル」を無料配信中。 |
|
|
2004.05.18 update
|
戻る |
|
売れる!営業マンスキルアップ成功術 バックナンバー