あなたの考えていることは、あなたの頭の中にしか存在しないという事実
自分のやっている仕事の大変さやそれを通して培った仕事力は、「そばにいればわかってもらえる」ものではない。相手にわかるように伝えて初めて「わかってもらえる」ものだったのだ。
あなたがある仕事を「任せてほしい」と思っているなら、「任せてもらったら、こんないいことがある」「できると思っているのは、こんな理由からだ」を、わかりやすく伝えなくてはならない。なぜなら、あなたが考えていることは、他人の目には映っていない。つまり、あなただけの頭の中に存在しているに過ぎないのだ。
「転職活動とは、自分という商品のよさをきっちり伝え、売り込むこと」と言われるが、毎日の仕事の中に置き換えれば、「やりたい仕事をつかみとるとは、『これをすれば、こんないいことがある』を、その方法論とともに伝えて、相手にわかってもらうこと」となる。これは「自分はこんな結果を出した、こんなに頑張った」をアピールするのとは違う。一方的なアピールではなく、相手に「そうかもしれない。よくなるかもしれない」との思いを共有してもらうことを目指さなくてはならない。
繰り返すが、あなたの考えていることは、相手にわかるように口に出して伝えない限り、あなたの頭の中にしか存在していない。伝えてもわかってくれないときは、相手のせいにせず、謙虚に説明の方法を見直さなくてはならない。実はこれ、仕事生活を送っていく上でのかなり大事な法則だと思うのだが、いかがだろうか。
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