キャリア&転職研究室|キャリレボ|やりたい仕事をつかみ取る方法

TOP の中の転職研究室 の中のキャリレボ の中のやりたい仕事をつかみ取る方法

キャリレボ
自分のキャリアで迷ったり、煮詰まったり、悩んだりと壁にぶつかっているなと感じたときは、もしかしたら自分の判断基準や価値観を、一度、疑ってみることが必要かもしれない。壁を乗り越えるとは、それまでの自分を乗り越えるということだから。日々の小さな自分レボリューションで明日をつくろう

やりたい仕事をつかみ取る方法
 毎日の仕事生活を送っている中で「もっとこんなことやりたいんだけど」とか「もっと任せてくれれば、うまくやるのに」と思うことがいろいろあるだろう。現実には、なかなかそんな機会は回ってこなくて、「うちの上司、頭悪いなあ」なんて一言で済ませていたりするものだ。でも、やりたい仕事ができないのは、実は自分にも原因があるのである。

 たとえば、6人くらいの部署で働いていたとしよう。そのうち一緒に仕事をやる機会が多い人は3人くらいで、上司には報告はするけれど一緒に動く機会はあまりない状況をイメージしてみてほしい。自分なりに頑張って仕事をしていて、積極的に建設的な意見も出している。一緒に組む先輩は、「あいつは頑張っているなあ」と認めてくれているし、評価されるような仕事もしてきた。そろそろあるプロジェクトでリーダーをやってみたいと思っているが、なかなかチャンスが回ってこない。

 これ、何が問題なのだろう。
「こんな小さな部署なんだから、自分の力を上司だってわかっているだろう」と思っているとしたら、そこが間違いなのだ。

あなたの考えていることは、あなたの頭の中にしか存在しないという事実

 自分のやっている仕事の大変さやそれを通して培った仕事力は、「そばにいればわかってもらえる」ものではない。相手にわかるように伝えて初めて「わかってもらえる」ものだったのだ。

 あなたがある仕事を「任せてほしい」と思っているなら、「任せてもらったら、こんないいことがある」「できると思っているのは、こんな理由からだ」を、わかりやすく伝えなくてはならない。なぜなら、あなたが考えていることは、他人の目には映っていない。つまり、あなただけの頭の中に存在しているに過ぎないのだ。

 「転職活動とは、自分という商品のよさをきっちり伝え、売り込むこと」と言われるが、毎日の仕事の中に置き換えれば、「やりたい仕事をつかみとるとは、『これをすれば、こんないいことがある』を、その方法論とともに伝えて、相手にわかってもらうこと」となる。これは「自分はこんな結果を出した、こんなに頑張った」をアピールするのとは違う。一方的なアピールではなく、相手に「そうかもしれない。よくなるかもしれない」との思いを共有してもらうことを目指さなくてはならない。

 繰り返すが、あなたの考えていることは、相手にわかるように口に出して伝えない限り、あなたの頭の中にしか存在していない。伝えてもわかってくれないときは、相手のせいにせず、謙虚に説明の方法を見直さなくてはならない。実はこれ、仕事生活を送っていく上でのかなり大事な法則だと思うのだが、いかがだろうか。


第9回「ホリエモンがでっかいことにチャレンジできちゃう秘密」へ
キャリレボ」バックナンバー一覧へ
文/中村 陽子(編集部)
デザイン/東 聖子(編集部)

TOP の中の転職研究室 の中のキャリレボ の中のやりたい仕事をつかみ取る方法