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職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・ |
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むらおさんが希望されているのは、どんな仕事ですか? |
以前、居酒屋で接客業をしていたことから、飲食業界に興味があるんです。ただ接客よりは、店舗開発とかマーケティングなど、お店の運営に関わることをやりたくて……。でも、どんな風にアピールすればいいのかわからないんです。 |
これまで派遣社員としていろんな企業の事務職を経験してきたようですが、むらおさんにとって居酒屋の仕事は、一番おもしろかった仕事なんでしょうか? |
そうですね。やはり居酒屋で働いていた時が一番おもしろかったです。 |
採用担当者にインパクトを与えるアピールとは、むらおさんしか書けない具体的なことが盛り込まれているかどうかです。そしてそれは、自分にとって一番おもしろかった仕事や充実していた仕事の中からじゃないと考えられないものなんですよ。希望されている仕事は、飲食業界で基本的に人に接する仕事だから、この居酒屋での業務内容をメインに打ち出していきましょう。ここでは、接客以外の仕事もされていたようですね? |
はい。注文発注・管理とか、データ入力など、いろいろやっていました。 |
それは店舗運営業務としてアピールポイントになりうるので、接客業務と2つに分け、それぞれむらおさんなりにどう取り組み、がんばったのかを書きましょう。ところで、「アルバイトや厨房との協力関係を深め……」とありますが、たとえばどんなことをしたんですか? |
私が店長代理を務めた時のことなんですが、アルバイトや厨房のスタッフの意見を取り入れ、自分たちなりにデザートやドリンクのメニューを増やしたりして、売り上げを維持したんです。 |
そういうことはぜひ、もう少し踏み込んで書きましょう! これで、職場のスタッフと積極的にコミュニケーションを取ったり、自分から率先していろいろな職務を遂行したりするむらおさんの人柄が採用担当者に伝わりますから。ほかには、売り上げを上げるために心がけたことなども書いておくとベター。でも長くなるようなら、「売り上げに対する工夫」としておいて、面接で採用担当者に「どんな工夫をしたの?」と質問させるのもひとつの方法です。アバウトに書かれていることは確認したくなるし、むらおさんも口頭の方が説明しやすいでしょう? |
確かに! |
現在の職務経歴書だと何をやりたいのかが伝わりにくいので、職務別にまとめてみましょう。「職務領域」と「職務内容」、それからむらおさんの場合、未経験の職種を目指されているので、これまでの職務経験や実績をもとに、自分ができることややりたいことをアピールする「私ができること・やりたいこと」欄を作るといいですね。 |
派遣先ごとに職務内容が微妙に違う事務職は、どうすればいいのでしょうか? |
現在の会社では、営業事務ですね。その前の会社は、「文書管理」でまとめられるでしょう。職務内容は、ついつい全部書かないとダメだと思いがちなんですが、実は自分が携わった中で重要なものが書いてあればいいんですよ。 |
そうなんですか! |
それから、どこに派遣されていたかよりは、どんな仕事をやっていたかを採用担当者は注目しているので、職務領域は「営業事務」として、「派遣元から3社に派遣されて勤務」でまとめちゃいましょう。そして「職務内容」に、自分が携わった職務内容をまとめて書く。自分が仕事で心がけたことも忘れずに書いてくださいね。PCのスキルも、「資料作成」とか「グラフ作成」など一つひとつ解説してもいいし、「十分に習熟しています」とスッキリまとめてもOK。ただ、「簡単な」とか「基礎的な」という言葉は、スキルが未熟なイメージを与えてしまうため、書かない方がいいですね。 |
なるほど〜。分かりました。 |
あとは志望動機と、自分の強みや特長などを盛り込んだ自己PRもしっかり書きましょう。どちらも何かを参考にして書くのではなく、自分の言葉で書くことがポイントです。 |
自分の強みって……いまいちわからないんですが……。 |
実はこれも、これまでで一番おもしろいと思った仕事がキーワードになるんです。なぜなら、おもしろいと感じることは、すなわち自分が得意で好きなことですからね。むらおさんなら、居酒屋での仕事を振り返って探してみるといいと思いますよ。 |
なんだか見つけられるような気がしてきました! ありがとうございました! |
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