転職お役立ち情報|キャリアデザイナー|スペシャリストとしての方向性

TOP の中の転職研究室 の中のキャリアデザイナー の中のスペシャリストとしての方向性


WEBサイト企画運営会社 ネットワークエンジニア

森 怜峰さん

今回は、弱冠18歳ながら、ネットワークセキュリティの分野で活躍されている森さんをご紹介しよう。短期間で技術を習得した森さんは、仕事上でどんな理想像を描いているのか、達成するためにどんな筋道を立てているのか、具体的なキャリアデザインについて伺ってみた

セキュリティを立ち上げられる会社で働きたい
 ネットワークセキュリティ。それはエンジニアの日々たゆまない努力によって保たれている。日々状況が変化していく分野だけに、セキュリティを担うエンジニアには高いスキルも同時に要求される。
 森さんはネットワークエンジニアに要求されるスキルの高さに臆することない。いたって冷静にそのセキュリティ保持への信念を語る。

 「ネットワークセキュリティといっても、技術面ですべて解決される問題ではありません。ネット上で、セキュリティホールの発見数が著しく増加している今日、常に新しい侵入方法を研究し対策を練ることや、毎日ログを監視するといった積み重ねが必要となります。セキュリティを守る者は、侵入する者よりも常に多く知識を持っていなくてはいけない。だから自分自身の知識のアップデートも必要なのです」


 もうすでにエンジニアとしての風格を感じさせる森さんだが、実はパソコンを触り始めてまだ2年半しか経っていない。始めはインターネットの接続がうまくいかず、悔しくてネットワークの勉強を始めたという。その後森さんは、ネットワークセキュリティサービスを提供するベンチャー企業に入社し、エンジニアとして働きながらUNIXやネットワークの基礎知識を身につけたのだった。

「セキュリティを意識するようになったのも、その会社に入ってからです。先輩や上司が積極的に技術を教えてくれるというよりは、自分で調べろという雰囲気の会社でしたので、技術は自分から身に付けていかなくてはいけませんでした」と森さん。そのような環境が合っていたのか、森さんは積極的に動いていき、着実に技術を習得していった。今年の4月には、WEBサイト企画運営会社に転職。現在は新しい企業内で、自社サーバーのネットワーク構築・設計やセキュリティポリシーの作成など、セキュリティの基盤作りを一から立ち上げている。


 前の会社では、得意先企業から依頼された範囲内でしかセキュリティサービスを提供できなかった。一方転職してからは、自社のサーバーをメインで管理するようになり、一つの企業に適したセキュリティを追求していけるようになった。その変化が、スキルアップへの良い経験となっているという。


 森さんが今回の転職を決意したのは、福利厚生のしっかりした会社で働きたいと考えてのことであった。またそれに加え、せっかく転職をするのであれば、セキュリティの仕組みを一から立ち上げられるところで経験を積みたい、という思いもあった。
 この転職はスキルアップをメインで考えてのことではない。それでも森さんのように、次に身に付けたいスキルを想定していたことで、転職する際にそのスキルを身に付けるチャンスを掴めるのだ。

TOP の中の転職研究室 の中のキャリアデザイナー の中のスペシャリストとしての方向性