三菱商事関西支社食料部 営業 森本和子さん 長年輸出入業務に携わり、ふと自分のキャリアを振り返る—。自分自身の気持ちと正面から向かいたい、そう考えた森本さんは転職に踏み切った。 profile:　1967年生まれ。甲南大学文学部英文学科卒業。大手秤メーカーに入社し、4年弱海外営業業務に携わった後退社。家事都合により一線を退いたのちビジネスの現場に復帰。工業ミシンメーカー、通販会社を経て、2002年11月より三菱商事関西支社、食料部穀物油脂チームで活躍中。 “キャリアの核”を見つめなおす 　「私にとって仕事とは、自分と異なる人間性との出会いの場です。人と出会うと私の中で化学反応のような気づきが生まれ、そこからいろいろな自己変革の種や栄養素を得られることが喜びというか・・・」昨年三菱商事に転職した、森本和子さんはこう語る。 　森本さんの転職経験は豊富だ。1989年に大学を卒業後、大手秤メーカーをはじめ、３社で輸出入関連業務のキャリアを積んでいる。昨年９月まで在籍していた通販会社では、輸入業務以外に営業関連業務も任されていた。 「転職を考えた理由は一つではありません。前の会社では輸入に関する一通りの実務を担当し、よい経験をさせていただいていました。しかし幅広い業務に携わっていたので、次第に自分の“キャリアの核”は何か、考えるようになったのです」 　このまま年齢だけを重ねていくのではなく、もっと自分のキャリアに幅を持たせたい。でも新しいことに挑戦するには年齢的に制限がある。そのような自問を重ねた結果、リスクが多少大きくてもチャレンジできる時は今しかないと思い、森本さんは転職に踏み切る。