転職お役立ち情報|キャリアデザイナー|雇用形態よりプロジェクトを重視。いま踏み出した次のステップ

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芸の世界を飛び出し、一般企業へ
 短大では演劇放送を学んできた和田さん。社会人のスタートは劇団からという異色のキャリアの持ち主だ。
「お芝居が好きで舞台を見ているうちに、この仕掛けはどうなっているんだろうと演出面に興味を持つようになりました。一般企業への就職はまったく考えませんでしたね」
 幅広い演目を手がけ全国を巡演する劇団の仕事に、2年間夢中で取り組んだ。一方で狭い世界しか知らないことに危機感を持つようになる。男性中心の世界に対する憤りもあった。舞台監督まで一通りの仕事を経験した後、劇団を去ることを決意する。


 一般企業に転じた和田さんは、大手電気メーカーで役員秘書を経験した後、契約満了とともに23歳で百貨店のAVメディア事業部に転職。CMなどの映像制作を経験する。
「映像という手段で宣伝の仕事に携わり、やはり自分の方向性はエンターテインメント系だと分かりました。劇団を出てから、自分は社会の中で何ができるのだろうと悩んできたので、百貨店での経験はひとつの転機になったと思います」
多くのプロジェクトを経験し、今新たなステージへ
 百貨店での経験から『人を楽しませる仕事』にシフトした和田さん。この頃から自分自身のステップとなるプロジェクトを選んで仕事を選んでいく。百貨店の催し物の企画や、秋葉原の電脳イベントの企画運営、エンターテインメントレストランのイベント企画など、多数のプロジェクトを成功させる。
「知人の紹介で入社したレストランでは、海外アーティストのライブや、オリジナルウエディングのプロデュースなどを経験しました。現場での仕事はその場で反響が分かるのでやりがいがありましたが、もっといろいろな方法で情報発信したいという思いが強くなってきました。そんな時、知人の紹介でプロバイダーの宣伝プロジェクトのお話をいただいたのです」

 仕事でできた人の縁で、次々とプロジェクトを経験。そして次の方向性を考え始めた時に、情報収集のため登録していた人材バンク、イプセの紹介でメディネットに出会う。
「現在は、『活性化自己リンパ球療法』という癌治療の広報に携わっています。患者さんの免疫細胞を体外にとりだして培養し、増殖したものを再び体内に戻して癌の進行を抑えようとする治療なので、副作用がなく体に負担がかかりません。患者さんだけでなくご家族の苦しみも軽減する治療法だと思うので、もっと多くの人に知ってもらいたいと思っています」
 周囲と協調しながら、いつも主体的にキャリアを積んできた和田さん。現在の夢は、会社に属していても「by name」で仕事ができる人になること。個人として『これはぜひ和田さんに・・・』といって仕事を頼まれることが理想だという。



2003.2.26 Reported by Masako Yamada  
STEP
20歳
短大の演劇放送専攻を卒業後、大手劇団に入社。子供向けのミュージカルでは舞台監督も経験
23歳
百貨店に転職。PV・CM・番組などの映像制作に従事
31歳
フリーランスを経て、エンターテインメントレストランに入社。イベント企画や舞台演出を行う
35
インターネットプロバイダーの宣伝プロジェクトを業務委託される。広報・宣伝・IR広報を担当
37歳
バイオベンチャーのメディネットに転職。現在、免疫による癌治療の広報に携わる

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