管理系職種の紹介に集中、専門性の高い人材紹介会社

どんな仕事にも、実際にその業務を経験した人にしか分からないやりがいや面白さ、あるいは苦労、難しさ…などがあるのではないでしょうか。求職者とすれば、できれば自分と同じ職種や業界を経験したことがあるコンサルタントに相談したい、という気持ちになるのも分かる気がします。

「そういう意味では、私は管理系といわれるほとんどの職種の方にご相談いただけると思いますよ」

そう言いながら私たち調査隊を出迎えてくださったのは、株式会社ウィズユーの西川社長です。

――さっそくですが、御社の人材紹介会社としての特色と強みを教えてください。

「ご覧のように当社はチーフコンサルタントである私が、基本的にすべての求職者の方にお会いして、マンツーマンで転職のご相談にあたらせていただいている人材紹介会社です。決して大手ではありませんが、私自身が約40年間にわたって経験してきた『管理系職種』に特化したご紹介を行なっています。そのため質の高い情報提供とアドバイスができるのが最大の強みでしょうね」（西川社長）

西川社長は、大学を卒業後、大手情報通信機器メーカーに入社。一貫して経理、人事、総務…といった管理系部門でキャリアを重ねました。経理課長、管理部長、国際財務部長、人事部長といったポストも歴任されています。

「本社での勤務だけでなく、メーカーならではの工場管理（原価管理、生産管理など）、事業部勤務、米国駐在なども経験しています。また、ロジスティックス、情報システム、経営企画…などの部署に籍を置いたこともあります。管理系職種の経験者の方がどんな思いで日々の仕事に取り組んでいるのかが理解できますし、考えられるキャリアパスやその可能性…といったところで、自分自身の経験も踏まえて具体的なアドバイスができると思いますよ」（西川社長）

この特色を前面に打ち出している関係で、登録される求職者は、経理・人事などを中心に管理系職種の経験者がほとんど。特に30代から40代ではマネージャー経験者が非常に多くなっています。

「人事部長時代には、グループ全体で約2万4000名以上の従業員の採用、教育、配置、評価…などを統括した経験もあります…」という西川社長。そんな経験豊富なコンサルタントが、まさに1対1でキャリアや転職の相談に乗ってくれるのですから、実に頼もしい人材紹介会社といえるのではないでしょうか。

長期的な視点に基づくキャリアパスの提案

――では、実際にキャリアについてはどのようなご相談が多いのでしょうか。

「やはり転職経験の少ない方の場合、自分では市場価値が分からない…というケースが多いのではないでしょうか。たとえば30代まで経理一筋できたという方の場合、40代は経理マネージャーにというのが一般的でしょう。しかし、それと同時に、管理会計などの知識があれば経営企画のような仕事にキャリアアップすることもできますし、人事や営業管理なども含んだ幅広い管理マネージャーのような方向へ進むことも可能です。まずは、今までのキャリアでどういう選択肢があるかを知っていただくようなお話はよくしていますね」（西川社長）

――逆に将来の目標はあるが、どうすればなれるのかが分かってない…というケースもありそうですね。

「先ほどの経理の例の続きで言いますと、将来はCFOなど経理・財務の責任者になりたいという希望があったとします。でも、意外とこういう方が大手企業を希望していたりするんですね。CFOになるのであれば、単体・連結の決算はもとより、税務、開示資料作成、資金調達…など幅広い経験が不可欠です。業務が縦割りになった大企業でこれらを全部経験するのはまず不可能。つまり、この方は新興市場上場クラスの中堅企業などに行くべきなんです。こういう場合は、長期的なキャリア形成の視点からアドバイスをさせていただきます」（西川社長）

――社長のお話は、実際に経験された話をベースにされているので、非常に説得力があります。

ネットワークで集めた厳選された求人案件

――ご紹介先企業に特色などはあるのでしょうか。

「管理系職種はどの企業にもあるものですから、業界的な偏りはないと思います。ただ、当社は少数精鋭で運営していますので、大手のように大量の求人案件をご紹介できるわけではありません。そのため厳選した情報に絞っており、必然的に上場企業が中心になっています。日系企業だけでなく外資系企業の求人もお取り扱いしています」（西川社長）

――社長独自の人脈による求人もあるそうですね。

「ビジネスキャリアは長いので、個人的なコネクションで集まってくる求人情報もありますよ。そこには当社だけにご依頼いただいている非公開求人も含みます。また、当社同様に少数で運営している人材紹介会社やヘッドハンターで求人情報を共有するなど、ネットワークを生かしたご紹介も行なっています。アライアンス先は10社以上ありますので、かなり多くの情報の中から優良企業だけをピックアップしてご紹介するようにしています」（西川社長）

また、仮に希望に沿う求人情報がすぐになかった場合には、それらのネットワーク先を通じて案件を探してもらうこともできます。

「求職者ご本人に許可をいただくことが前提ですが、匿名で簡単なプロフィールをネットワーク先に見てもらいます。実際にこの方法でかなりピンポイントの案件を開拓できたこともありますね」（西川社長）

――また、管理系職種の他にも、営業のマネージャークラスや工場での品質管理といった職種についても比較的強いルートがあるとのこと。この分野でキャリアを生かしたいという方も一度問い合わせてみる価値はありそうです。

親身になってくれる聞き上手なコンサルタント

――管理部門を知り尽くしているといってもいい西川社長。しかし、基本的には求職者の意思を尊重するスタンスを第一にしているそうですね。

「実は私は、転職に関わる3つの立場をすべて経験しているんです。最初は企業の人事として採用する立場でした。次に自分自身も何度か転職しましたので、求職者の気持ちもよく分かります。そして、今はその両者を結ぶコンサルタントをさせていただいています。すべてを経験して分かったのは、コンサルタントは黒子でないといけないということですね。押し付けるのではなく、求職者の方に自分で気づいてほしいと思っています」（西川社長）

西川社長は、日本キャリア開発協会認定の「CDA（キャリアディベロップメント・アドバイザー）」資格も取得しており、ソフトな話し方には定評があります。

「一件の求人情報、一人の求職者の方に最大限の時間と手間をかけるようにしています。それが少数精鋭型の人材紹介会社の良さではないでしょうか」（西川社長）

――転職に関して親身になってくれる相談相手が欲しい…という時に思い出してほしい人材紹介会社です。

同社の強み