今回の調査対象社
株式会社パソナOGXA
技術系の派遣会社が前身となって生まれた株式会社パソナOGXA。2011年3月にできたばかり。技術系・管理系に強い、これからが楽しみな会社です。

株式会社パソナOGXA 大阪本社
〒530-0001 大阪府 大阪市北区梅田1-12-17 梅田スクエアビルディング12階
【交通】JR大阪駅、各線梅田駅より徒歩3分
前身は技術系の派遣会社。エンジニアの転職サポートに自信あり!
エンジニアに特化した人材サービスを展開してきたホホエミーと、管理系の転職支援に強い大阪ガスビジネスクリエイトの人材紹介室がひとつとなり、2011年3月に新たなスタートをきった株式会社パソナOGXA、通称オグザ。
「エンジニア専門の派遣会社、株式会社ホホエミーが前身となっています。社名の通り大阪ガスのグループに入ることで、そのフィールドがより広がって、パワーアップしました」(向井さん)
ホホエミーのクライアントをそのまま引き継ぎ、さらに、大阪ガスのグループ企業への紹介も可能に! 得意分野は、電気、機械、化学、建築・土木、設備、医薬などの技術系職と経理、人事など管理部門のお仕事です。
「クライアントは、大手メーカーがメインですね。ゼネコン、サブコン、ハウスメーカーなどもあります。加えて、大阪ガスのグループ企業も、もちろんクライアントです。その業務内容は、本当に多岐に渡ります」(向井さん)
ホホエミー時代からのクライアントとは、もう10年来のおつきあいになるそう。新たに加わった大阪ガスグループも、「グループ同士」なので、つながりが深いのは当然のこと。
「一般的に人材紹介というと、総務や人事を通すことが多いのですが、私たちは現場と直接やりとりしているケースが多いんですね。仕事内容はもちろん、求める人物像や職場の雰囲気などを熟知しているので、ミスマッチが少ないんですよ」(田崎さん)
なんと頼もしい! こうした大手メーカーとの太いパイプがあるので、「メーカーで正社員になりたいという人、大歓迎ですよ」と田崎さん。
「大手メーカーの直接雇用の案件も多数あります。多少スキルや経験が足りなくても、オグザなら、まずは紹介予定派遣で始めることもできます。もちろん、正社員・契約社員が前提。積極的にサポートしたいですね」(田崎さん)
若手には若手に、中堅には中堅に、ベテランにはベテランに。それぞれの層に合わせたサポートと提案ができるのも、同社の大きな強みだ。
大阪ガスグループをはじめ、非公開求人も
――同じ「大阪ガスグループ」として、同系列の企業から相談を受けることも少なくないそうですね。
「ええ、グループの中には、中途採用を積極的に行っていないところもあるんです。そのような場合は、採用の打ち合わせ段階から参加します。求める人物像を明確にすることから始めて、人選、紹介、そして面接の立ち会いまで…。ほとんど採用代行ですね。それくらいの関係性が構築できています。」(向井さん)
――中には、「情報を出せない」というような特別な求人もありますか。
「ええ、やはりというか、必然というか。極秘で進んでいる案件などは、オグザに依頼が来ます。これはもう、完全な非公開求人。大阪ガスグループのカラーや業務内容を熟知している私たちにしかできないことだと思います」(向井さん)
――印象に残っている案件はありますか?
「エンジニアではないんですが…。グループ会社で、営業支援をしてくれる人を探していたんです。プレゼン資料やツールを作れる人がいい、と。そこのマネージャーと直接打ち合わせをして、初期の段階から採用をサポートしました」
実際に、決まったのは35歳の男性。前職はあるショップの店長だったそう!
「一見、まったくの異職種ですよね。その方も、『次も店長がいいのかな…』と漠然と思っていたそうです。でも、その方は芸術系の大学出身で。絵心もあるし、店長時代にはPOPを作ったり、利益を上げるために策を練ったり…と。それって、見方を変えれば営業支援なんですよ。人柄も良かったし、ぜひにと推薦したんです」(向井さん)
――どうしても転職活動は「前職」を基準に考えがちですね。もちろんそれは大切でしょうけど、逆に可能性を狭めていることもあるんですね。
「いったん思い込みを外してみたら、意外な道が開けることもある。私たちは、登録者の皆さんのあらゆる可能性を引き出していきたいと思っているんです」(向井さん)
ライフプランとビジネスプランを相関させたアドバイスを。
――多くの人が、転職活動で重きを置く部分。それは「自分がどんなキャリアを積んでいきたいのか」ということではないでしょうか。
「自分はこういう仕事をしていきたいんだ、というキャリアにおけるビジョン。これがビジネスプランですね」(向井さん)
一方で、年齢を重ねるにつれ、自分の意志だけでは動かせないことも出てくる。
「人生において、『やりたいこと』と『やらなければならないこと』がある。希望と責任、です。年齢が高くなるにつれ、責任の部分が大きくなってくる。例えば、結婚や子育て、介護…。これはライフプランです」(向井さん)
――この、ビジネスプランとライフプランは切り離せないということでしょうか。
「はい。何年後かに介護の問題が想定される人には、転勤の多い仕事は難しい。今は若くても、将来地元に帰らないといけない人も出てくるでしょう。場合によっては、キャリアチェンジが必要になるかもしれません。ビジネスプランとライフプランは切り離せない。私たちは、このふたつを相関させて一緒に考えて、キャリアカウンセリングを進めていきます」(向井さん)
登録者と話し合った末に、「今は転職を見合わせたほうがいいのでは?」という結果が出ることもあるそう。
「キャリアカウンセリングが、人生相談のようになることもよくありますよ。自分を客観視するのは、なかなか難しいこと。第三者の目として、私たちコンサルタントを活用してほしい。これが、一人で行う転職活動にはないメリットだと思います」(向井さん)
――こんな強力なプロフェッショナルに導いてもらえば、思ってもみなかった答えが見えてくるかもしれませんね!

人材コンサルタント 向井絵里子さん
人材ビジネス歴8年。新卒のときから一貫して人材ビジネスに関わる。「大阪ガスという冠ながら、東京にも支社ができました。東京に本社がある企業の『大阪支社の求人』もグンと増えて、さらに可能性が広がったと思います」。オグザの好きなところは、「登録者とじっくり長く向き合える体制があるところ」。ゴルフと野球観戦が好き。「今月は3回、球場に行きました(笑)」。

人材コンサルタント 田崎亜紀さん
人材ビジネス歴12年。「大阪ガスグループというと、紹介先は系列企業が多いのかと思われるかもしれませんが、実際には大手メーカーなどクライアントは多岐に渡ります」。紹介した人が、その会社で長く活躍してくれるのが、一番嬉しいと話す。「そのためには、マッチングの精度が大切。マッチングがぴったりと合ったときは、大きなやりがいを感じます」。趣味は旅行。「最近は韓国に行ってきました」。
同社の強み
POINT 1
技術系(エンジニア)案件に強い
POINT 2
大阪ガスグループをはじめ、特別なルートの非公開求人あり
POINT 3
仕事だけでなく、人生をも見据えたキャリアアドバイス
POINT 4
大手資格スクールと提携し、転職に有利な資格取得を応援
41歳/男性 | 医薬品メーカー/総務経理/年収600万円 | ![]() |
化学メーカー/経理/年収600万円 |
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38歳/男性 | ビルメンテナンス会社/技術職/年収450万円 | ![]() |
電気設備会社/施工管理/収470万円 |
35歳/男性 | 店舗マネジメント/年収300万円 | ![]() |
大手エネルギー関連会社/営業支援/年収300万円 |
責任者にお聞きしました
ビジネスプランとライフプラン
両者を見据えた提案をしていきたい
大阪営業本部 本部長 友恵邦彦さん
例えば、研究開発をしている方のケースを考えてみましょう。 まずビジネスプランのお話です。この先、さまざまな事情によって、品質管理や購買に移らざるをえないことも考えられます。このような「あらゆる可能性」を視野に入れ、「今からこういう自己啓発をしていきましょう」と、私たちは具体的なキャリア形成をアドバイスします。
次にライフプランです。これは、プライベートと深く関わること。年齢を考慮すると、そう先ではない未来に、介護の問題に直面するかもしれない。そうなれば、転勤が多い研究開発という仕事は難しくなる…。
ビジネスプランとライフプランを相関的に考えて、この方の場合は「特許へキャリアチェンジする」という選択肢も考えられるのです。
23年間コンサルタントをやってきて、自慢できることがひとつだけあるんです。私がカウンセリングを担当した方は、たいていは喜んで明るい顔で帰っていかれるということ。「目からウロコだった」と。そして後日、知人を紹介してくださる方が多い。コンサルタント冥利に尽きます。その人の原点を探り、本当の適性を一緒に考える。皆さんが、より幸せな人生を送れるようにサポートしていきたいです。
面談時間 | 30分~1時間 ※事前に予約が必要 (平日9:00~19:00 ※19:00以降や、土日のご相談も可能です。※勤務地や自宅の近くなど、ご都合の良い場所での面談も可能です。) |
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服装 | 自由 |
面談前の準備 |
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登録・面談後の サービス |
学生時代のこと、子供の頃のことを聞くかもしれません 実際の経験から、今の仕事を選んだ人は意外と少ない。ちょっと考えてみてほしい。今の会社に入り、「たまたま配属されてこの仕事をしている」という、偶然が多いのではないだろうか。「自分の適性はこれだ」というのも、自分の思い込みかもしれない。オグザでは、「本当の適性」を探りたいと考えている。そのため「子供の頃に何が好きだったか」とか、学生時代の成功体験を質問することがある。あなたの原点=ルーツを探るための質問だ。 |
取材を終えて…
たいていのキャリアカウンセリングは、「希望職種」をもとに始められます。 しかし! 責任者として登場していただいた友恵さんはちがうんです。
もちろん、「こういう仕事がしたい」という希望がベースにはなるんですが、いったんはそれを横に置いて、「自分のビジネスプランとライフプラン、引いては価値観の原点まで探ってみましょう」というスタンス。 カウンセリング終了時には、「希望職種がコロっと変わっている」というケースもけっこうあるそうです。
自分では、自分のことを意外とわかっていない。調査隊も、いろんな思い込みでブレーキをかけているのかも…と自分を振り返ってしまいました。
※本記事に掲載されている内容は取材時点の情報です。現在の情報と異なる場合がございます。悪しからずご了承ください