転職研究室|人材紹介会社 徹底調査隊!|株式会社エル・コーエイ

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人材紹介会社 徹底調査隊

今回の調査対象社

株式会社エル・コーエイ

今回潜入した株式会社エル・コーエイは、建設コンサルタント業界および建設業界に特化した人材紹介会社。スキルの高い幅広い年代層から、「技術者の良き相談相手」としても親しまれています。

株式会社エル・コーエイ 本社

〒102-0083 東京都 千代田区麹町4丁目2番地7 麹町4丁目共同ビル10階[Map]

【交通】東京メトロ有楽町線 麹町駅(4番出口)より 徒歩2分 東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅(2番出口)より 徒歩6分 JR線/東京メトロ 四ツ谷駅(麹町口)より 徒歩8分

建設コンサルタントの「良き相談役」

一般にはやや馴染みの薄い「建設コンサルタント」。土木における調査・設計を行う技術士の有資格者らが数多く活躍する業界です。その業界大手の日本工営株式会社を親会社に持つ同社は、人材紹介会社であるのと同時に、自らのキャリアや進路に悩む建設コンサルタントにとっての、いわば「良き相談役」。

「いつも求職者と同じ目線で会話ができる存在でいたいと思っています」

そう語るのは、同社営業業務課の清水敏郎課長。約3年前からはコンサルタントとしても活躍する清水課長は、もともと建設業界出身。建設現場の管理から営業まで、豊富な現場経験を持っています。

株式会社エル・コーエイ写真「技術者の多くは、とても責任感の強い人たちです。求人案件を紹介する場合でも、その現在の仕事に対する責任やモチベーションなどをしっかりと理解しなければ、相手からの信頼も得られないと思っています。私の求職者に対するスタンスは、常に自分自身が転職するつもりになれるような状況を作り上げ、『もし私があなたの立場であったなら……』という立場で接したいと心掛けてはいます」(清水課長)

そんな清水課長にとって求職者との面談は、「自分がその求職者になりきる」ための情報収集の場です。転職希望者のキャリアコンサルティングはもちろん、業界の転職事情に精通したコンサルタントによる親身な「相談窓口」として、キャリアアップや再就職の支援、さらには他業種への技術者の転職などのサポートにもとても定評がある同社の魅力の一端は、そこからも窺えます。

部門長との「事前面談」など円滑で無駄のない紹介プロセス

――建設コンサルタント業界大手の日本工営株式会社が親会社であることも、人材紹介会社としての「同社の強み」としては見逃せない要素ですね。

自らも建設業界の現場を熟知する清水敏郎課長「もともとは人材派遣からスタートした経緯もあり、親会社の日本工営をはじめとした紹介および派遣先の各部署の情報や社内の雰囲気などは、普段から肌で感じられる立場にあります。そのため、より具体的な就業環境などを求職者に事前にお伝えできます」(清水課長)

また、親会社などの同社と比較的関係が深い紹介先では、一次面接の前に「事前面談」という、入社後には直属の上司となる現場責任者との面談を行うケースもあるそうです。餅は餅屋ではないですが、技術者には技術者同士でしか分からない評価基準もあり、求職者、求人側の双方の時間の無駄を省くという意味でも、これはとても好評のようです。

「入社後のアフターフォローの面でも、紹介先が親会社であれば比較的、気兼ねなく中に入っていけます。直接出向いて仕事に対する不満や要望を聞き、アドバイスができるのも、グループ会社ならではの強みではありますね」(清水課長)

――まさに建設コンサルタント会社を親会社に持つ、同社ならではのサポートといえるでしょう。

他業界への転身にも柔軟にサポート

「最近ではメーカーへ転職する技術者も出てきています」難易度の高い「技術士」の資格は、中小企業などでは資格保有者も限定的なのが現状。同社が企業に紹介している建設コンサルタントや技術者の年齢層も幅広く、また最近では他業界への転身組も少なくないそうです。

「市場のニーズとしては若い世代が多いものの、30歳代前半の人でもまだ一年生という職人気質の部分も残っている業界です。今までには60歳代の人の再就職支援の経験もあり、技術士などの有資格者であれば、40歳代、50歳代でも活躍できる環境はあります。最近ではメーカーなどが、技術士の資格保有者を募集するケースもありました」(清水課長)

技術者の転職理由としては「この仕事がしたい(業務内容へのこだわり)」が最も多い。一戸建ての調査・設計の面白みにこだわる人がいる一方で、一戸建てよりもテナントビル、そしていずれは六本木ヒルズのような高層ビルに携わりたいという人もいます。

「今よりもワンランク上の仕事に携わりたいというのは、技術者なら誰でも考えることかもしれません。実際、希望条件面では年収よりも業務内容を絞り込んで応募される人も多く、この会社だったらこんな仕事ができるというイメージが湧きやすい業界なのだと思います」(清水課長)

――そうした技術者の希望や要望をしっかりと受け止め、それに合う求人案件の的確な絞り込みが可能なのも、業界を熟知し、技術者の集団を親会社に持つ御社ならではのセールスポイントかもしれませんね。

商売っ気のないコンサルティング

「あなたは今、転職を決断されない方がいいのではないでしょうか?」「まだ(決断は)早いのではないでしょうか?今はまだ急がない方がいいかもしれません」……。

同社に転職の相談に来られる求職者に対しては、目の前に紹介できる案件がある場合でも、こうしたコンサルタントからの回答は決して珍しいことではないそうです。

「この人材紹介は人を扱うビジネスですが、だからこそ人を大事にしたいと思うんです。本人の希望を可能な限り尊重していますので、売り上げのノルマや目標数字を追うスタイルの紹介はあえてしないようにしています。これも業界特化型の小規模の紹介会社である当社だから可能なのかもしれませんが。商売っ気のないコンサルティングこそが当社の真骨頂かもしれません(笑)」(清水課長)

実際に、同社を訪れる求職者の中には、転職目的がはっきりとせず、「焦りから、転職を急ぎ過ぎていると思われる人」も少なからず存在します。

「そういう人が紹介先に転職できたとしても、結果として長続きしないケースが多いんです。それは本人にとっても不幸です。われわれが本当に転職の必要な人なのかを見抜くように努力し、人によってはあえて転職をしない道も提案するのは、そのためです」(清水課長)

それが可能なのも、求職者の「背中を押すタイミング」を熟知している同社だからこそ。業界特化型の人材紹介会社の真骨頂を、まさに体現しているような会社です。

営業業務部課長
コンサルタント
清水 敏郎さん

営業業務部課長 コンサルタント 清水 敏郎さん

「ネクタイを締める仕事よりも作業着で現場を走り回りたい」と建設業界に飛び込み、営業職や現場管理、さらには職人の業務までを経験する。現場第一主義での幅広い職務体験から、「技術屋の気持ちや仕事への責任感などを肌感覚で知る」経験を生かすべく、約10年前に人材ビジネス業界に。人材派遣でのサポート業務を行っていたが、約3年前から人材紹介のコンサルタントとしても活躍中。自らのコンサルティングの手法は「我流です」と言うが、相談に訪れる求職者からの高評価の声は多い。

同社の強み

POINT 1

自らのキャリアや進路に悩む技術者にとっての「良き相談役」

POINT 2

部門長との「事前面談」など円滑で無駄のない紹介プロセスを優先

POINT 3

技術者の要望を優先し、他業界への転身にも柔軟にサポート

POINT 4

「転職ありき」ではない商売っ気のないコンサルティング

気になる転職成功事例
43歳/男性 大手鉄鋼メーカー/技術コンサルタント/年収780万円 中堅建設コンサルタント会社/技術コンサルタント/年収910万円
35歳/男性 中堅建設コンサルタント会社/技術コンサルタント/年収470万円 中堅建設コンサルタント会社/技術コンサルタント/年収530万円
35歳/男性 中堅建設コンサルタント会社/技術コンサルタント/年収520万円 大手建設コンサルタント会社/技術コンサルタント/年収580万円

今回お世話になったコンサルタント

営業業務部課長
コンサルタント
清水 敏郎さん

今の仕事を優先してもらい
支障のない範囲での支援を

営業業務部課長 コンサルタント 清水 敏郎さん

建設コンサルタントなどの技術者の転職サポートをする場合、いかに彼らと同じ目線で会話をし、相談に乗れるかが重要であると思っています。

例えば「土木系の技術者はとても責任感が強い」ということも、実際にそれを現場で体験して分かっていれば、いわゆる公共事業の発注後の繁忙期であれば、責任感が強い人であればあるほど、その時期に現場をなかなか離れられないという現実があります。そうした時期に「面接に来て欲しい」という打診は、その求職者にとってはとても辛い苦渋の選択になる可能性もあるわけです。

彼らと同じ目線でのコンサルティングをするということは、そうした現場の事情を熟知することであり、現場で働く技術者の立場を自分に置き換えられることだと、私は思っています。

私の求職者へ向けたコンサルティングのスタンスは、在職者であればあくまでも今の仕事を優先してもらいながら、支障のない範囲でキャリアサポートをさせていただく。その調整に汗を流すことが私の役割であり、使命であると考えています。そうした常に技術者と同じ目線と同じモチベーションを持ちながらのキャリアコンサルティングを、これからも追求し続けていきたいですね。

もちろん、これからの自分のキャリアプランにお悩みの方で、将来的にこの業界を検討してみたいという方、あるいは第三者の立場での相談やアドバイスを聞いてみたいという方でも、気軽にご相談していただければと思います。

【面談データ】
面談時間 約2時間(適性検査20分、面談90~100分)※要事前予約
(当社営業日(平日)の10:00~、13:30~、15:30~。予約があれば夜間の時間帯でも対応可能。)
服装 特に定めてはおりませんが、面談後直ちに求人先にご案内できる場合もあるため、常識の範囲内にてご対応ください。
面談前の準備
  • 特になし。
    ただし、遠隔地からの応募の場合は、履歴書・職務経歴書のメールまたは郵送も受け付けている。その場合は後日、電話での面接も可能。
登録・面談後の
サービス
  • 転職に関する相談(当社求人応募に関係なく)には随時対応
  • 希望により、入社後のアフターフォローを実施

書類通過のための 小細工はしない

職務経歴書などの書類へのアドバイスは「できる限りしない方がいい」というスタンス。なぜなのか?「職務経歴書を作るセンスというのも、おそらく現場での報告書を作るときには問われるスキルポイントだと思います。そこをあえて美化して書類通過を図るという発想は、結果的にその人のためになるのかどうか……」と清水課長。転職は将来の本人自身の問題というスタンスのもと、書類通過のための小細工は必ずしも本人のプラスにはならないという姿勢で臨んでいる。

取材を終えて…

親会社が大手の建設コンサルタント会社であり、業界の転職事情に精通する同社は、業界での転職希望者にとってはとても頼りになる存在です。

また、人材紹介会社であると同時に、業界に特化した派遣会社でもある点も、同社に転職相談をする上での見逃せないポイントです。

親会社の日本工営株式会社もそうですが、紹介先の企業の多くでは、同社の派遣スタッフも数多く活躍しています。そのため、派遣スタッフの定期的なフォロー等を通じて派遣先企業の社風や現場の責任者の人柄、業務の詳細等の最新情報も、同社では十分に把握できる環境にあります。

50兆円を超える市場規模の建設業界にあって、建設コンサルタント業界のそれは50分の1以下と極めて小さい。

その限られた小さな市場の中でのベストマッチングの実現には、その現場や業務内容をしっかりと熟知し、的確なアドバイスをもらえる同社のキャリアコンサルティングは、転職者にはもちろん、業界に関心を抱く人にとっての相談窓口としても、とても有効な手段といえるでしょう。

※本記事に掲載されている内容は取材時点の情報です。現在の情報と異なる場合がございます。悪しからずご了承ください

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株式会社エル・コーエイ

カテゴリ特化度(得意分野)
建築・土木・不動産 ★★★☆☆
機械・メカトロ関連 ★★☆☆☆
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