今回の調査対象社
株式会社アージス ジャパン
今回潜入したのは、株式会社アージス ジャパン。大阪支店。関西随一のオフィス街、淀屋橋に大阪支店を構えて4年。人生経験も豊富な9名のコンサルタントが登録者を強力にバックアップしてくれる人材紹介会社です。
言わずとも名の知れた「外資系に強い」人材紹介会社
地下鉄御堂筋線・淀屋橋駅から歩いてすぐ。株式会社アージス ジャパン大阪支店は、スタイリッシュなオフィスビルが立ち並ぶ界隈でもひときわ新しいビルにあります。今回は、調査隊にとっても記念すべき関西第一弾!気持ちを引き締めて取材スタートです。
「嬉しいことに、『外資系への転職ならアージス』と認識いただいている方も多いようです」
最初に私たちを迎えてくださったのは、シニアコンサルタントである加藤太郎さん。コンサルタント歴8年、人材ビジネス歴は10年を超えるベテランです。
「東京で株式会社アージス ジャパンが設立されたのが1997年。当時は、外資系を専門にした人材紹介会社は数えるほどしかなかったんです。その後、関西進出を考える外資系企業が増え始めたんですね。その求人ニーズに応えるため、この大阪支店を立ち上げることになりました」(加藤さん)
――なるほど。外資系企業とのつながりはかなり深そうですね。
「日本にある外資系企業の約80%と取引があります。大阪支店では紹介先の約60%が外資系ですね。メーカー・消費材・IT・メディカル・保険・金融・不動産…と業界は多種多様。職種も営業系から技術系、管理系と幅広い求人があります」(加藤さん)
――これだけ外資系との関係が強いなら、御社だからこそ掴んでいる情報もあるのでは。
「私どもは、JETRO(日本貿易振興機構)と特に太いパイプを持っています。そのため、外資系企業が日本に進出する際に、リサーチの段階から相談をいただくケースも多いんです。会社ができる前からのおつきあいですから、かなり深いものになりますよ」(加藤さん)
――クライアント企業から大きな信頼を得ているというのには理由があったのですね。
関西本社の日系優良企業にも紹介実績多数あり
――外資系企業に強い御社ですが、実は日系企業への転職にも力を入れているそうですね。
「日系企業とのつながりの深さは、実は当社が外資系に強いことと関連があるんです」(嘉手苅さん)
――といいいますと?
「当社には、『外資系で語学力を活かしたい』という方が多数登録に来られます。でも実際には、外資系では、ある程度の読解力があればOKというケースが意外と多い。ですから、より語学力を活かしたい方には、海外進出に積極的な日系企業がむしろお勧めなんです」 (嘉手苅さん)
――つまり、外資系を目指していた方が、自分の力を発揮するために、日系企業に転職する場合も多いということですね。
「関西には、電気・機械・製薬・消費材などの有名メーカーや、オンリーワンの高い技術力を持つ企業がたくさんあります。そういった優良企業の海外部門にも当社の登録者を多数ご紹介しています」(嘉手苅さん)
海外営業や購買などの語学力を活かす職種は同社の得意分野。それに加えて、経理・財務・人事・総務・法務・国内営業・技術職…と、ほとんどの職種を紹介できるといいます。
「最初は海外部門でのおつきあいだった企業でも、『アージスの登録者は能力が高い』と信頼をいただき、他の部門、ポジションからも求人案件を依頼されるケースがとても多いです。より広いフィールドで転職のお手伝いができますので、外資系を目指す方以外にも、ぜひ当社を利用してほしいですね」(嘉手苅さん)
企業と密度の濃い関係。求人票に表れない情報も提供
――クライアント企業とのつながりの深さが伺えるお話がよく出てきますね。
「その点は自信あります!とにかく、企業側の担当者とのつきあいが長いんです。担当期間が4~5年以上になる場合も多く、業界では異例の長さではないでしょうか。例えば、担当者が転職されて、会社を移られる。そして、その転職先からも私どもにお声をかけてもらうというケースも少なくありません」(佐藤さん)
――確実な信頼関係を築いていたからこそ、ですね。
「担当者が転職される際、アージスにご登録いただくということもありますよ(笑)」(佐藤さん)
――この「密度の濃い関係」は、求職者に有利な情報を得ることにつながりますね。
「ただ求人案件をもらうのではなく、その募集背景まで教えていただきます。例えば、同じ営業募集であったとしても、単なる欠員補充か組織活性のためなのかで全く違ってきますよね。普通なら我々のような取引先には内密にするような話しでも、『アージスさんなら…』とご相談いただける場合もあるんです」(佐藤さん)
――クライアント企業と、「人間として」つきあう。それを可能にしているのは、コンサルタントのみなさんが優秀であることはもちろん、この熱い人間性なんだろうなあと納得する調査隊でした。
コンサルタント全員が企業セールスを兼務
同社では、コンサルタントが自ら企業を訪問します。皆さん、企業にとっても求職者にとっても、「私たちはエージェント=代理人である」という意識を持っているそうです。
「求職者の方が相談したいのは仕事についてだけではないはずです。将来へのビジョン、仕事への考え方、ご家族のこと、ご自身の事情…。また、企業側を取り巻く環境も、求人票だけでは見えない。詳細な仕事内容、どんな人がチームにいて、どんな人が上司になるのか…。間に立つ我々が、双方について直接知っていることがとても重要だと考えます」(加藤さん)
――「求人ありき」ではなく、「人ありき」で動くこともあると伺いましたが。
「私たちのほうから求人を作り出す、ということです。企業側の事業展開や問題点をヒアリングしていると、潜在的なポジションが浮かび上がってくる。これは、企業も気付いていない求人ニーズです。私たちは『○○さんのような方がこのチームのマネージャーになれば…』と、すぐに登録者の顔が浮かびます」(佐藤さん)
――つまり、企業から求人票を預かり、それを登録者に見せて…という紋切り型の職業紹介に終わらないということですね。
「両方を直接知っていることで、スピードアップが可能なんです。企業も求職者も日々変化します。その変化を的確に把握することが、より正確なマッチングにつながっていきます」(佐藤さん)
――これが分業だと、一方には登録者の顔が見えず、一方には企業の顔が見えない。求人票を紹介するだけなら、転職サイトを見ているのと同じになってしまいます。これほどデジタルな時代になっても、「お互いを知る」というアナログなやり方が大切なのだと実感させられます。
コンサルタント 嘉手苅(かてかり)明子さん
2005年より現職。前職では、海外研修や海外インターンシップをコーディネートしていた。「登録者の方の人柄やポテンシャルなど、ハードデータには表れない部分を大切にしたいと思っています」特技は、「何でもおいしく食べられること」
シニアコンサルタント 佐藤博さん
コンサルタント歴8年。2004年より現職。大阪支店の立ち上げメンバーの一人。コンサルタントになる前は、大手百貨店で外商を担当していた。「当時から、お客様との『マンツーマン』の関係が好きで。コンサルタントになってからは、企業と登録者、双方と真正面から向き合っています」
同社の強み
POINT 1
「外資系と言えば株式会社アージス ジャパン」。国内にある外資系企業の80%と取引あり
POINT 2
大阪支店では、関西本社の優良企業とも太いパイプを持つ
POINT 3
クライアント企業とは長期にわたる深く濃いリレーション
POINT 4
企業と登録者を熟知するコンサルタントによるサポート
32歳 | 総合電機メーカー/半導体営業/年収600万円 | 外資系半導体メーカー/半導体営業/年収720万円 | |
---|---|---|---|
40歳 | 日系大手電機メーカー/生産技術/年収700万円 | 外資系素材メーカー/生産技術/年収800万円 | |
45歳 | 外資系メーカー/コントローラー/年収1000万円 | 日系メーカー/経理財務マネージャー/年収1100万円 |
今回お世話になったコンサルタント
主役はあくまで転職者
私たちを利用して下さい
シニアコンサルタント 加藤太郎さん
転職活動において、私たちはツールのひとつに過ぎないと思っています。コンサルテーションと称して、ご相談に説教じみた返答をするのは言語道断。主役は転職者自身です。
大阪支店のコンサルタントは、現在9名。全員が転職の経験者です。それも、平均して3~4回は転職しているでしょうか。ごく短期間で前職を辞めてきた者もおります(笑)。ですから、みなさんと同じ目線で一緒に転職を考えられると思っています。人材紹介会社だけでも数社経験しているコンサルタントが多く、「仕事は好きだが、やり方にもどかしさを感じていた…」というメンバーがアージスに集まってきました。ここでは、皆、理想に近い「人材紹介会社」を実現できているので、設立以来、メンバーの変動があまりないんです。
辞めたいと思う本当の理由、実際に退職するまでの葛藤、転職活動の苦労…。ぜひ、私たちに本音をぶつけてみてください。それを受け止められるコンサルタントがそろっています。
面談時間 | 約60分 ※事前予約が必要 (平日10:00~20:00スタート、土曜10:00~15:00スタート ※ 時間帯は応相談 ※ 現勤務地の近くなど、都合の良い場所での面談もOK) |
---|---|
服装 | 自由な服装でどうぞ |
面談前の準備 |
|
登録・面談後の サービス |
コンサルタント全員で 1人の登録者をサポート 一般的に、1人の登録者に対し、専任のコンサルタントがつく。違うのは、いただいた相談内容を、その後9名のコンサルタント全員で協議するという点。全員が持つ情報、意見を掛け合わせることで、登録者の可能性を何倍にも広げることができるのだ。 |
取材を終えて…
「外資系に強い」と聞き、なんとなく敷居が高そうな気がして、調査隊は勝手に緊張しておりました。しかし、「どうも!」と出迎えてくれたのはとても元気な加藤シニアコンサルタント。その「気さく」さに、調査隊の緊張はいっきにほどけていきました。3名の方に取材に応じていただいたのですが、みなさん冗談がうまく、終始なごやかな雰囲気。事前の勝手なイメージは持つべきではないなあと反省しました。
印象に残ったのは、「9名のコンサルタント全員が同じ方向を向いている」という言葉。時には、一人の登録者の方のために激論を交わすこともあるそうです。「企業と登録者、双方に良い転職を」と熱い思いを共有している人材紹介会社だと思います。
※本記事に掲載されている内容は取材時点の情報です。現在の情報と異なる場合がございます。悪しからずご了承ください